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長島製粉株式会社

創業明治3年 長島製粉株式会社のブログです。

節分の日

2017-02-02 12:24:31 | 日記
今月四日(土)は立春で、その前日が節分の日です。

節分とは、字のごとく「季節を分ける」と書き、季節の変わり目を意味し、

本来は、春夏秋冬それぞれに節分はあります。ただ一年の始まる春(立春)の

前の日(一年の終わり)に、新たなとしを迎えるにあたり、不幸や災いが

無い様、豆を投げたり、イワシを玄関先に置いたりして、邪気を払い、福を呼び込む

と言った風習が、だんだん二月三日が「節分の日」となって行った様です。

今年は、太巻きと、温かい蕎麦を作って見ました。

            

太巻きには、縁起物なので、七福神にあやかり7種の具材(カニかま、高野豆腐、

おぼろ、玉子焼き、きゅうり、椎茸、かんぴょう)を使い、蕎麦は、極力長めに

しようと思って、機械打ちで七三の蕎麦を打って使いました。

                 

近年、その年の二月三日に、恵方の方角(今年は、北北西)を向いて食べる太巻きを「恵方巻」と

称し、全国的にコマーシャルされていますが、昔は特別そう言った風習はありませんでした。また、

その時に蕎麦も一緒に食べると言うことも、つい何年か前から言われ出した事のように記憶します。

春の節分を大晦日の年越し蕎麦にかけて、食べると言うことらしいです。

やはり節分=恵方巻=蕎麦と言った仕掛けは、大手コンビニエンスによる影響が大きいと察っする

と共に、時流の速さと競争の激しい業界の人達の、発想の凄さは勉強になります。







切磋琢磨

2017-01-25 09:46:54 | 日記
昨日、茨城産の原料をテスト挽きしたら、K君が夜試験打ちさせて下さい

と、言ってきたので打ってもらいました。そうしたら今朝、Y君も営業行く前に

自分も打ちたいと言い、打ち始めました。

    

部屋の温度は、24℃設定でエアコンをかけ、湿度は、35%だったので、お湯を

沸かしたら、5分で52%くらいにになりました。この部屋の場合、最低でも湿度は

40%以上は必要になります。

    

                     

始め(K君)が十割で、後(Y君)が二八です。

十割の加水率は、48%で決め、二八は、45%で決め、水の温度は、23℃にしました。

両方とも、練り上げ後の生地温度を、18~20℃を目標で行いました。

                     

二人とも負けじと真剣に取り組む姿勢が頼もしく、特に十割蕎麦の方は、初めての試み

なので、バラつきはありますが最後まで良く打ち上げました。茹で時間は30秒です。

二八蕎麦の方も、通常通りに打ち上げ、茹で時間が40秒の良い蕎麦になりました。

どちらの蕎麦も、風味、食感、喉越し等が、「茨城産常陸秋そば」の特徴が良く出ていて

美味しくいただけました。二人ともご苦労様でした。

 

  


ご当地蕎麦(愛知県)

2017-01-21 12:19:46 | 日記
愛知県で全国的に有名な食べ物は、「鉄板ナポリタン」「あんかけスパゲティー」

「手羽先」、「エビフライ」、「味噌煮込みうどん」、「味噌カツ」、「きしめん」

etcと、まだまだ沢山ありますが、蕎麦の食べ方の、文化的なものが色々調べましたが、

見つからなかったので、今回は、強引に「味噌カツみぞれ蕎麦」を土鍋で煮込む形で

作ってみました。

              

蕎麦は後で煮込むため、でんぷん質の多い部分の粉を使用し、蕎麦粉7に対して割り粉3の

割合で少し太めにうちました。茹で時間もこの蕎麦ですと3分半くらいかかりますが、あえて

2分で上げて、よく洗い冷水で締めてから土鍋に入れます。

              

蕎麦の上に、予め用意しておいた味噌カツをのせ、鬼おろし大根を敷き、青ネギをかけます。

土鍋に汁を張り蓋をして、沸騰してくるまで火にかけます。最後に温泉卵を落としてみました。

                  

味噌カツのたれの味が甘じょっぱく、予想以上に汁が濃くなったので、ご飯を少し添えてみました。

意外におかず感覚で、美味しくいただく事ができました。





蕎麦打ち練習

2017-01-17 18:01:15 | 日記
本日、鳩山のお客様が蕎麦打ちに来られました。今は、女将さん

一人が蕎麦を打っているそうで、今後は息子さんにと言うことで、

製造部長の指導の下で行いました。蕎麦を打つのが今回が2回目

だそうです。

           

部長の教え方が優しく丁寧なので四つだしも、綺麗にできました。

これを延して行くのですが、左右、真ん中と、同じ力である程度規則的に

延ばしていくと、両サイドも真っ直ぐに出て行きます。切りは、数を

こなさないと、なかなか均等にはなりませんが、ゆっくりと切って

いったので、それなりに麺線が揃いました。もう少し力を抜いて行えば

良いと思います。

        

茹で上がりはこんな感じになりました。女将さんも一生懸命ビデオカメラに

納めています。後で見て修正をする事は、上達する為の一つの方法です。

                   

これから、何回も経験を積んで、立派な蕎麦職人さんになって下さい。そのための

協力は、縁の下の力持ちとして、させて頂きます。またのご来社お待ちしております。








新しい荒挽きの試作

2017-01-10 15:51:03 | 日記
今日は、新しいタイプの荒い粉をテスト挽きしてみました。

玄蕎麦からの挽きぐるみで、最終を30メッシュで落として

いるので、かなり殻もはいります。挽き方が違うので、従来の

挽きぐるみとは、粘り、香り、作業性が別物でした。

         

割合は、荒挽き粉7に対して、つなぎ粉3の粉に、50%の加水率で

手打ちにしました。もう一つは、荒挽き粉5に対して、つなぎ粉5の

同割りに、40%の加水率でロール麵機で製麺しました。

                    

茹で上げ時間は、手打ちが1分半で、ロール麺機が2分半でした。

                 

手打ちの方は風味は強くありますが、もう少し太めに打って

茹で時間も2分~2分半くらい目標の麺を打つと、この粉の良さが

際立って来ると感じました。一方ロール麺機の方はもっと小麦の癖が

出てしまうのではないかと思っていましたが、この配合でも

思ったより、全てが良く出来た蕎麦になりました。

                 

まだまだ試作段階ですが、新しい石臼機と特別なシフターで、

荒挽きに限らず、色々時代に見合った粉を挽いて試作していきたいと思います。