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元ロッテ投手コーチ清水直行が分析する佐々木朗希。1年ローテーションを守るには「改善の余地がある」
オープン戦で160km超えのストレートを連発するなど、圧巻の投球を見せて順調な仕上がり具合を感じさせるロッテの佐々木朗希。今季は先発ローテーションの軸として、シーズンを通しての活躍が期待されている。
長らくロッテのエースとして活躍し、2018年、2019年にはロッテの投手コーチも務めた清水直行に、佐々木の現在の状態や今後の課題について語ってもらった。
「僕はちょうど朗希の入団と入れ替わりだったので、コーチの立場としてではなく外から見ていました。プロ入り1年目は大事に過ごし、昨年は試し試し投げているような印象でしたね。変わり始めたのは去年の阪神戦(2021年5月27日に甲子園で登板)あたりからです。投手目線で見ていて、『怖がるようなピッチングをしなくなったな』と。
打たれる、打たれないということや、自分の体調といったことも含めて、緊張感や不安感がぱっと消えたように感じました。メンタルの部分で、体のことを気にすることなくゲームに入っていけるようになり、本来の伸びのあるストレートが見られました。欲を言えば、6回や7回ではなく、もっと投げてほしいですけどね。
中10日空けたというのはプログラムのひとつなので、これでいいと思って見ていましたけど、投げるのであればもう1イニングくらい、投げきる姿を見たいと思っていました。おそらく今年はそれも見られると思うので楽しみにしています」
現役時代、先発投手として通算105勝(完投数39)をマークした清水は、長いイニングを投げる上で注目すべきポイントをこう語る。
「先発投手は1試合を投げきる間に、最低でもピンチが3回くらいあるとも言われています。単純計算で、昨年の彼はそれが2回くらいで終わっているということ。なので、7回、8回、9回まで投げる時に、最後のギアをぐっと上げる能力が備わっているのか、というのは今年注目しているところです。
マイペースな性格どおり淡々としたピッチングで、そのなかでもすごみはもちろんあるんですけど、"こなして"終わっている印象もあります。ピンチになったり、打たれて思うようにいかなかったりした時に、どれだけギアが変わるのか。それを見てみたいですね」
佐々木が覚えるべき攻め方
昨年は中10日程度で登板していた佐々木。先発ローテーションの軸としてシーズンを投げていくとなると中6日程度での登板となり、新たな課題も生まれる。
「中10日の場合、『先発の試合が10日に1回やってくる』という感覚だと思いますが、中5日、中6日になると生活の一部になってきて、限られた時間のなかでやらなきゃいけないことが多くなります。そういう部分では、まだ先発投手としてローテーションを一度もまわっていませんし、規定投球回数も投げていないので、疲れを経験して覚えることも出てくると思います。
トレーニング、ケア、ピッチングの回数など、今まで10日間のなかで行なっていたさまざまなことを6日間でやりつつ、真剣勝負での疲労感を6日間で戻していかなきゃいけません。まだ若いので疲労の回復は早いと思いますが、古傷なども含めて、しっかりとケアしながらの中6日はおそらく経験がないでしょう。
今年は1回ローテーションを飛ばしたあとに再び中6日にする、といったケースはあるかもしれませんね。それでもやはり、1回、2回と定期的に飛ばすことになると、先発投手のひとつの基準である規定投球回数への到達が難しくなっていく。様子を見つつ、基本的には中6日でやっていくのではないでしょうか」
昨年の投球を振り返ると、対右打者でも対左打者でもインサイドを攻める割合が低い傾向があった。シーズンを通してローテーションを守り、チームに勝利をもたらしていくことを考えるのであれば、「ピッチングは徐々に変わっていく」と清水は言う。
「やはりインサイドをどう使って打者に攻めていけるのか。もしくは、そこを使いながら外のボールでミスショットさせるのか。今後はそういった配球を覚えていくべきですが、まずは打者がいる、いないに関係なく両サイドにしっかりとストライクが取れて、勝負できるボールを投げていけばいいのかなと思います。
打者からすると、『インサイドの真っ直ぐはない』といったように、嫌だと感じるボールがひとつ消えるだけでも対応しやすくなるので。逆を言えば、今の状態にプラスして、インサイドを高い精度で突けるようなボールを身につければ、手に負えないくらいの感じになる気はします。とはいえ、インサイドだけが"攻める投球"というわけではありません。インサイドを含めてピッチングの幅を広げていくということですね」
球速を少し抑えたとしても低くコーナーに
佐々木は今年、カーブを織り交ぜるなど緩急を意識した配球も散見される。現役時代にカーブを含む多彩な球種を操っていた清水は、カーブを取り入れるメリットをこう説く。
「料理にたとえると、カーブは"いい調味料"なんです。ストレートやスライダー、フォークという構成にカーブがぽんっと入ると、ぐっとバランスが整って、淡白なピッチングにうまみが出る。なので、カーブを投げているのはすごくいい取り組みだと思います。
特にマリンスタジアムで投げる場合、カーブを持っているなら絶対に投げたほうがいいですよ。マリンでいい風が吹いている時に、カーブはよく曲がるので有効ですから。ストライクを取るカーブ、ワンバウンドするカーブ、打者にとって忘れた頃にくる目線を変えるカーブだったり、いろいろな使い方ができる変化球なので、ぜひトライして精度を上げていき、引き出しを増やしてほしいですね」
打者は160kmを超えるストレートでも徐々にアジャストしてくる。昨年、佐々木のストレートの被打率は.308と痛打される場面も見られたが(投球割合が約60%と高いことも要因と考えられるが)、今後は配球や緩急はもちろん、球質の向上も求められる。
「球の速さは確かに武器ですが、速ければ抑えられるほど甘くはありません。160km前後のストレートを投げる上で、今後は球質がテーマにはなってくると思います。シュート回転すること、ボールの高さといったところは改善の余地があります。160kmのボールを低めに投げられたら、なかなか打つのは難しい。スピードを維持しながら、いかに低く集めていけるかがポイントになるでしょうね。
ただ、それによって朗希の長所が消えるのであれば本末転倒。あくまで自分のいい部分を中心に考えた上で、ボールひとつ分、無理だったら半分でも低く投げていく意識を持つことで、徐々に改善されていくんじゃないかなと思います。すでにものすごいストレートを投げていますが、コーナーを突く際に、腕の振りを変えず、球速を少し抑えたとしても低くコーナーに投げられれば、もう1、2段、投手としてのステージを上がっていけると思います。
朗希にしてみれば、初めて"チームの戦力"という意識で臨むキャンプやオープン戦だと思います。なので、『ちょっと飛ばしすぎかな』と思っている部分もあるんですけど、今年はやはり気持ちがまったく違うんだろうな、と感じています」
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佐々木朗希が「エース」と呼ばれるには? ロッテの元18番・清水直行が語る「エース論」と、他に注目する若手投手2人
ロッテにとどまらず、日本を代表するエース候補としても期待されている佐々木朗希。ロッテで長らく背番号「18」を背負い、5年連続二桁勝利、通算105勝を挙げるなど輝かしい成績を残した清水直行に、佐々木が今後「エース」と呼ばれるために必要なこと、さらに注目している若手投手について聞いた。
「チームのなかで、開幕戦だったり優勝がかかる試合だったり、大事な試合は『朗希でいいんじゃない?』と言われるようになったら、それがエースなんだと思います。自分から『俺が投げる』などとは言わず、『ここは朗希だな』と周囲に自然と思わせることが第一。まずは自分がやるべきことをしっかりとやって、リーダーシップも発揮しつつ、責任を果たしていかなければなりません。今は、とにかく任された目の前の1試合を一生懸命に投げることですね」
そうエースの条件について述べた清水は、エースたるべき"姿勢"についても口にした。
「痛いことやつらいことがあったり、『今までやってきたことが間違いだったのかな?』と思ってしまったり、ノックアウトされて心が折れそうな試合も今後はたくさん経験することになると思います。しかしそこで、しっかりと前を向いて胸を張って、下を向いている姿を見せないことが大事。戦っている背中は野手にも伝わりますし、ほかの投手たちにも伝わるので。そういったことができる投手になってほしいなと思います。
当然のことですが、相手チームの野手も死に物狂いで練習していますし、打たなければクビになるので必死です。そこで大切なのは、『やられても、絶対やり返してやる』という闘争心を持ち、それを試合で出していくこと。逃げないことです。逃げの姿勢が見えるとチームの士気にかかわります。それを見せずに闘争心を出せる投手がエースと呼ばれ、投手陣を引っ張っていけるのだと思います。
ローテの軸となるために必要なこと
今年がプロ入り3年目となる佐々木。シーズンを通してローテーションを守り、投げ抜いた経験はない。まずは組まれたスケジュールのなかで、しっかりと投げられるコンディションをキープすることが前提になる。
「昨年は中10日で投げさせてもらっていましたが、彼にとっての10日間は休養やケアだけではなく、体がまだできていないのでトレーニングも込みでの期間だったと思っています。体のなかで弱い部分を補っていくトレーニングなども取り入れると、どうしても中10日になってしまっていたのかなと。
今後ローテーションの軸として投げていくためには、そこから脱却しなければなりませんが、まずは体力をつけることですね。次に、先ほども話した精神的な部分。やはり順風満帆にいく1年はないので、シーズンを通して精神的な強さは必要になります。技術については、打たれたり、抑えたりするなかでどんどん吸収していけますからね。精神面は課題というよりも、もっともっと上のレベルを目指すことに大事な部分だと思います」
今年、佐々木を開幕投手と予想する声も飛び交っていたが、井口資仁監督に指名されたのは、今回で3回目の開幕投手となるベテランの石川歩。過去4度の開幕投手を務めた清水は、この大役を任されることで得られるものについてこう語る。
「プロ野球は、1チームの支配下選手登録の上限が70人で投手は35人前後。そのなかで公式戦の最初にマウンドに上がらせてもらえるということは、責任感がぐっと増します。
その年に12人しか選ばれない開幕投手のうちのひとりになるということは栄誉なことであり、開幕投手の投げる1球が、チームにとってその年の第一歩。それを経験できることは財産です。だから『責任を持たせる』という意味で、佐々木に任せてみてもよかったかな、とは思います。もちろん石川は信頼・実績もある投手ですから、その起用自体はまったく問題はありません」
ロッテの元エースであり、投手コーチでもあった目線から、佐々木への期待は必然的に大きくなり、だからこそ見る目も厳しくなるのだろう。
中日2年目の投手にも注目
一方、清水には佐々木以外にも、将来のエース候補として気になる若手投手が何人かいるという。
「まだ一軍での登板はありませんが、中日の2年目の髙橋(宏斗)はいいですね。腕を長く使うというよりも、ボールをぽんっとコンパクトに投げる感じ。オリックスの山本(由伸)もそうですし、今はそういう投げ方の選手が多いのかな。
やっぱりいいストレートを投げる投手は魅力的です。だからこそ朗希の球にみんながロマンを感じますし、髙橋の150kmを超える伸びのあるストレートにも期待感を抱くんです」
さらにロッテのルーキーからも名を挙げた。
「ドラフト5位の八木(彬)に注目しています。首脳陣はセットアッパーもしくはクローザーとしての起用を考えているのかもしれませんが、あくまで自分の見立てでは、彼は先発向きなんじゃないかと。ピッチングの始動から投げきるまでのリズムを見ていてそう感じるんですよね。
体の大きさもあってダイナミックな感じもありますし、伸びしろがある投手だなと思います。ロッテは先発の枚数がある程度揃ってきているので、今年、ローテーションの一角を担うことは難しいと思いますが、2、3年後には先発をして、そこでちょっと掴んだら戦力になっていくんじゃないかと期待しています」
近年はヤクルトの奥川恭伸やオリックスの宮城大弥など、高卒の若手投手が早々に台頭しているほか、昨年は広島の栗林良吏や日本ハムの伊藤大海、楽天の早川隆久といったルーキーが、チームの中心選手として1年目から活躍した。今年は佐々木朗希が覚醒するかどうか。そして、どんな若手投手が出てくるのか注目だ。
取材・文=浜田哲男
(以上 Sportiva)
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清水直行がロッテのドラ1捕手・松川虎生を絶賛。「スーパーキャッチャー」になるために必要な能力も語った
攻守で存在感を見せつけ、注目度と評価が高まっているロッテのドラフト1位・松川虎生。長らくロッテのエースとして活躍し、2018年、2019年にはロッテの投手コーチも務めた清水直行に、投手の視点から見た捕手・松川について聞いた。
「捕手というポジションは、キャッチングやスローイング、配球、ブロッキング、マネジメントなどさまざまなことが要求されます。それを考えると、高卒1年目でよくやっているなという印象です。キャンプはAチームで過ごしましたし、オープン戦でのプレーも堂々として落ち着いています。物怖じせずにやれているあたりは、さすがドラフト1位で入団した選手だけのことはありますね。
ただ、今後はすべての面で壁に当たるはずです。なかでもブロッキングは苦労すると思いますよ。現段階でスローイングはいいですから、若いうちにブロッキングの基礎を徹底的にたたき込まれて覚えられたら、早い段階で"ひとり立ち"できるでしょう。近い将来、"スーパーキャッチャー"になれる逸材だと思います。そのために、練習してうまくなるキャッチングやブロッキングは、どんどん練習してほしいですね。
あと、"打てる捕手"は試合に出る上で圧倒的に有利ですから、バッティングも大事になります」
近年のロッテでもっとも試合に出場している捕手は田村龍弘だが、昨シーズンの出場数は、前年の92試合から70試合に減少。シーズン後半は中日からトレードで加入した加藤匠馬が主にマスクをかぶった。
「出場試合数は、田村が70試合、次に出ている佐藤(都志也)が62試合、加藤が57試合、柿沼(友哉)が43試合と続きます。捕手の総人数は、育成2人を含めて10人体制。これは、僕から見れば多すぎる。そのなかで一番出ているのが田村ですけど、それでも70試合。シーズンの半分だけしか出ていない捕手を正捕手と呼ぶのは違和感がありますね。
ロッテはドシッとした正捕手がいないので、投手との相性や組みやすさでやりくりしているから、試合数がバラける。田村も含め、途中出場の試合もあるので実際にはもっと少ない感じもあります。今年も投手との相性で捕手を決めるかもしれませんが、松川が開幕戦でマスクをかぶる可能性も十分にあると思いますよ」
予想される起用のプラン
そう考えるのは、「開幕投手が石川歩だからというのもあります」と語る。
「石川は楽天との相性が悪いので、対戦経験のある捕手ではなく、データがない松川をぶつけるのも面白いかと思います。ものすごくいい経験になるし、話題にもなるでしょう。ルーキーの捕手としては、相手打線どうこうよりも『自分がしっかりやるだけ』という割り切りもしやすいでしょうし、困った時には経験豊富な石川がリードできる利点もあります。
田村の調子も上がっていませんし、加藤や佐藤、柿沼もどっこいどっこいであれば、『ノーデータの松川でいったろか』という考えが出てくるのも自然です。松川は物怖じせずにプレーできていますから、開幕戦がどれだけ重要かをわからないままプレーさせてみる、という考え方もできますね。3年、4年とプロでやっていくなかで開幕戦の大事さを実感していくと思うんですけど、今なら怖い物知らずのままいけるでしょうから」
近年のロッテは、高卒ルーキーに1年目からビッグゲームを経験させ、その雰囲気やレベルの高さを体感させた上で、二軍でじっくり鍛えるという育成プランが垣間見える。
「新人王の権利を持たせるために打席数などを計算しつつですが、『どうせだったらビッグゲームを経験させたほうがいい』となります。安田(尚憲)や(藤原)恭大もそうですが、近年のロッテは高卒のドラフト1位の選手をビッグゲームに出場させていますね。そういった点からも、松川の開幕戦出場はあるんじゃないかなと。それで、ある程度経験を積ませたあとに二軍で6連戦マスクをかぶらせる、といったプランもありえます。
ただ、特に捕手に関してはシーズンを通してフルに起用するのは難しいと思います。試合を消化するごとに膨大な情報が捕手には入ってきますし、最初の頃はちょっとパニックになっていくんですよ。情報が増えれば増えるだけ、選択肢も増えますからね。今年一軍で出場させる試合数は、ある程度決まっているのかもしれません。でも、松川が予想以上にできるのであれば、そのまま突き抜ける可能性もありますけどね」
優れた捕手の条件
ここまでの対外試合やオープン戦でのプレーぶりが評価されている松川だが、清水は優れた捕手の条件をこう語る。
「マネジメント力がある捕手ですね。もちろん、肩が強いとか、スローイングやブロッキングがいいことも必要ですが、そうした技術はそもそも備わっていたりするものでもあります。マネジメント力とは、技術ではなく目に見えない部分。たとえば、相手打者の心理を読むことや、リードもそうです。押せて引けて、多角的な視点で考えられる捕手が"優れた捕手"だと思います。
あとは、『1点取られても仕方がない』などとしっかり切り替えられること。そういう部分で、捕手はあやふやではなく"はっきりしている"ほうがいいと思います。『勝負するの?』と確認した時に『しないです』『勝負しましょう!』『1点は仕方ない』などと言えることが大事。状況を受け入れた上で攻め方をはっきりさせ、決断ができるのが『マネジメント力がある』ということです」
佐々木朗希とバッテリーを組む機会も何回かあり、3月5日のソフトバンクとのオープン戦では、5回2安打無失点、9奪三振という快投をアシストした。
「朗希のほうが2歳上かな? 年齢が近い若いバッテリーなので、投手からすれば投げやすさもあるかもしれないですけど、とりわけ松川のほうは"勉強段階"ですからシーズンでも組ませるのかはわかりません。ただ、悪くはないと思いますよ。若さを武器にどんどん攻めていますし、思いきった配球が、今のところは功を奏しているという印象です。夢のあるバッテリーですし、互いに切磋琢磨していってくれたらと思います。
先ほども言いましたが、捕手は大変なポジション。いろいろな壁にぶち当たると思いますが、ひとつずつ着実に乗り越えて、マネジメント力のある捕手に育っていってほしいです」
取材・文=浜田哲男
(Sportiva)
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地元・千葉県出身の新人が3人 ロッテ・池田「逆方向への長打、本塁打を…」
池田は習志野高校出身
今年の新人はドラフト2位の池田来翔(国士舘大)、同4位の秋山正雲(二松学舎大付属高)、育成4位の村山亮介(幕張総合高)の3人が地元・千葉県出身だ。
小学生時代にマリーンズ・ジュニアでプレーしたことのある池田は「地元の球団だったので応援していましたし、小学校時代に観に行っていました」と明かす。
当時応援していた選手たちと同じピンストライプのユニホームを着てプレーする。「井口監督、福浦さんは僕が観に行っていた頃に現役をされていた選手。やっぱり光栄というか、一緒に野球ができて嬉しいという気持ちはあります」。
池田にとって、福浦コーチは習志野高校の大先輩。春季キャンプ中には「バッティングで福浦さんも逆方向を意識した打撃練習をしていたと聞いたので、どういう風に打っているのかという話をしました」と、打撃の極意を学んだ。
高卒組は?
高卒組の秋山と村山の2人もZOZOマリンスタジアムで野球観戦をしたことがある。
秋山が「本当に小さい頃に行ったことはあります」と話せば、村山も「去年のCSの初戦を観に行かせてもらって、ファンとの一体感、球場の一体感、選手の熱い想いが伝わってきて、いいチームだなと思いました」とZOZOマリンスタジアムでの熱狂的な応援をスタンドで体験した。
これまではスタジアムで応援する側だったが、今度はマリーンズファンに夢や希望を与える立場になる。池田は「持ち味である逆方向への長打、ホームランを見せたいという気持ちはあります」と決意すれば、秋山も「気持ちを全面に出すピッチングというのをやっていきたい」と力強いコメント。村山も「マリーンズファンの前、ZOZOマリンスタジアムで豪快なホームランを打ちたい」と意気込んだ。地元・千葉県出身の3選手が、ZOZOマリンスタジアムで躍動する日が1日も早く来ることを楽しみに待ちたい。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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