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長島製粉株式会社

創業明治3年 長島製粉株式会社のブログです。

試験打ち(粗挽き)

2016-10-25 17:10:09 | 日記
営業部の者が夕方、後日プレゼンテーションの為の「粗びき蕎麦」を

試験打ちしていました。割合は二八で、青黒く透明の麵線の中に

粗い部分が見える蕎麦が目標の麺だそうです。

        

ロール挽きの粉600gと、黒荒200g、割り粉200gを

混合して、加水率45%で決めていました。

      

色、艶、風味、喉越し等は、良かったのですが、肝心の透明度に、

いまひとつの感が有り、納得出来ず再度違う配合で試して見ると言っていました。

こういう時こそ妥協しない気持ちが非常に大切で、後々役に立つものです。

新そばを打つ(鴻巣市常光公民館)

2016-10-24 09:33:18 | 日記
毎年10月の第4土曜日に、公民館活動の一環で、「新そばを打つ講座」を開催しました。

今年で10回目を迎えたそうで、今回は勉強の為にも若手社員の仕切りで全て進行しました。

           

この講座に参加の皆様は、始めて蕎麦を打つ方が大半なので、1回デモンストレーションで工程を

見て頂いてから各テーブル3名、6テーブルに分かれます。指導を兼ねて1テーブルに一人社員が

付きますので難しく考えず、質問をしながら簡単に楽しく作業を進める事が出来ます。

           
           

今回は、北海道産100%の石臼挽きの新粉を使用し、せっかくですので「二八蕎麦」を打って

頂きました。技術を要する蕎麦ですが、皆さん上手に自力で打ち上げました。

                 

始めて自分で、試行錯誤しながら打った蕎麦を試食してみて、今までで一番美味しく感じた事と思います。

残りは持って帰って頂き、ご家族と蕎麦話しをしながら、楽しく食べてもらえれば今回の講座は大成功です。

午前中の短い時間でしたけど、蕎麦に対する興味が少しでも向いて下されば幸いに思います。

本日ご参加下さいました皆様、誠にありがとうございました。
       

     




北海道新そば入荷状況

2016-10-21 12:08:19 | 日記
何ヵ所かある北海道契約農場の刈り入れは、無事に全て終わり

現在、水分調整が上がり次第袋に入れて出荷している状況です。

今年は、北海道にいくつもの台風が上陸し、作物に多大な影響を

与えました。蕎麦に関しても心配をしていましたが、稚内の下周辺に

当社圃場が多く、直接の被害は無かったと聞いています。ただ雨が多く

刈り遅れは否めません。反当たりの収量は前年並みか、少し多くなりそうで

作柄も今年の状況を考えれば良い状態です。

          

刈り遅れた分、秋の新そば粉が遅くなり、大変ご迷惑をおかけ致しました。

毎年の事ですが、この時期は玄蕎麦が届き次第、順次製粉をしている状態で

工場スタッフも原料のチェック等に、天手古舞いです。

          


これから北海道の玄蕎麦を始め、日本列島を南下して原料が、集まってきます。

千年蕎倉庫もすぐに一杯になってしまいますので、営業部隊も気合を入れて

どんどん売っていかなくてはなりません。



ご当地蕎麦(埼玉県東部地区)

2016-10-17 17:58:36 | 日記
埼玉県には、北の蕎麦と、東と西のうどん文化があります。

その中で、東部地区の麺の食べ方で「炒めっ汁」と言った一般家庭で

昔からよく食べられている汁を作ってみました。

        

材料は、基本ナスをベースにネギ、油揚げを多めの油で炒め、そこに水を

入れ、砂糖と醤油で味付けをするといった単純なものです。今は各家庭で、

タカノツメを入れて「ナス南蛮」にしたり、キノコを入れて「キノコ汁」、

豚肉を入れて「肉汁」にしたりで、色々アレンジされているみたいです。

                

今回は、ナス、油揚げ、ネギで「炒めっ汁」を作り、平打ちの田舎そばで

食してみました。

                   

この汁で、そうめんや冷や麦、うどん、そばを食べるみたいで、残った麺は、

翌日汁で煮込んで、おかずとしても食べるそうです。味にコクがあり美味しく

いただきました。



  


北九州福岡で!!

2016-10-12 14:31:18 | 日記
全国的にも有名な、博多祇園山笠の発祥のお寺でもある「承天寺」の境内には、

「饂飩蕎麦発祥之地」という石碑が立てられています。聞いたところ、お寺を

開いたお坊様が、1241年に中国から帰国した際に、製粉技術を持ち帰り、

細かい粉を挽く事が出来る様になり、粉物文化が北へ広まっていったそうです。

当時は、多くの僧侶が「那の津」(今の博多)から仏教修行の為に中国に旅立ち、

教典とともに多くの書物や、多様な技術を持ち帰って広めたそうです。

            

福岡と聞くと、前にも一度ご紹介した事のある、出汁パックで有名なお店が浮かんできます。

今回は、先日テレビでも放送され、何年か前から密かにブームの「野菜だし」パックを試食

してみました。野菜のくずを低温で煮出して取る「べジブロス」には、「ファイトケミカル」

という機能成分が多く含まれていて、抗酸化作用があり、免疫機能を向上させる効果もあるとされ、

近年注目が高まってきています。野菜の皮やヘタ、種や芯等、食べないで捨てていた部分に、実は

栄養が凝縮されていて、野菜の本当の底力があるのだそうです。

               

このお店のパックには、玉ねぎ、にんにく、セロリ、人参、キャベツ等が入っています。

500㎖で2パックを5分間煮出しました。コンソメ風味で、色濃く、味付けもなしで

十分で、玉ねぎスープの様な感じです。

               

出汁をそのまま冷やし、白い蕎麦を打ち、周りに汁を張るようにして、付け合わせには、

出汁パックの中身を取り出して、添えてみました。蕎麦のポーションは、写真では多く見えますが

ほんの口直し程度に40g位で、一口サイズにして見ました。