なかちゃんは武漢でもなんとかやってます!

約5年10か月の上海生活と4年間の日本の生活を終えて、
今度は武漢での赴任生活を始めてます。

新型コロナ対策 今いちど冷静に考えたいです

2021-05-05 08:15:07 | 新型コロナ

5月11日、緊急事態宣言の期限が迫るなかで「解除できるかの検討に入る」というニュースが飛び交っています。

それってマジですか?

国民の命や安全よりも5月17日のバッハ会長来日にあわせてなにがなんでも解除したいのでしょうか?

日本人の命ってそんなものだったと考えているのか疑ってしまいます。

 

 

 

ゴールデンウイークが終わるにあたって今一度冷静になって考えてみます。

4月28日、緊急事態宣言発出にさいして日本医師会の記者会見を振り返ってみました。

なんで緊急事態宣言を発出することになったのか、

どうなれば緊急事態宣言を解除できるのか、

この記者会見の中に凝縮されています。

 

【ノーカット】日本医師会 会見 3度目の緊急事態宣言発出(2021年4月28日)

 

なぜ3度目の緊急事態宣言の発出につながったのか、何が悪かったのか
1. 感染力が強い変異株N501Yが全国的に急速に広がっている
2. 新規感染者数の増加(リバウンドの予兆)が見られる中で首都圏1と3県の緊急事態宣言を解除した
3. 政府の繰り返しの要請に切迫感が感じられにくくなった

 

変異株については世代にかかわらず感染率が高い、重症化が速い
コロナ医療の第一線にいる医師らからは従来株の第3波とは全く病態が違う
 第3波までとは違う病気、違う感染症と考えるべきだ
各地で医療崩壊が始まっている
コロナ医療と通常医療の両立が最大限追求されなければならない中、
必要なときに適切な医療が受けることができない医療崩壊が始まっている
がんの予定手術は延期され、脳卒中・急性心筋梗塞で倒れても受け入れ病院が見つからない

医療提供体制について病床だけで考えるのは適切ではない
新型コロナウイルスに対しては多くのマンパワーが必要で、
病床の確保ができていても医師や看護師、臨床工学士などがいなければ
とくに重症患者を診ることはできない

緊急事態宣言の解除にあたってはすべての指標が2の基準になるか、
3ではあるものの2になることが確実のなることが確実になったときに
行われるべき

解除の基準はいつまでという期間ではなく、各種基準を達成したら解除する
成果型に見直すべき
発令は早めに、解除は慎重に

 

これ4月28日のことです。 ニュースでも、ネットでも流れていました。 

みんな覚えてますよね。

 

 

今あらためて振り返ってみても、まったく異論の無い内容だと思います。

適切に的を得ていると思います。

 

 

 

あらためて触れますけど、

緊急事態宣言を発出するときには解除となる基準を明確に決めておくべきです。

解除するときには次の緊急事態宣言を発出する基準を明確に決めておくべきです。

国民みんなで同じ目標に向かっていかなければ気持ちも行動も考えもバラバラになります。

だから今のようになってしまうんですよね。

必然だったのです。

「政治家として総合的に判断して・・・」といような

第三者には全く意味不明、理解できない発言はもうしないでほしい。

・・・だから国民に伝わらないのですね。

コロナ対策に関しては日本医師会が主導権を持って全面的に仕切ってもらったほうが

国民もみんな納得して腑に落ちて協力が得られると思いますけど・・・。

 

 

「緊急事態宣言の解除は期限を特定せずにステージ2の指標に達成したら行います。」という決断を期待しています。

 

 

そして、

オリンピック、パラリンピック期間中に必要な医師や看護師らの人数 約1万人動員、や

東京都は看護師500人、医師200人を要請 といったことは

緊急事態宣言が解除されてから行うべきだと思うます。