頭痛は寝ていても痛いので（春日井）

腰痛は寝ていれば痛みが軽くなりますが、頭痛はずっと痛いのが特徴です。
つまり休まるときが無いのです。

Nさん（５０代、主婦）は悲痛な面持ちでご来院されました。

精密検査で異常も無いとのことでしたので、筋骨格矯正で改善できるのではと考えました。

お身体を診てみると首の筋肉もさることながら、頭の筋肉がかなり硬くなっていて頭自体が歪んでいます。
一度の矯正で２割ほどにまで軽減し、３日後の施術で１割にまで軽減しました。施術後は笑顔もこぼれ、今後の希望をつかんだご様子でした。

９日目に３度目のご来院日、かなり楽になったとのこと。
家庭の中も随分明るくなったそうです。
女性が身体の不調があると家庭内が暗くなるものです。

４度目のご来院時（初回から２０日後）、とびきりの笑顔を見せてくれました。調子が安定しているようです
心療内科で当院の話をされたそうで、担当の先生は「良かったですね」とおっしゃったとのこと。

痛みレベルは一割以下とのこと。
心療内科の先生ならではですね。心が広い。
整形外科の先生とこんな話ができたらよいのですが。

あとはわずかに残る筋緊張をとるのみとなりました。
Nさん、良かったですね。

力みが治癒を遅れさせる例（春日井）

今回の症例は力みが治癒の妨げになっている例です。
通常の場合より改善するのに時間がかかっています。

Sさん（３０代、主婦）はいつもニコニコされていて、体調が良いのかと思いきや笑顔で「痛いです」とおっしゃる不思議な方。
体育学部出身の彼女、精神力が強いのか？我慢強いのか？

腰が痛いとご来院され、施術の反応は良好ですが痛みに対してやや過敏な反応をされていました。
週に一度のご来院で徐々に回復されていきましたが、ご来院の際はやはり笑顔で「痛いです」と。

お話を伺っていると、つい頑張ってしまうところがあるようです。施術中も力みは中々抜けません。
力む癖が治癒を遅れさせているのは明らかです。
こういうときは治療家の腕の見せ所です。

それでも初回施術から一ヶ月後の５回目のご来院時、痛みは当初の２～３割程度に改善しました。

Sさんの痛みのポイントは大腰筋です。
このおなかの筋肉が単に硬くなっているというより、互いにくっついてしまい、ねじれてしまっています。

この状態がわかれば施術方法は自ずと決まってきます。
おなかの施術をすると「気持ち良い～」とSさん。
座位での矯正が特に効果的でした。

力みの話、頑張る話をする中でSさん自身も随分意識が変わったようです。
以前は急いでもいないのに自転車に乗れば全速力で走ってしまっていた（！）そうですが、最近はゆっくりこぐようになったとか。施術中の力みもなくなっています。

８回連続で毎週の施術をし、症状も随分軽くなりお腹の筋肉の状態も安定したのでご来院間隔を２週間に空け、その次はさらに３週間に空けました。

医学的な知識欲も旺盛で、解剖学のDVDをレンタルされたり、私の薦めた痛みに関する本（少々難解）をお読みになるなどされ、なんと私の所属する団体の解剖実習への参加をお申し込みになりました。

ここまでくると知識欲を超えていますね。治療家候補としてスカウトしたくなります。