ΔΣ-AD変換回路の動作を順を追って考えてみた。
回路図
積分回路は1クロックで入力電圧と同じ値だけ充電できるRCの値とする。
(1)Vxに0.235Vを印可したとする。
(2)V1=-0.235V
(3)V2は前回の積分値からV1を引いた値となる。
一番最初はV2の前回値は0Vなので,V2=0-(-0.235)=0.235V
(4)コンパレータはV2>0なので,D=1
(5)初段のオペアンプの+端子には1V印可される。
以降(2)~(5)を繰り返し,Dが1になった回数をカウントする
(2)V1=1V-0.235V=0.765V
(3)V2=0.235V-0.765V=-0.53V
(4)V2<0なので,D=0
(5)初段のオペアンプの+端子には0V
この作業をひたすら繰り返したものをEXCELで記す。
1000回繰り返した時,D=1となった回数は235回
基準電圧が1VなのでVx(AD測定値)=1V*235/1000=0.235V
なんと,印可電圧と同じ値が測定できた。
不思議なことだ?