昨日の夕方6時を過ぎたころ突然教室の電話が鳴って、生徒さんではないかなりご高齢と思われる女性の方からのお問い合わせが。
お話を聞いてみると、「大学の単位をとるために通っていて、Excelが難しいので個別に教えてくれないか」ということでした。
教室は休みで残務整理のために出勤していたのですが、あまりはかどっておらず、今日もいつ帰れるかわからない状態だったので、申し込み方法の説明だけのつもりで応対を。
相手の方はすぐにでも教えて欲しいようでしたが、いつもこれで墓穴を掘っているので、今回は心を鬼にして「よっかったら一度来てみてください」ということで電話を切ろうと思っていました。
が、だんだん話していると、相手の方の質問がご自分のパソコンのことになり、「画面が小さいままで大きくならなくなってしまい、入力に苦労している」という。
今までの話から、まんざらパソコン初心者でもないようなので、「ウィンドウの最大化」などを確認してもらったが、一向に改善されない。
結局ノートパソコンなので「今から持ってきてください」ということに。
持って来ていただいたパソコンを開いてみると、何のことはない。
Excelのウィンドウが「元のサイズに戻す」状態になっていただけでした。
これで一件落着かと思いきや、その方は大学での資料を取り出して、「これがうまくできない」と困った顔で切り出される。
よく見ると目を近付けなければ見えないような小さな文字がびっしりの資料に、私も使ったことがない「標準偏差」や「検定」など統計関係の関数が書かれている。
しかもこの方はExcelの初歩もわからないようで、「若い人たちはすぐに覚えてしまうんですよね~」と嘆いておられる。
この方は70代になっていて、大学での周りは当然20歳前後の方ばかり。
それにしても、いくら大学でもいきなりこんな難しいことを教えるのかと思ってよく聞いてみると、この方はある目的で単位をために「情報処理2」をいきなりとったということでした。
当然周りの学生たちは「情報処理1」を履修してきているのですから、ご高齢でなくてもいきなりでは無理というものでしょう。
自動車教習所にも行ったことがない方が、見よう見まねでどうにか発進ができるようになった状態で、いきなり高速道路を走ろうとしているようなものですよ~!
でも70歳になってからでも大学に通われるという意気込みに感激して、結局個人レッスンになってしまいました。
頑張ってくださ~い
