「写真で伝える仕事〜世界の子どもたちと向き合って〜」
(安田菜津紀著;日本写真企画)
「サンデーモーニング」のコメンテーターとしても著名なフォトジャーナリストの安田菜津紀さんの最新刊を読みました。
これからの時代を生きる中学生・高校生に向けた書かれた本。安田さんが、なぜこの仕事を選んだかというエピソードに始まり、取材で訪れた世界各国の子どもたちの状況を写真と文章で伝え、「私たちに何ができるのか」を語りかける構成になっています。
テレビでコメントしたり、他の人のコメントするのを聞く安田さんの姿を見ていて、常に視線の先には人がいて発する言葉に真摯に耳を傾けている姿に誠実な人柄だとを感じていました。その背景には、大きな後悔をしたことやどうしようもない無力さを感じたこと等の蓄積があることが、この本を読んでよくわかりました。
・「人がいきる限りそこには必ず日常がある」
・「大切なのは出会った人々の苦しみや悲しみの根源に近づくこと」
・「誰にも必ず持ち寄り合える役割がある」
・「無知がいかに人を傷つけるか」
等々のメッセージ実感をもって語られる言葉であり、心の深く染み込んできます。
「世界をもっと優しい場所にしていく」には、地域に暮らす人々が自分の得手を持ち寄り合える場面をたくさんつくるところが大事ですね。自分に出来ることをよく考えたいと思います。
我が家の子どもたちにも、大人のみなさんにも読んでほしいです。お勧めします。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4865620451
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