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やっぱ晴れでしょ!

ピナレロ・パリカーボンで僕のロードバイクライフが変わる。

ONDAフォークを考え、まとめてみる

2008年11月19日 | 自転車
このブログもとうとう10万アクセスに近づいて来ました。
開設当初はカウンターを設置していなかったので実際は10万アクセスを超えているかもしれないですが、沢山のアクセスを頂いている事には変わりなく、大変ありがたい事です。
いつもありがとう御座います。


当ブログにはピナレロ乗りの方も沢山いらっしゃると思います。
ピナレロに興味のある方もいらっしゃるでしょうし、興味が無いけど見て下さっている方も沢山いらっしゃると思います。
5月にピナレロパリカーボンを購入して約半年乗ってきました。
主にフェルトF85との比較になりますが、ピナレロの優れている点や今まで試乗してきたフレームとの違いを僕なりの視点で書いて見ようかなと思います。

現行ピナレロの大きな特徴といえばONDAフォークです。
ざん新なデザインで好き嫌いが分かれる部分であると思います。
僕はそのデザインよりも走行性能に与えるONDAフォークの性能について着目しています。

2輪車は、車輪が回転するジャイロ効果によってコーナーリング中に車体を傾けても倒れる事無く走り続ける事ができます。
しかしこれは、起きようとバランスするホイールを意図的に傾ける事によって発生する作用なので、それを支えるフレーム(フロントフォーク)には負担がかかります。
フロントフォークには、これを十分に支えられる強度を持たせる必要があるのだと思います。
強度を上げるための方法としては、素材を変えたりすることで対応できますが、現在主流のカーボンを素材として限定した時、強度を上げるためには、より硬いカーボン素材を使うか、肉厚を増やすのがもっとも効果的だと思います。
ピナレロが選んだ方法は、後者で、フロントフォークの剛性を上げるのに幅広のフロントフォークを使いたかったのだと思います。
しかし、ストレートフォークをそのまま太くしただけではインパクトが少ないだけではなく、正直ダサイ・・・
と言う事でああいった波打ったONDAフォークのデザインが生まれたのではないかと僕は思っています。
実際フロントフォークが波打ってるだけで良い効果があるとは考え難いですしねw

太くしたフロントフォークを波打たせたデザインにし採用する事で、コンフォートモデルとして販売するディスカウントフレームについてもフレームと同じ素材をフロントフォークに使いトップモデルと同じようなバランスを持つレベルの高いコンフォートモデルが出せ、金型も共有できるというコスト的メリットもあるかもしれません。

じゃぁ具体的に、ONDAフォークのよさを感じられる時ってどんな時なのか?ですが、ダンシングでトルクをかけたペダリングをしながらコーナリングを曲がった事があるでしょうか?
僕はコーナーで速度を落としたくない時に良く使うのですが、フロントが抜けそうになる(グリップ感が薄くなる)経験ありませんか?
オートバイから自転車に乗り換えた時、僕はこの不意に来るタイヤのグリップ感が薄くなる現象に違和感を凄く感じました。
これは、常に同じトルクを車輪にかけ続ける事の出来るオートバイと違い自転車は、クランクが1時~11時、反対側は7時から5時の位置で車輪にかかるトルクが一瞬抜けてしまうからです。
(なのでコーナリング中はペダリングを止めて走った方がスムーズに走れる)

僕は、最初にロードバイクに乗ったときシッティングでも違和感を感じましたが、多くの人は高いケイデンスを保ちシッティングでコーナリングしている時には殆ど感じ取る事はできないかもしれません。
強い荷重をかけてコーナーを走った場合、フレームやフロントフォークは歪み、ある一定のところで歪みが止ってタイヤを押さえつけることでグリップを得ています。
この歪みが多いフレームほど路面の振動が伝わり難く、乗り心地が良く感じますが、支えきれる加重を超えると不安定になり、歪み量の多いフレームほど耐えれる荷重が少ないので、高い速度にも対応できなくなってしまいます。

しかし、ONDAフォークを持つピナレロパリカーボンはグリップ力が抜ける感覚が無いのです。
実際、色々な自転車に試乗して全て試して見ましたが、LOOK・フェルト・トレック・スコットなど殆どのフレームでフロントタイヤのグリップが抜けてしまう感覚があり、特にトレック5.5は酷かったです。

フロントにこのような安定感があることでどんな利点があるかと言うと、ヒルクライムなどトルクをかけ続け走るときのコーナリングで楽にコーナーを回れ、下りでペダルを回しながら高い速度でコーナーを抜けるような場面で抜群の安定性を得る事ができます。

たったそれだけの事ですし慣れてしまえば「そんなのカンケーネー!」なのかもしれませんが・・・
毎日通勤や夜練習に使っているフェルトF85はフロントが抜ける感覚が出るフレームで、毎日乗ってて同じポントで毎回不安定になる場所があり、不安定になる事が分かっていても毎回「おっと・・・」って思うし、コーナー中は無意識に身構えてしまいます。

逆にパリに乗った場合もフェルトF85の癖で無意識に身構えてしまいますが、何も無かったかのように走り抜けてしまうので、拍子抜けするなんて事があり、こういった安心感は意外と重要なんだなと感じる事が多いので、今回記事としてまとめてみました。

なのでONDAフォーク偉大だと僕は感じるのです。
と言うか、しっかり考えられて作られているフレームは偉大です。
それなりに高価な価格も納得してしまうほど良く考えられています。

しかし、ライダーによって求める性能は違います。
そんな安定性は犠牲にしてもいいから軽さが欲しいという方も居るでしょうし設計者も居るでしょう。

しかし、僕は元オートバイレーサーの性分なのでしょうか?コーナーを速く走りたいという気持ちが勝るようで、コーナーを思ったように走れるピナレロのフレームは本当に気持ちが良いのです。
僕と同じような性分の方には是非ピナレロのONDAフォーク装着モデルをお勧めします。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
奥が深い (チャリ爺)
2008-11-19 17:44:29
うわ~。Fフォーク一つにしても奥が深いのですネ。
ロード若葉マークの私等、ピナレロのホークがナイスバディの女性に見えてFが太身、Rが細身。「イタリアのデザインは凄いナー。」唯それだけで衝動買いです。
バイクを真面目に乗ってる人にはゴメンナサイです。
また色々と教えて下さい。
返信する
恩田フォークって (Nob.Matsu)
2008-11-19 21:26:56
こんばんは~

僕は、あの「にょろっ」とした所でショックを吸収しているのかと思ってました

下りのコーナーでもヨレないロードバイクの剛性には感心します。
ただ、タイヤが細いのでコーナーリング中のブレーキングには気を使います。どうしてもファミリーカーに追い付いちゃうので、バンク中に減速する羽目になるのですが・・・リヤブレーキを引きずりつつナンですが、タイヤのグリップに意識がいっちゃって膨らむケースがあります。
なべっちさんはどう対処してますか?
すみません、教えて君で
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>チャリ爺さん (なべっち)
2008-11-20 09:10:13
そうですね。
実際時速30キロでコーナーを曲がろうとしたらかなりの強度が求められると思います。
確かにイタリアのデザインは凄いと思います。
でも、現行のフェラーリのデザイナーは日本人だったりするんですよね。
世界中に才能ある方は沢山居ますが、それを育てる環境とかはやっぱりヨーロッパには敵いませんね。
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>Nob.Matsuさん (なべっち)
2008-11-20 09:19:33
サイクルモードでも色々なメーカーの方と話をさせてもらう機会に恵まれましたが、どうやら自転車の乗り心地(振動吸収性)で重要な箇所はダウンチューブらしいですね。
僕も詳しくはありませんが、そんな事を耳にすることが多かったです。
ONDAフォークの形事態はあまり振動吸収性には関係ないのかな?というのは僕の感覚と想像です。
ロードバイクのブレーキングは難しいですよね。
僕でも難しいと感じた位ですから、かなりの方がそう感じてらっしゃると想像します。
ちなみにコーナリング中ブレーキすることは僕は殆どありませんが、コーナーリング中のブレーキは、フロントを操作すると車体は内側に倒れていきます。
逆にリアを操作すると車体は起きようとして旋回力を失います。
理想は、自転車が起きてるうちにブレーキを終わらせたいですね。
あと重要なのはトレースする走行ラインです。
走行ラインを見誤ると余計なブレーキングをしなければならなくなり、旋回力を失う事が多いですね。
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なるほど・・ (Nob.Matsu)
2008-11-20 11:30:51
早速ありがとうございます。
やっぱり、なべっちさんレベルでも難しいですか。
なら、僕レベルじゃ当然ですね(変な自信)

車って、コーナーリング中でもブレーキ踏めるから、奥で減速する時があってヒヤッとした事があるものですから。
手前で減速は肝に銘じます。
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>Nob.Matsuさん (なべっち)
2008-11-20 14:13:39
2輪4輪含め、乗り物の操作の中で一番難しくてシビアなのはブレーキングだと感じます。
車も競技の中では自転車と同じでコーナリング中のブレーキングで大きくバランスを崩す事は簡単です。
ただ、一般道ですと車の性能を超えるような場面に出くわす事が滅多にないため、かなり強引な運転をしてしまっても大きなトラブルにつながる事は少ないですね。
自転車も、速度を出さなければ操作は簡単なんですけどねw
タイヤが受け止められる加重の割合が低い自転車は、車の感覚でコーナーに入ると怖い思いをしますね。
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お久しぶりです。 (miz)
2008-11-21 12:32:08
ご無沙汰しています。
知らない間にブックマークしてもらっているのを発見して1人感動していますw
ありがとうございます。

さてONDAフォークの形状ですが、あれは剛性と振動吸収性をアップさせるために、効率よくカーボン量を増やすためのデザインだということを聞いたことがあります。
ただの太い直線フォークより、湾曲させて全体のカーボン量を増やした方が、振動の分散や応力の処理にも効果的だとか(あんまり難しいことはわかりませんが…)。

なので偶然の賜物ではなくて、必然の産物だそうです。
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>mizさん (なべっち)
2008-11-21 14:11:25
ブックマークは毎日チェックするようなのです
なので勝手にやってますw

ONDAフォークの形状と衝撃吸収については、僕も直接設計者と話をしたわけでは無いので、形状による狙いについて本当の所は分かりません。
なので文面で察していただけるかと思いますが僕の感想を中心に書いてます。

実際色々試乗してみた中で、ONDAフォーク自体の衝撃吸収性ってどんなもんなの?というのが実際の僕の感想です。
確かに雑誌やらカタログなどにはONDAフォークの衝撃吸収性について語られていることを目にしますが、僕は素直にそれらを鵜呑みにできないので、僕なりに考えた結果です。
それに剛性UPと振動吸収って物理的に相反しますよね。
ウネウネが実際どのように振動吸収に効果があるのか?については実験してみないと分かりませんが、振動を吸収するならフォークよりもヘッドチューブを支えているトップチューブとダウンチューブの方が重要だと想像します。
振動吸収性を良くする目的で考えるならフォーク単体である必要も無いと思いますしトータル的に考えた方がいいものが出来るんじゃないか?とも思った中での僕の見解です。

フロントフォークの剛性については、これは他社のフレームよりも格段に高い事は乗ってすぐに分かりました。
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