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備忘録【4/24】 VS オリックス ≪10勝12敗≫ (朝刊記事)

2022年04月25日 22時07分01秒 | マリーンズ2022
≪2022/4/24≫

【オリックス3ー6ロッテ ( 2022年4月24日    京セラD ) 】

≪対B:4勝2敗≫

 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が24日、オリックス戦に先発し、5回6安打2失点で開幕3連勝を飾った。2試合、17イニングを完全投球で迎えたが、初回先頭への初球で右前打された。ストライク率65・6%と制球が乱れ5四死球を与え、打者を圧倒した直近2試合の面影はなかった。2回には球審の白井一行審判員(44)から判定への態度について詰め寄られる場面も。多くの記録は止まり、歴史的な記録への挑戦は仕切り直しとなる。

 2回2死一塁から、一塁走者の杉本に二盗された直後だ。白井球審が怒気を含んだ表情で一、二歩とマウンドへ詰め寄り凄まれると、佐々木朗は「(なぜ、そうなるのか)僕は分からない」と固まった。

 追い込んでから安達への3球目は、狙い通りに外角低めに決まったと思った。ところが、判定は「ボール」。盗塁されたことよりも、三振にならなかったことに驚くような表情を浮かべていた。

 18歳捕手・松川が間に入り、ベンチから出た井口監督が「判定に対して、何かを言ってはいけないと思う。ただ、球審にも“もうちょっと冷静にいきましょうよ”と話をした」とその場を収めた。

 10日のオリックス戦で完全試合。17日の日本ハム戦でも8回まで完全投球で交代した。17イニング完全の記録がどこまで続くか注目された中で、初回の先頭・福田に初球の159キロを右前打された。「記録の意識はなかった」と言っても、3日西武戦から続いていた打者連続アウトは52人でストップ。その後1死一、二塁となり吉田正に左前打されたが、左翼手・高部の本塁好返球の補殺で助けられた。

 2回以降も毎回走者を背負い、3者凡退はゼロ。4回に自己最速タイの164キロを出したが、この日の平均球速は159・0キロ。前回登板から0・7キロ落ちていた。ストライクゾーンが厳しかったことも響き、4回に3月27日の楽天戦以来29イニングぶりの四球を与えるなど5四死球。打者を圧倒した直近2試合の面影はなかった。5回無死満塁で投ゴロに打ち取りながら、本塁ではなく二塁転送で併殺を奪い、その間に23イニングぶりの失点。結局5回2失点90球で降板した。

 「ストライクを取ることにいっぱいいっぱいになってしまった。苦しい形に自らしてしまうことが多かったが、味方の得点以上を取られないように、できたのは良かった」

 登板間隔を空けた昨季と違い、開幕から中6日で回ってきた疲労がある。本拠地だった直近2試合と異なり今季初のドーム球場で「マウンドの傾斜が高くて風がなかった。対応が難しかった」とも加えた。それでも開幕3連勝。井口監督は「いろんな判定も含めイライラして投げていたと思うが、しっかりゲームをつくってくれた」と評価した。調子が悪い時に、どんな投球を見せられるのかは、大エースに求められる資質の一つ。まだプロ通算16試合目。怪物は一歩ずつ肥やしとしていく。(横市 勇)

 ≪米メディアも報道≫注目していた米メディアも佐々木朗の完全投球が17イニングで途切れたことを速報した。CBSスポーツは「日本の天才の完全投球は初球で途切れた」と伝えた。海外FA選手獲得ルールにより契約金の制限がなくなる25歳を迎えるまでは米挑戦は難しいと指摘。その上で「米国のファンが初めて佐々木を見るチャンスはWBCだ」と来年3月予定の国際大会を挙げた。

 ≪フォークの空振り率半減≫ロッテ・佐々木朗はこの日、完全投球を続けた過去2戦よりも投球数値が落ちた。直球は自己最速タイの164キロをマークも、平均球速は10日の159.8キロ、17日の159.7キロから159.0キロに。また、投球のうちストライクとなった割合を示す「ストライク率」も全体で70%を超えていた過去2試合を下回る65.6%だった。最も顕著なのは投球中、空振りを奪った割合を示す空振り率。特に10日に54.5%だったフォークは、この日27.6%と約半分の割合となった。


 ロッテ・佐々木朗の次回登板は予定通りなら中6日で5月1日の日本ハム戦(ZOZOマリン)になる。17日の対戦では8回まで完全投球を続けたが、降板後にチームは敗れた。新庄監督率いる因縁の相手との再戦になるが、井口監督は試合後に「疲れていない人はいないので、明日以降、リカバリー含めて考えていく」と次回登板について明言はしなかった。

 この日が今季5試合目で、目安である100球に満たない90球で降板した。球数的な負担は少なかったが、世間の注目が高まり心身ともに高いストレスがかかっている可能性はある。かねて指揮官は「ローテーションの投手は状態を見ながら、どこかで一度飛ばしたいと考えている」と1カ月(4試合)をめどに登板間隔を空けることで先発陣を休養させる意向も示している。


 ロッテ3年目の高部が攻守で佐々木朗の3勝目をアシストした。初回1死一、二塁の守備で、吉田正の左前打で本塁を狙った二塁走者・福田を補殺。相手の先制点を好返球で阻止すると、2回2死満塁から先制の2点左前打を放った。

 9回にも中前適時打し3打点の活躍。「朗希の時に全然援護できてなかったので打ってやろうという気持ちが強かった」と笑顔だった。


 ロッテは佐々木朗の降板後、中継ぎ陣がリードを必死に守り切った。

 7回は田中靖が3四球で2死満塁としながら踏ん張り、8回は西野が2死二、三塁を招いたが佐野皓を空振り三振に仕留めた。9回は益田が1死満塁から犠飛で1点返されたが、最後は来田を空振り三振。井口監督は「頑張っている」と称えた。


【記者の目】2回に起きた問題の場面を何度も映像で見返した。ロッテ・佐々木朗はボールの判定にあきれたように苦笑いを浮かべ、何かを言ったようには見えなかったが、白井一行球審はマウンドに詰め寄った。注意というよりも威嚇に近い。大人げないと言わざるを得ないし、直後に責任審判の嶋田哲也二塁塁審がなだめているような場面もあった。

 伏線はあった。白井球審は外角低めの判定が厳しかった。佐々木朗は初回無死一塁、打者・西野の外角低めに投じた初球がボールの判定をされ、少し態度に見せた。そして2回先頭の頓宮への2―2から外角低めに投げた直球のボール判定に、不服そうに苦笑いした。その積み重ねで、白井球審は我慢の限界に達したのだろう。

 ストライク、ボールの判定に対しては監督でも抗議できない。投手が抗議したら秩序を乱すことになり、白井球審は18年にもボール判定に暴言を吐いた阪神・メッセンジャーを2回で退場にしたこともある。「鉄は熱いうちに打て」ではないが特に若手に厳しく、2軍の試合になると顕著だ。完全試合で注目を浴びる佐々木朗も高卒3年目の若手であり「教育的指導」をした。

 ただ、今回は暴言を吐かれたわけでもない。佐々木朗の態度に注意したいのなら、イニングが終わったときや試合後にすればいいことだ。円滑に試合を進めるべき立場にある審判が、試合を止めてまでやるべき行動ではない。感情をコントロールできない審判が、冷静なジャッジができるとも思えない。(スポーツ部野球担当部長・飯塚 荒太)

 ≪大リーグも若手投手に“洗礼”≫大リーグでは、ルーキーや注目の若手投手が判定に不服そうな態度を見せると、審判から「洗礼」を受けるケースが昔からよく見られる。米国は日本以上に審判の権威が強く、「教育的指導」の意味合いも含まれている。その一方で、誤審や審判員の負担も問題視されており、機械がストライクとボールを判定して球審に伝える「ロボット審判」が独立リーグでの試験運用を経て、今季から3Aで採用。近い将来、MLBでも導入される可能性がある。

 
 球審を務めた白井一行審判員は2回、マウンドに向かいかけた理由について「別に話すことはないです」と明かさなかった。嶋田哲也責任審判も「別に答えるものは何もないです」と通常通りの対応だったと強調した。

 公認野球規則では審判員の裁定の項目で「審判員の判断に基づく裁定に対して、プレーヤー、監督、コーチが異議を唱えることは許されない」とされ、「審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがある時は、監督だけが訂正するよう要請できる」としている。
(以上 スポニチ)
 


ロッテ佐々木朗希投手(20)の歴史的快投による“狂騒曲”が終わった。海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えた。際どい判定もありプロ入り後自己最多の5四死球を出したが、5回2失点でしのぎ今季3勝目。試合終了時点では次回先発日は未定。この日の学びを次なる進化につなげる。

佐々木朗が白井球審に詰め寄られる場面があった。2回2死一塁で安達を2球で追い込んでからの3球目はボール判定。一走の杉本には二盗を許した。佐々木朗が二塁方向から本塁方向へ向き直った直後、白井球審がマスクを取り、硬い表情で詰め寄りながら言葉をかけた。捕手の松川は制止しようと間に入った。

試合後、白井球審は「別に話すようなことはないんで」とノーコメント。井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけない」。判定に対する佐々木朗の表情についてか問われると「しょうがないんじゃないですか。本人がストライクと思うところをボールと言われているので。そこは審判は流すところ」と話した。


ロッテ佐々木朗希投手(20)の歴史的快投による“狂騒曲”が終わった。海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えた。際どい判定もありプロ入り後自己最多の5四死球を出したが、5回2失点でしのぎ今季3勝目。試合終了時点では次回先発日は未定。この日の学びを次なる進化につなげる。

<24日に止まった佐々木朗の主な記録>

◆連続無走者=52人
1回福田の安打で止まる。大リーグ記録の46人上回る。

◆連続イニング無安打=17回
1回福田の安打で途切れる。無安打無得点(完全試合含む)挟み最長。

◆連続イニング無失点=22回
5回に失点。球団記録は37回2/3(01年黒木)。

◆連続イニング無四死球=25回
3回福田に死球を与える。41回でパ・リーグ10傑入り。

◆連続試合2桁奪三振=4試合
伊良部の球団記録(4試合)とタイ。24日は奪三振4個に終わる。


ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回6安打2失点で今季3勝目を挙げた。
 
◆佐々木朗の入り球

ロッテ佐々木朗希投手(20)の各打者への初球の球種割合は、10日オリックス戦(打者27人)は直球=21(78%)、フォーク=4、カーブ=1、スライダー=1。変化球を入り球にしたのは4回以降で、3回までは全て直球だった。17日日本ハム戦(打者24人)は直球=18(75%)、フォーク=5、カーブ=1。この試合では初回から変化球を使っていたが、割合はほぼ同じだった。この日のオリックス戦(打者23人)も傾向は変わらず。直球=18(78%)、フォーク=3、カーブ=1、スライダー=1だった。またこの日の被安打6は全て直球で、うち初球が2本。3本は追い込まれてからの真っすぐだった(カウント0-2から2本、1-2から1本)。


完全投球が止まったロッテ佐々木朗希投手(20)について、米国内で将来展望についての報道が相次いだ。

CBS電子版は24日(日本時間25日)、「日本の天才ロウキ・ササキの17回連続パーフェクトが初球で止まる」と題した記事を掲載した。

投球内容を紹介した上で「いつMLBにやって来るかは不明だ」とした。ロッテからポスティングシステムでメジャーに移籍した選手が西岡剛内野手だけであることを紹介。25歳になるまでは国際フリーエージェントとなった選手には、600~700万ドル(約7億5000万円~8億7500万円)のボーナスプールが設定されているため、契約金などが制限される。MLBが導入を検討中の国際ドラフトでは、さらに制限が厳しくなると見立てた。

AP通信は「近い将来にMLB球団と契約する可能性は低いようだ」と報じた。ESPNは「日本の報道によると、近い将来、MLB球団のためにポスティングされる可能性が低い」とした。
(以上 日刊)
 


 ロッテの佐々木朗が24日のオリックス戦(京セラD)に先発し、初回先頭の福田に初球を右前安打され、完全投球が17イニングで止まった。史上最年少で完全試合を達成した10日のオリックス戦(ZOZO)、8回完全だった17日の日本ハム戦(同)と継続していたパーフェクト投球は1球目でストップ。マウンドや環境の違いから制球に苦しみ、5回には23イニングぶりの失点を喫したが、5回2失点で12球団トップタイ、開幕から無傷の3連勝とした。

 歴史的な快進撃は、この日の1球目で止まった。それでも、佐々木朗は何より優先すべきチームの勝利へ最低限の責任は果たした。17回完全イニングで臨んだ一戦は、5回6安打5四死球で2失点。1点差で後続にバトンを渡してつかんだリーグトップタイの3勝目に、「味方の得点より(多く)点を取られないようにできてよかった」とホッとした表情を浮かべた。

 10日に完全試合を達成したオリックスとの再戦。マウンドに上がると「組み立て以前にストライクをとることでいっぱいいっぱい」と、異変だらけだった。初回、先頭の福田に初球159キロを右前に運ばれ、連続イニングパーフェクトは17回でストップ。52人連続斬りで止まり、この回だけで3安打を許した。その後も毎回走者を背負う展開。そして5回、安打と連続四球で無死満塁と追い込まれ、紅林の投ゴロ併殺の間にとうとう23イニングぶりの失点を喫した。前回3三振の吉田正にも適時二塁打を浴び、2点目を失った。

 球速こそ自己最速タイの164キロをマークしたものの、約1/3の29球(死球2を除く)がボール。与四球は3月27日の楽天戦(楽天生命)以来で、実に“95人ぶり”だった。与四死球5はプロ入り後最多で、10日に78・1%だったストライク率がこの日は65・6%に低下。うなりをあげてコーナーに決まった真っすぐと、面白いように落ちたフォークで三振の山を築いた過去2試合とは明らかに違った。

 異変を招いた一番の要因を、朗希は「マウンドへの対応」と説明。ZOZOから、今季初めて屋内の京セラDへ。本拠より傾斜がきつく、フォークをより鋭く沈めてくれる風も吹かない条件に戸惑った。快適なはずのドームも、北国・岩手育ちの怪物は「暑かったですね」と振り返った。

 井口監督は「イライラして投げていた」とメンタルの異変を指摘した。2回、安達への外角低め直球をボールと判定され、少し不満げな表情をみせたところ、白井球審から怒気を含んだ表情で歩み寄られるシーンがあった。球審と言葉を交わした指揮官は「当然、判定に対して我々は言ってはいけないが、あそこは(球審に)『冷静にいきましょうよ』という話をした」と経緯を説明したが、マウンドの右腕もやや冷静さを失い、制球を乱す結果になった。

 それでもたどり着いた白星。今季一番の目標である中6日をクリアしながらの3連勝に、20歳の怪腕は「次はしっかり長い回を投げたい」と前を見た。交流戦前に休養を与えるプランを持っている井口監督は「リカバリーの様子を見ながら」としたが、中6日なら次は5月1日、本拠での日本ハム戦。苦しみの中で得た経験値を生かし、令和の怪物はさらにスケールアップしていく。
(星野 和明)


 ロッテ・佐々木朗の完全投球は17イニングで止まった。5回6安打2失点で開幕3連勝を飾ったが、5四死球と制球に苦しみ、奪三振4で開幕からの連続2ケタ奪三振も4試合でストップした。

 ◆佐々木に聞く

 ―走者を背負いながらも粘った。
 「そうですね。打たせてゲッツーだったりとか、いいところに飛んでくれたりしたので。野手に助けてもらいながらですけど抑えられたかなと思います」

 ―5回の投ゴロ併殺は本塁ではなく二塁に投げた。
 「(捕球時の)体勢がきつかったので、僕の中では2つ(二塁)のほうがアウト取れるかなというのがあった。あとで(映像で)確認します」

 ―四球が多かった原因は。
 「ストレートの制球と、フォークもベース板からずれてしまうところがあった」

 ―走者を置いての投球は久しぶり。影響は?
 「特に気にすることなく、走者を背負っても、そこまで乱れることなくできたので、そこらへんはよかったかなと思います」
(以上 報知)



ロッテ・佐々木朗希投手(20)は24日、オリックス6回戦(京セラドーム)に先発し、リーグトップに並ぶ今季3勝目を挙げた。2試合計17回で一人の走者も許さず完全投球の継続に注目が集まったが、一回の初球でいきなり右前打されて記録がストップ。自己ワーストの1試合5四死球を与えるなど、本調子とはいかない今季5試合目のマウンドとなった。それでも5回6安打2失点、4奪三振と粘り、開幕から無傷の3連勝。6-3の勝利に貢献した。

瞬く間に、記録への針が止まった。今季最多2万8967人の観衆が集まった敵地。佐々木朗は一回裏、先頭・福田への初球、159キロの直球を右前にはじき返された。

「いや、特にないです。はい」

完全投球は途切れた。しかし、それを問われても涼しい顔を貫いた。

3日の西武戦八回2死からの連続アウトは52打者でストップ。10日のオリックス戦では完全試合を史上最年少で達成し、前戦まで2試合計17回で一人も走者を出していなかったが、この日は初球をいきなり捉えられ、球場は何とも言えないどよめきに包まれた。

一回1死一塁から紅林、吉田正に今季5試合目で初の連打を浴び、五回には紅林の投ゴロ併殺打の間に1点を与えて連続無失点が22イニングでストップ。2桁奪三振も4試合で途切れた。10日のプロ野球最多となる1試合19奪三振など記録に彩られた伝説的投球は、4月最後の登板で一旦〝幕切れ〟を迎えた。 

試合後、佐々木朗は「自ら苦しい形にすることが多かった。ストレートとフォークボールの制球が、少しベース板からずれてしまった」と反省の言葉を並べた。1試合5四死球はプロ入り後最多。毎回走者を背負い、2週間前に圧倒した相手に苦しんだ。ただ、球速は自己最速タイの164キロを計測。5回90球で2失点と粘り、開幕3連勝で勝利数はリーグトップに並んだ。

環境の違いに戸惑った。2試合で完全投球を見せた本拠地より、京セラドームのマウンドは傾斜が強め。今季初のドーム球場で「風がなく、暑かった」とも吐露した。

二回にはきわどい球がボールと判定され、苦笑い。判定への不服と捉えられたか、球審に詰め寄られる一幕もあった。「怪物」と称されるが、まだ20歳。動揺してもおかしくなかったが、井口監督は「判定も含めてイライラしていたけど、しっかりとゲームをつくってくれた」と評価した。

次回登板へ、指揮官は「疲れていない人はいない。リカバリーを含めて考える」と説明。登録抹消を含め中6日から一時的に登板間隔を空ける可能性もある。とはいえ、ヒットを打たれただけ、失点しただけで話題になるのはスターの証し。記録は止まったが、快進撃は止まりそうにない。(広岡浩二)

★18歳松川が制止 白井球審「一切コメントしない」 球場が騒然となる場面があった。二回2死一塁。佐々木朗の安達への3球目、158キロの外角直球がボールと判定され、一走・杉本に二盗を許した。マウンドを降りて苦笑いする20歳右腕に対し、白井一行球審は判定への不服と受け取ったか、詰め寄るように向かい、異変を察した18歳の1年目捕手・松川が全身で制止。事なきを得た。 

公認野球規則は「異議を唱えるために本塁に向かってスタート」した場合に「警告が発せられる」と定めている。試合後、白井球審は報道陣に「別に話すようなことはないので一切コメントはしないです」。井口監督は「そこは流してほしい。球審はもっと冷静にやらないといけないと思います」と振り返った。
(以上 サンスポ)
 


 ロッテの佐々木朗希投手(20)が苦しみながらも開幕3連勝でリーグトップタイの3勝目を挙げた。初回に先頭の福田に右前打を許して52打者連続アウトが止まり、17イニング連続無安打もストップ。五回は併殺の間に得点を許し、22イニング連続無失点も止まった。28イニング連続無四球もストップするなど制球にも苦しんだが、自己最速タイ164キロを計測して5回6安打2失点。記録を振り返るよりも勝利を喜んだ。

 勝利が決まると佐々木朗はベンチを飛び出し、何度も手をたたいた。制球に苦しみプロワースト5四球。4試合連続2桁奪三振の右腕が4奪三振にとどまった。それでも5回を2失点とゲームメーク。悪くても勝利へとつなぐ投球ができ、責任を果たした充実感が体中を駆け巡った。

 「ストライクを取るのに、いっぱいいっぱいになってしまったけど、なんとか粘ることができました。チームが勝って、僕に勝ちもついてすごいよかったと思います」

 完全試合を達成した10日・オリックス戦から2試合計17回で一人の走者も許さず、52打者連続アウトが続き、世界中が注目する中でマウンドへ。だが、歴史的記録は初回、はかなく消えた。先頭・福田に初球の159キロをいきなり右前打。ただ、記録がついえても「特に意識はなかった」と打者に集中した。

 敵地が大歓声に沸く中、1死一塁で紅林も一塁内野安打。1死一、二塁から吉田正にも左前打を浴びたが、高部の好返球で本塁アウトに。今季初の1イニング3安打を浴びるも無失点。「野手に助けてもらいながらの投球でした」。その後も毎回走者を出した。

 登板5試合目の登板は今季初の屋内球場。ZOZOマリンスタジアムと違い、宝刀フォークの落ち方の違いにも戸惑った。投げながら暑さも実感。「気温も違いましたけど、しっかり打ち取ることが優先」。3点リードの五回無死満塁で、投ゴロ併殺の間に23イニングぶりの失点。続く吉田正にも左中間へ二塁打を浴びたが、同点を許さなかったことが3年目の成長だった。

 5回で90球を費やしながらチームトップの3勝目。井口監督は「球数が増えて、(球審の)判定も含めてイライラして投げていたけど、その中でゲームを作ってくれた」とねぎらった。次回については「リカバリーを含めて考えます」。3年目で初めて開幕から中6日で投げ続ける疲労も考慮し、次回は今後の状態を見て判断する。

 右腕は「次はしっかり長い回を投げられるように頑張ります」と次戦を見据える。これで記録フィーバーは一段落。経験を肥やしとして、日本の大エースへと進んでいく。


 ロッテの佐々木朗希投手(20)が苦しみながらも開幕3連勝でリーグトップタイの3勝目を挙げた。初回に先頭の福田に右前打を許して52打者連続アウトが止まり、17イニング連続無安打もストップ。五回は併殺の間に得点を許し、22イニング連続無失点も止まった。28イニング連続無四球もストップするなど制球にも苦しんだが、自己最速タイ164キロを計測して5回6安打2失点。記録を振り返るよりも勝利を喜んだ。

  ◇  ◇

 ズバ抜けた能力を持っていた佐々木朗が強豪校の誘いを断って、中学時代の仲間と甲子園へ行きたいという理由で地元の大船渡高を選んだ話は有名だ。そんな仲間を大事にする姿勢は、日頃からの練習の表情やチームメートへの接し方を見てうなずける。

 アップ中は石川や美馬ら10歳以上離れた先輩とも、楽しそうに会話をする。グラウンドでは笑みを絶やさない。キャンプ中にキャッチボールをすることが多かった小沼は「たまにおちょくるようなしぐさも見せるんですけど、よく寄って来てくれて『小沼さん、球速いっすね~』とか、言うんですよ。本当に仲良くさせてもらっています」と証言する。投手ノック中も「守備うまいっすね~」と声をかけられ、その気にさせられてうれしかったという。

 外国人選手とも仲がいい。ロメロとは英語を駆使して会話することも。「ドミニカの歌を朗希に教えているんだ」と真剣に話を聞く佐々木朗の姿に助っ人左腕は感心する。人懐っこく、慕われる20歳の存在感は日に日に高まっている。(デイリースポーツ・水足丈夫)


 ロッテの佐々木朗希投手(20)が苦しみながらも開幕3連勝でリーグトップタイの3勝目を挙げた。

 佐々木朗が白井球審に詰め寄られる場面があった。二回2死一塁で安達に対して2ストライクからの3球目に投じた外角直球がボールに。この判定に対する表情が不服に映ったのか、白井球審はマスクを取り、何かを言いながら厳しい表情でマウンドへ向かった。

 すぐに捕手・松川が後を追い、止めるようにして間に入った。その後、井口監督も球審の元へ。佐々木朗は「僕は分からないですけど」と困惑した様子で振り返ったが、白井球審は「話すようなことはありません。一切、コメントはしないです」と話すにとどめた。

 井口監督は冷静に対応。佐々木朗が判定を悔しがる姿には「そこは審判は流すところなので」と、大ごとにするほどではなかったことを強調。白井球審に声を掛けた場面については「当然判定に対しては何もわれわれは言ってはいけないと思います」とした上で、「球審ももっと冷静にいかないと。一番裁いている人なので。あそこは冷静にいきましょうよという話をして」とやりとりを明かした。

 このシーンはネット上でも話題となり、ツイッターのトレンドワードの1位と2位を「球審白井」「白井球審」が独占。「キレた」「あんなシーン初めて見たかも笑」「凄い目つきしているなぁ」との投稿が相次いだ。
(以上 デイリー)

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