ゴールデンウイークもいよいよ最終日。
ちょっとだけ真面目なお話です。
昭和という時代の中盤から始まった日本の高度経済成長期も、
しばらく続いた世界第二位の経済大国といわれてきた時代も、
日本人が世界のあらゆるところに飛び出して 『世界で稼ぐ』 ことで
世界中から日本国内へ資源や農産物を輸入できるようになって
豊かな生活、今の日本の生活が成り立ってきました。
今ではそれがあたり前になっています。
でも、ここ数年 「海外に出て仕事をしよう、世界で稼ごう」
というヒト、とくに若者が少ない・居ないという状況に
とても大きな不安と心配を募らせています。(心配しているのはボクの勝手です)
そして、いまも 「日本は先進国で途上国に対しては上から目線で物事を見ている」
と言うとんでもない勘違いがいまだに多く起こっていることに
将来の日本の暗い姿を想像してしまいます。
ビジネスだけでなく、政治においてはさらに顕著。
自分個人の成果ではないのに
先人たちの成果や実績を唱え続けて
大盤振る舞いや大きな態度をしている実態があることに
寂しさとむなしさを感じてしまいます。
これからについてのボク個人の認識。
これから先も日本の経済力は残念ながら低下し続けていきます。
基軸通貨のひとつ言われ続けてきた「円」のチカラも長い目で見れば低下し続けていくのは
間違いありません。
円安が続いている昨今、
海外からの輸入品(身の周りのほとんどのモノ)が値上がりして
私たちの生活を圧迫しています。
これから先もこのようなことがもっと頻繁に起こるようになっていき
生活の苦しさもさらに辛いものになっていくわけです。 毎年、毎年、ジワジワと。
その理由は簡単明瞭。
・・・日本に住んでいる人口が減り続けているから。
日本の生産年齢人口が減り続けているから。
(あえて「日本人」とは表現しません)
ニュースで幾度も報じられていますけど
日本全体で他人事のような風潮になってますね。
もっと真剣に考えないといけないんですよね。
今まで普通に受けられたさまざまなサービスが受けにくくなるだけでなく
マジメに受けられなくなります。
なにもかもが不便になります。
税収は上がらずに減る一方になるので
やがて自治体も存続できなくなります。
公共料金は半端ない値上げをしないと維持できなくなります。
公共交通機関は利用者減で衰退します。
・・・・・・・。
最近の風潮として個人考えや思想が特に重視されています。
それはそれでいいと思いますけど
減り続けていく人口をどうしていくのかをセットで考えないといけないんです。
これはこれ、あれはあれ、というような別問題・・・じゃないんですよね。
たとえ日本の人口が減ったとしても生産性や付加価値を上げていけば
世界第三位の経済大国で居続けられる・・・・なんてそんな甘い考えは捨てることです。
すぐに他国が真似します。(その逆もアリ)
いままで日本が経済大国になれたのは、
間違いなく日本が「人口ボーナスの時代」だったから。
そして日本を除く東南アジア、南アジアやアフリカ諸国は、
まさにこれから人口ボーナスの時代を迎えているか到来しているところです。
だから経済の発展がめざましいんですよね。
これらの地域との関係をしっかり強いものにしておかないと
将来の日本で今と同じ生活や今よりもさらにいい生活はできなくなるのは
だれが考えてもすぐにわかること。
ボクは今年 2度目の海外赴任の話を受諾しました。
1回目の海外赴任終了後の2020年からずーっと2回目の海外赴任の希望は出していました。
残念ながら50歳を超えているということで
もっと若手を起用したい背景から却下され続けていたのですが
それでもボクに話がまわってきたんです。
令和の時代、若手で海外に赴任しよう! というヒトが
ほんとに居なく(少なく)なってしまっているんですね。
次の赴任から帰国する頃には60歳を越えてしまいますが (帰国直後に定年?)
そのなかでも自分ができることをやっていこうと思っています。