葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

本当に提げるだけかも。

2018-07-01 09:45:36 | 養生
 骨盤底筋体操は、ある程度年齢を経た人を対象にしている、と考えていいだろう。
 特に尿漏れ対策として、かなり認知度は上がったのではなかろうか。

 尿漏れが気になる年代ともなれば、息が上がるような運動は敬遠しがちだが、骨盤底筋を動かすぐらいなら大して疲れはしないし、練習していればそれなりに上達していく実感があるのもいい。

 だがどんなエクササイズでもそうだが、骨盤底筋体操を試みても上手く要領がつかめないとか、思うような効果が感じられないという方は一定の割合で存在するだろう。
 そんな方々にちょっと提案をしてみたい。

 太極拳や気功にも、骨盤底筋に関する要訣が「提肛」として存在する。
 古流の空手などは比較的、肛門を「締め上げる」ような印象があるが、あまり「締め上げる」意識が過剰になると、どうも全身をつなげて動くことからは離れていくようにも感じられる。
 それに比べると「提肛」はかなり緩い。

 「提肛」においては、肛門を「締め上げる」というより、本当に自然な呼吸に合わせて「ダラッとしないように、(横隔膜辺りから)ぶら提げておく」程度で充分だと思う。
 つまり、あくまでもゆったりと自然な呼吸をすることがメインで、肛門及び骨盤底筋はその結果として「適性な位置に保たれる」ということだ。

 骨盤底筋体操にちょっと行きづまりを感じておられる方は、ひょっとしたら「締め上げる」ような意識が強く、呼吸が詰まりがちになっているのでは?
 一度、試しに「ゆったり呼吸して、フーッと吐いたら肛門が横隔膜からぶら下がってるのが何となく感じられた」ぐらいの感覚でやってみてはどうだろうか。
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