※前回記事は→コチラ←
折角取れた夏休みをどう過ごそうかと
直前まで悩んでいましたが、知人達の
協力もあって、北関東で少し避暑り
ながら観光と買い物と趣味の遊びを
してこれました。
しかし実は旅のスタート時に壮大に
やらかしまして。
大きな荷物を複数抱えてバスに飛び乗り
予定通りの時刻に出発できたし、無事
新幹線にも間に合うぞ、ヒャッホウ!
とノリノリで座席に座った瞬間急激に
不安が過ぎり我に返った自分。
…いつも目にするアレがない。
…そもそもアレをカバンに入れた覚えが
ない。
全てがスローモーションに見える。
“時よ止まれ…じゃなく、戻れ!”
しかしバスは予定を間違えずひた走る。
みるみる弱る自分
13日はauユーザーのスマートパス会員
が楽しみにしている3の付く日、三太郎
の日(au=英雄で、桃太郎と浦島太郎と
金太郎のCMキャラクターにちなんだ
キャンペーンイベントの日)で、今月
8月はミスタードーナツで216円分の
ドーナツがただで貰える日なので、
旅先の近く(徒歩で行くには遠いが)
にあるミスタードーナツの店舗で
ポンデリングとハニーディップを頂き、
ついでに何品か買って、お世話になる
仲間にも差し入れようと思っていたのに
この失態。一気に憂鬱になる…。
いや、レジャー目的で飛び出したと
いうのにこれでは駄目だ。
おっし今日から4日間、ノースマホデイ!
そう自分に言い聞かせて腹を決めた。
幸い今回の旅は待ち合わせる仲間がおり、
事前に到着予定も伝えていたので、
事なきを得ました。
実は差し入れ品は前もって用意した他の
があったので、ミスドだけ諦めました。
(事の顛末を伝えられた側の方がむしろ
ショックを覚えたと言っていました
あちこちご心配をおかけし申し訳ござい
ません)
第一の目的は、比較的涼しい地域
(それでも日中晴れていれば太陽が照り
つけますが)に住んでいるギター仲間の
地元に滞在し、ギター合宿と称して
数日間ツインギターで合奏したり、
個々の練習をしたり、一方のギターに
合わせてベースを弾いたり、持参した
マルチエフェクターや仲間所有のコン
パクトエフェクターで自己流の設定で
音色を作って遊ぶことでした。
また周辺は観光地なので、共通で行って
みたい場所があったので、この数日間は
台風の影響が懸念されることもあり、
到着したばかりですがとりあえず仲間の
家に寄り、近辺でお昼ご飯を済ませ、
すぐ移動してみることにしました。
まずは前回も軽く触れた建築家・隈研吾氏
が手掛けたという「那須芦野 石の美術館
〜STONE PLAZA〜」を訪問してみました。
※公式サイトは コチラ
建物はこの地域で採れる芦野石を主に
扱って作られています。
この辺りは昔宿場町として栄え、かつて
は屋号灯篭という、屋号の付いた常夜灯
が各家の前にあったそうで、それを再現
したものを見ることができました。
たくさんあって、美術館の近くで目を惹
いたものを撮影してみました。
大概は職業の名前(車大工など)や屋号
のようです。
こちらは木彫りのカエルが乗っていて
かわいいですね。
(ノーマルなものには屋根部分には何も
乗っていません。)
博物館や資料館という要素も少しあり
ますが、大変静かで落ち着きのある場所
で、ファミリー層も訪れていましたが、
個人的な感想としては大人向けな印象を
受けました。
土木建築が好きなマニアックな方にも
向いているかもしれません。
シュールな展示は、真っ暗な部屋の中で
ベンチに座りながら(もちろん石でできて
いるので座り心地は硬い。薄くていいから
クッションが欲しかった。)最近では
珍しくなった小さなブラウン管のテレビ
で、以前隈研吾氏を特集したらしき番組の
VTRを鑑賞するコーナー(笑)。
自分らは興味があったので、軽く会話を
交えながら最後まで見て楽しみましたが、
後から展示室に入ってきたお客さんは
そのシュールさに耐えられず?(笑)、
扉を開けて覗いただけですぐ行って
しまったり、最初の1分くらいしばらく
座ってみるものの、やはり耐えきれず
すぐ部屋を出て行ってしまいました。
知らない人同士のパーソナルスペース
(人それぞれが持つ心理的な縄張り)は
かなり広いだろうし、更に閉じられた
真っ暗な空間となると、目的に対する
譲れない意思(石だけに)や好奇心を
持っていない限り、リラックスできない
のだろうと思う。
この美術館は複数の建物に分かれて構成
されており、コーナーを移るごとに外に
出て移動するのも特徴の一つで、蔵を
利用して作った建物もあり趣きがあり
ます。
館内のトイレの洗面台も石でしたー。
薄曇りで途中天気雨も降りましたが、
ほどなくしてやみ、ときどき折りたたみ
傘を差すことはありましたが、最後は
晴れ間も見えて天候には恵まれました。
受付ではコーヒーなども注文できると
知り、次の散策スポットへ移動する前に
早速休憩。
コースターも石という徹底ぶり。
次は石の美術館から少々マニアックな
名勝地へ。
松尾芭蕉が奥の細道で那須の殺生石を
見た後に立ち寄り、句を残したという
場所があるそうで、中学生の頃、芭蕉に
憧れて俳句を作っていた自分にとっては
大変有り難いお誘いです。
行ってみるとまず目に飛び込んできた
のは、美しい田園風景の緑。
父の田舎でも子供の頃は毎年こうした
景色を見ていたので、懐かしく癒され
ます。
あぜ道の途中みたいなところにある木
が、芭蕉が立ち寄り句を詠んだという
『遊行柳』。
奥には鎮守の森がありました。
トトロが住んでそう。
更に進むと神社がありました。
上の宮(温泉)神社と呼ばれているそうです。
芭蕉が前述の柳の木を訪れて句を詠んだ
ことによって神格化され、訪問の数年後
建立されたのだとか。
訪問記念にお賽銭を投げて二礼二拍手
一拝してみました。
拝殿の傍にある樹齢400年の銀杏の木。
那須町指定天然記念物らしい。
この銀杏の木の後ろ辺りから見上げると
凄い岩肌の崖が見えて壮観です。
それから、ここ一帯に棲む生物もまた
魅力的。
都会じゃまず見かけないハグロトンボ。
図鑑でしか見たことがなかったので
感動しました。 神秘的。
ちっさいイトトンボ。
アオモンイトトンボのメスかなぁ〜?
ちと分かりづらいかもしれませんが、
田んぼでは遭遇率が高いカエルちゃん
トノサマガエルかな?
この日のうちに行っといて良かったかも。
今回は滞在期間中は台風の影響でかなり
の雨量の日が続いていたので、旅の目的
がインドアな遊びだったのは幸いしま
した。
散策から仲間宅へ移動。
事前に用意した共通の課題曲は、
TUBEのギタリスト・春畑道哉さんの
ソロの楽曲『Re ː birth』。
メインの部分は仲間のギタリストの
方が最近猛練習して上手なので弾いて
もらい、自分はアコギパートやベース
部分を弾くことにしました(笑)。
滞在期間中の15日には他の音楽仲間
ともスタジオで合流。
そこでは90年代前半にヒットした
懐かしの曲、The Cranberriesの
『Dreams』をギターやベースで
弾いたりちょっと歌ってみたり。
また、やると思っていなかったので
全然練習していなかった曲(1年以上前に
集まった際に1度遊んだことのあった曲)
も急遽ドラムを叩くことになり、
メタメタでもとにかく楽しめました。
合奏バンザイ。
本来16日には東京へ帰ろうと思って
いましたが、台風の影響がいよいよ
やばそうだった為、急遽帰宅を1日延期
することにしました。
その間、あれこれ練習したり、仲間所有
のコンパクトエフェクターを好きにいじ
って(いじっていいかは事前に許可を
頂きました)自分ならどういう組み合わせ
で設定するかなど模索して楽しみました。
私は普段ギターはマルチエフェクター派
なので、コンパクトエフェクターは
持っていなかった為、以前からどんな
もんか興味があったのです。
写真は撮ってきていませんが、そこに
ある歪み系のエフェクターの中では
自分としてはTURBO Over Driveの音が
一番好みでした。
滞在地は那須塩原だったので、ガーデン
アウトレットや、那須街道沿いで有名な
レストラン、ジョイア・ミーア(もう
何度も行ってますが、美味しいんです。
連休中はいつも混んでます。)にも寄れ
ました。
行きは大雨でレインブーツで来てしま
った為、サンダルに履き替えたくて
アウトレットへ。
他にも衣類を買ってみたり。
名探偵コナンのコラボイベントが開催
されていました。
そして那須に来ると時々行きたくなる
しーおい処。大満足。
17日には台風も外れ、帰宅しました。
夜だけかなり寒くなり、まるで秋のよう。
さすが避暑地。
しかし大宮に着いた途端、ムンとする
暑さ…。
こうも違うのか。
いっときでも涼を求める価値はあったと
思えた、平成最後の夏でした。