【E=mc2】世界で一番有名な式を3段階のレベルに分けて解説【エネルギーと質量の等価性】
501(C)団体という類別の税法で、NGO・NPO(福祉、人権、環境、LGBTなどの組織)を経由すれば無制限に政治献金を匿名で合法的に受け取ることができる。(民主主義、法治主義の趣旨に反する)合法化された賄賂のシステムでFBIも国税庁()も質問する権利すらない。
拝米主義者は、愚かで日本にダメージを与えている。
過去79年間、日本はアメリカの文明、やり方がベストだと思い込み、アメリカの猿真似ばかりしてきた。経済運営、外交政策の議論、社会問題の議論、教育政策についても、アメリカを崇拝している多くの日本人はアメリカの真似ばかりしてきた。
アメリカは、国民の50~70%が実質所得及び生活レベルが停滞もしくは減少する中で、トップ1%が数億の所得を得てどんどんお金持ちになる社会である。
トップ0.1%の資産層、トップ1%の所得層に経済の利益が集中してしまうアメリカのやり方を礼賛する竹中平蔵や高橋洋一氏に心酔し、構造改革などをやれば新しい資本主義になると信じて小泉総理以降の政治家が政策転換に積極的に取り組んだ結果。気が付いたら国民の40%がすごく貧乏になっていた。
アメリカの社会は、国民の40~50%は決まった職を持たないで、次ぎから次へ職を変え最低賃金で生きていく、それでいいのだという考え方が主流である。日本の文明を無視し、アメリカの真似をして規制緩和と労働市場の改革をやったら人口の20~30%は一生結婚できない状態になり少子化が加速し、滅亡寸前の老人ばかりの国になってしまった。
【アメリカの外交政策・軍事政策の大失敗(1992~2024年)】
①なぜ、アメリカが失敗したのか?
・冷戦終了後、米国が世界を支配するための秘密戦略(DPG)が1992年2月につくられた。
ジョン・J・ミアシャイマー(シカゴ大学)、ケネス・ウォルツ(コロンビア大学)、スティーヴン・ウォルト(ハーバード大学)、バリー・ポーゼン(MIT)、ベーセリック(ボストン大学)等はDPGに問題があると指摘している。
②昭和21,22年からの日本人の外交政策・軍事政策は無責任であった。
・アメリカの国防省と国務省に伝えられた外相芦田メモ(S22.9)によると日本は半永久的にアメリカに占領してもらっておればいいという内容だった(属国主義・・・日本はアメリカの属国になろう)
・天皇陛下の沖縄に関するメッセージで、米軍が長期間沖縄を米軍基地として占領してて欲しいとの意向を示した。
・1950年になっても天皇陛下は、鳩山、重光、石橋らによる沖縄返還要求を阻止した。
・1950年5月に、吉田茂は、池田勇人をアメリカに特使として派遣し、サンフランシスコ講和条約を結ぶなら、米軍は日本から出ていかないで欲しいと申し入れ、国務省、ペンタゴンに伝えられた。S22,25年段階で、日本の指導者たちは本当の独立をする考えはもっていなかった。
ロバートマーフィ駐日大使「日本の政治家たちは自主防衛するつもりはまったくない、吉田はアメリカをなだめるために警察予備隊をつくったが、本気でやっているわけでない、今の日本人が考えていることは貿易で金儲けをしたいことしかない」
次のジョンアリソン駐日大使「日本人には抽象的な善か悪か、善悪もしくは正しいか、間違っているかを考えることに興味はない。すべて状況に合わせて言論を変える。日本人が本音で考えていることは自由世界の一員になりたいという政治イデオロギーとは別のことで、どうしたら現在の状況を利用して日本が自分たちの利益を増大できるかということだけだ」
マッカーサー「敗戦後の日本人ほど徹底的に屈服した国民は歴史上他に例がない、日本人の信念は根こそぎ崩れ去ったのだ」
白洲次郎「占領下の日本の紳士たちはパンパン以下だった」
キッシンジャ「コラボゼーショニズムをやるのは、短期的には経費の節約になるが、コラボゼーショニズムを続ける国はリモラライズ(無気力)になる。
ドゴール「自分の国を自分で護る責任を果たさない国は独立国として存在する理由がない。」
ガバン・マコーマック「サンフランシスコ講和条約(1951年9月8日)以降の日本は実質的な外交と防衛を行うことのできないアメリカの信託統治国である。アメリカによる日本の占領は21世紀になっても終わっていない。アメリカは日本に対して、日本がやるべきことはあれだ、これだと指図してきた。しかし、このような日本に対する主権の侵害に対して侮辱だと腹を立てる日本人はほとんどいない。日本人はアメリカに対して喜んで属国の役割をつとめている。日本人は排外的なナショナリズムをふりかざすが、実際はアメリカの国益に一体化し、アメリカに奉仕して生きている。日本の政府高官の忠誠心は、基本的に日本ではなく、アメリカ政府に向けられている。日本は形式的には独立した主権国家であるが、実際には自国の利益よりも他国の利益を優先する隷属国の状態を選択してきた。日本はアメリカに従属すべきだと主張する人たちが日本国内でナショナリストを演じているという倒錯現象がある。アメリカ政府の日本担当官は日本人を軽蔑している。彼らジャパンハンド日本担当官は、日本人とは無条件でアメリカに服従する人たちである。しかも、日本人の側から進んでアメリカに服従を申し出ている存在である。敗戦後の日本は日本の対米隷属性を評価するために仕事をしてきた。」
村田良平「日本の外務省官僚はアメリカに洗脳されており、しかも、自分たちが洗脳されていることを意識していない。」
➂日米同盟の本質はこれだ。
・二重の封じ込め
アメリカが日本を永遠に占領して、日本が二度と独立できない状態にしておく。封じ込められた日本を下部組織とし利用して共産国ソ連、中国を封じ込める。
・罠にかけるための同盟
日米同盟は、日本を守ってあげているから、自主防衛しなくてもいい、軍事政策でも経済政策でも歴史の解釈でも海外に対する補助金の分配にしても全部アメリカのいうとおりにしなさい。気がついてみたら日本は二度と独立した外交政策、経済政策を実行する能力を剥奪されていて、雁字搦めになり、アメリカのいうことを聞くしかない状態にされていた。
ブレジンスキー「日本の自衛隊は独立国の軍隊ではない、東アジア地域におけるアメリカ軍の延長道具にすぎない。」
インド外務省の高官「我々はアメリカとは同盟関係には入りたくない、アメリカが同盟関係をつくると、他の国との平等な同盟関係をつくるのではなく、その同盟関係に入った国を独立できないように外交政策と軍事政策を変えていくやり方をする、要するに、アメリカと同盟関係に入った国は、最終的にみんなアメリカに対する従属国になってしまう。インドはアメリカの同盟国になることによって、日本のような惨めな状態に置かれたくない」さすがに、インドはイギリス人に何百年もひどい目に合わされたから、アングロサクソン国の同盟国、友好国になるとどういうことになるか知り尽くしているから同盟国になりたがらない。
④戦術核兵器が日本を滅亡する状態に追い込む要素になる。
・ウクライナ戦争の結果から(他国に優越したアメリカの通常戦力<数百発の戦術核を持った国の戦力)の関係に気づいた中国、インド、北朝鮮は、戦略核兵器のICBM、SLBMよりも戦術核兵器の増産に力を入れるようになった。ランド研究所のレポートの分析結果も戦術核使用の優位性を裏付けている。
日米同盟の空洞化が露呈した。
・隣国と戦争になった場合、アメリカは日本を助けず、日本に不利な停戦交渉に持ち込み終結させる可能性が大である。
★自己紹介
・外交、経済政策を研究、金融商品の投資も担当
1.国際政治の解説をし、正しい、的確な見方を世間に広める
・自民党、外務省、財務省、防衛省、自衛隊のようなアメリカの下部組織でいるのは浅はかで危険
2.セミナーの半分は大学レベルの内容で残りゴシップなどとし、40~50歳以下の人を対象にセミナーを始める。
3.米軍の支配能力が低下しており、このままだと運が悪ければ4~5年後、運が良くても15年後には中国の勢力圏に吸収されてしまうから、生きている間の警告として残す。
4.ものを考えるには、3段階のレベルが必要(①哲学・宗教的なレベル、②パラダイムレベル(学派の違いなど)、③ポリシーレベル)で、これに基づかないと情緒的になり、安定性のある長持ちする議論とならない。
【パラダイムレベルの例】
心理学の場合:ジークムント・フロイト、カール・グスタフ・ユング、ジャック・ラカン
経済学の場合:マルクス経済学、古典派経済学、新古典派経済学、ケインズ経済学、オーストラリア学派、シカゴ学派など
・金融、財政政策に影響する。
核戦略の場合:ミニマムリテランスストラテジー、カウンターフォースストラテジー
・リアリスト学派の伊藤氏はミニマムリテランスストラテジーを支持
【ポリシーレベルだけで論じている例】
・日本の大学教授、マスコミ人(新聞記者、評論家)、政治家、エリート官僚の議論
グローバリズムとナショナリズムの戦いについて
・伊藤氏は、2つに分かれる考え方は安易に思っており、古典主義的、正統主義的な考え方をとる。
協力:経営科学出版
(GHQ焚書図書開封 第180回)
―孝の呼吸―
和田豊治氏は、右の話を渋沢栄一氏から聴いたが、やはり深く感動して、自分が従来母に仕えている精神が、信州の孝行者と一致したといって、話されるのを聞くと、
同氏の老婆は、当時87歳の高齢であったが、63歳の和田氏を、なお、赤ん坊のように、やれ、風邪にかかるな、やれ炬燵に入れのと注意されるそうだ。
朝飯の時には、老母は氏のために、ゆで卵を細かにして、ご飯の上にかけてやられたそうで、氏はそれを喜んで食べたという。
また、晩酌をやれといわれて、和田氏が僅かづつやられると、頗る老母の機嫌が悪く、そのため、小さな徳利を買ってきて、十分に酒を入れ、老母に酌をしてもらったという。
親は子を愛するものだから、その愛情を満足させることが何よりも肝要である。
孝行の呼吸は実にここにある。和田氏はそれを実行したのである。
ある冬、同氏は自邸へ友達を呼んで、海豚の雑炊をふるまわれた。
そのとき、老母は氏の傍らに来て、
「味はどうだい。」
「大そう結構ですから、お母さんもお上がりなさい。」
和田氏は、自分の茶碗箸諸共老母へ渡された。すると老母は嬉しそうに受取って食べ、また和田氏へ返された。氏はその残りをさっさと食べてしまわれた。
友人達、涙して感激した。
「なんと温かい、麗しいことではないか。」・・・6:29
■阿諛(おべっか)
加州候がある夜、数多の侍臣を伴って庭園を散歩していた。候は突然何を思ったか、歩みをとどめ、暗い空を暫く見上げていたが、
「甲斐守、あそこに一つ星があるが、汝にも見えるのだろうのう。」
と、聞いた。甲斐守は暫くして、
「ハッ、仰せのとおり見えまする。」
「阿波守その方にも見えるか。」
「何処でございます。」
「屋根の上の少し左によって・・・」
「ハッ、いかにも見えまする。」
こうして次々と皆のものに聞くと、皆が見えるというのである。ただ一人土佐守
だけは、どうしても見えない。そして頻りにその所在を尋ねたが、どうもわから
ないと。彼は、
「何処でござります。私には少しも見えませぬ。」
と、云った。すると候は、
「土佐は馬鹿である。」
この『馬鹿』は、正直の意である。もとから星は見えなかったのだ。候はす なわち、従臣の直侫を試みるために、わざと問うてみたのである。
土佐だけは決して諂わぬ候はその馬鹿を信頼した。9:25
■肚の探索
ある時、秀吉の前に、家康その外諸大名が列座していたとき、秀吉が広言した。
「およそ日本中にて、弓矢のことについては、自分に敵するものはない。自分は
一度たりとも軍に失敗したことはないぞ。」
並みいる一同、いづれも、
「誰が御弓矢に敵するものがござりましょう。」
諂っていると、家康殊の外に気色ばんで、
「上様の御意も事によりましょう。武士道の儀は、私を御前に置きながら、さよう
の御意ご無用と存知まする。小牧にての御苦戦もあり、私の前だけには、只今の
御意も、近頃の奇怪と存じまする。」
立ち上がって言い争った。一同ハラハラしたとき、太閤は黙々として立去った。
面々は、家康を詰ったが、家康の言に変わりはなかった。
そこへ秀吉が戻ってきて、何のことなく、常の如くであり、少しも気にかけて
いる風もなかった。
新井白石が言う。
「太閤は何のこともなく右の広言をする道理はない。これは家康の肚を試そうとしたためである。このとき家康が、秀吉の申されるとおりでありますなどと云ったならば、
却って危ないことになったであろう。つまり秀吉の胸中に、この人は武士道
の義に於いては身の禍も何も顧みない人である故、武辺に疵をつけてまでも天下を
取ろうなどと思う人でないと思って、安堵したのであろう。」12:11
■才子
徳川幕府の儒者、古賀精里は、
「自分は所謂才子は大嫌いである。何故ならば、才子は己を恃みて、多くの家を
亡ぼし、わが身を亡ぼす者である・・・・。」
これを聞いた某は、
「これには私も同感です。平素今日の少年才子を見るに、多くは岐路に入って、
初志を貫くものが至って少ない。最も戒むべきは少年才子にして、政に関し、宗教に迷い、享楽に耽ることであります。」
頼山陽もまた、
「予を才子というものは、予を全く識らざる者なり。予をよく刻苦するという者は、
真に予を識る者なり。」
といっている。15:30
■才倒れ
土佐の吉田東洋は名士であるが、東洋を識る諸名士の批評が、才を戒めて
それぞれ趣を備えている。
伊勢の斉藤拙堂は、
「恰も名剣の鞘のないようなもので、果ては自ら傷つくるに相違ない。」
東洋の友人松岡毅軒は、
「東洋は才気溌剌としているが、惜しいことに徳が足らぬ。」
水戸の藤田東湖は、直接東洋に向かって、
「君の才気を以って、英明なる藩主の容堂公をお助けするのは、藩のために目出度いことであるが、君が能く謹慎しなければ、ただ君の不幸ばかりでなく、一藩の盛衰にも関わる。」
また東湖は、土佐の重臣に向かって、
「東洋のような人物が容堂公を補佐するのは、まるで汗馬に鞭をかけるようなもので、甚だ危険千万である。東洋の相貌を能く観察すると、眼中に殺気を含んでいる。惜しいことには近いうちに、不慮の災難にかかるかも知れぬ。」
間もなく東洋は刺客の手に倒れた。20:04
■ 猿
印度の猟師が、猿を生け捕ろうとするには、黐を丸めて林へ行き、猿の前へ投げてやる。
猿は何かと、片手に拾い取る。黐が粘りつくのに驚いて、別の手に取ろうとする。その手に粘りつく。あわてて、右手をかけ、左手をかけ、取ろうとするが取れず、手足もろとも粘りつかれて、遂に生け捕りになるという。
この種の黐が、現代の、殊に都会には、到る所に落ちているように思う。22:15
■倶不足語
松平楽翁が、老中の首座となって幕政を執っていた頃、亀田鵬齋を幕府の
儒者に列しようと思って、これを招いた。
このとき、楽翁は、鵬齋の肩衣と腹の紋章が違っているのを見て、
「先生の服装は、上下の紋章が違っておりますが、一体どうしたのです。」
すると、無頓着な鵬齋は、
「私の着ている服は、皆、古着屋町で調えたものですから、紋章は一つ一つ違っております。
と答えた。これを聞いた謹厳な楽翁は、機嫌を損じ、とうとう彼を採用しなかった。
鵬齋、後に人に語っていった。
「閣老の人物は極めて小さい。ともに語るに足らぬ。」
終生、民間に在って、自適の生活を送った。いづれが是なるか。
■着物
鵬齋の話、もう一つ。
一夜、他家の招待から帰ってきた鵬齋は、素裸であった。妻が尋ねた。
「どうなさいました。」
「溝に落ちたから、着物を脱いで帰った。」
「なぜ着物をさげて帰りませぬ。」
「いや、その着物たるや臭くてたまらぬので、とても持って来られなかった。」
「それでも宅には、お召替がありませぬ。」
「構わぬよ。人間は裸で生まれてきたのであるから、当分裸でいるのじゃ。」
呵々大笑したという。
鵬齋の学問文章は、群を抜いて、当時に傑出していた。松平楽翁が後園を造ったとき、人を遣わしてその記を草することを頼んだが、鵬齋は刎ねつけてしまった。
松平と、鵬齋と、くらべて考えてみることは興が多い。
■大成の資本
西郷隆盛の言葉にある。
「事大小となく、正道を踏み、至誠を推し、一事の詐謀を用ゆべからず。人多く
は、事差支ゆる時に臨み、策略を用いて、一旦その差支を通せば、時宜次第、工夫の出来きるように思へども、策略の煩いきっと生じ、事必ず敗るるものぞ。正道を以ってこれを行なへば、目前には迂遠なるようになれど、先に行けば成功は早きものなり。」
なによりも正直になりたいと思う。
安田善次郎が青年時代、煙草入れを売った25両を資本に、日本橋人形町へ鰹節店を初めて開いたときの誓いの一つは、
「決して嘘を云わぬこと。」
であったという。極めて平凡な正直の大道を誓ったところに、大成の資本が潜在していたのだろう。
『正直の頭に神宿る』古い諺だが、真理は恒に変わらない。
■本心の実
赤穂義士の堀部安兵衛、奥田孫太夫、高田郡兵衛の三人は、親交の仲だった。
忠烈の臣と見えた郡兵衛は、しかし、事を遂げる前に逃げ出して、行方不明になった。
本懐を達して、大石良雄など十七人が、細川家へ預けられた。そのある日、行方不明の郡兵衛のことを、堀部安兵衛が思い出して噂していると、細川家の堀内伝右衛門が、傍らに聞きながら云った。
「その高田氏と申さるる方は、平生、何事に召し使わされても、良き奉公人よと、誉められていたことでござろう。」
そのとおりなのだ。安兵衛が、
「まことに左様、しかし人は見かけにより申さぬものと、つくづく思い当たってござる。」
嘆いて云うと、伝右衛門が頷いて、
「さよう、器用人にはとかく本心の実がござらぬもの、世渡り上手は、昔も今も
主人や友人に信じられて、さて、いよいよというときには、あてにならぬものでござる。」
最後まであてになる、正直な人間になりたいと思う。『よい天気の友人は、風と共に変わる』という諺もある。36:00
■ 無為正直
参議を志して、郷里土佐から上京した近藤廣平は、商人になるんだと素志を翻して、三菱商会の店員になった。一日、岩崎弥太郎と近藤廣平との初会見が行なわれた。
「君か、近藤というのは。」
弥太郎の目が険しく光って、
「なぜ礼服を着けてこない。」
と、頭ごなしに怒鳴りつけてしまった。
「礼服を着てまいった積りですが・・・・。」
廣平はソッと自分の服装を見回した。
「黙れ、商人の礼服は前垂と角帯だ。」
その廣平が、二ヶ月ほどすぎたある日、社長弥太郎に呼ばれた。
「河内へ行って綿花を仕入れてこい。」
「ハッ」
廣平は綿花が何であるか知らなかった。勿論その取引になると皆目見当なにもつかないのだ。
「明朝早く立って貰いたいが、いいか。」
「ハイ、只今からでもよろしゅうございます。用意はいつでもついております。」
きっぱりと肚を決めたのが、用意であった。
廣平は、河内の問屋へ行き、率直に、
「私は綿花のことも知らぬ素人です。どうか万般に亘って、ご指導を賜りたい。」
辞を低く熱誠を込めて取り入り、赤心を移して他の肺腑に置く、といった態度に
出た。
問屋の主人は、ポンと煙管を叩いて膝を乗り出した。
「ようごわす。承知しました。立派に男一匹、誰にも退けは取りません。私もこれを御縁に、今後のお取引を願いましょう。」
と、快諾した。その結果は、弥太郎も驚くほどの成績を収めて帰京した。
弥太郎は、廣平の報告を聞き取ると、
「うむ、素人離れがしている成績だ。どこでそのコツを覚えたのだ。」
「いいえ、私は何も存じません。みんな問屋の主人に教えて貰ったのです。」
廣平は、逐一自分の行方を話し、その功を問屋の主人に帰した。
「うむ、そこだ。」
弥太郎、はじめてニッコリして、
その正直がなければ、人間は大成せん。小細工は駄目だ。」
と、豪快に云った。弥太郎は、廣平の明智を買わず、その正直を買った
才は剃刀の刃だ。鋭利だがすぐこぼれる。
大事は廣平のそれのように、無為の正直からでなければ、成就するものではない。
■下地
「今の人間は、才があれば事業は心のままに出来るものと思っているが、才にま
かせてすることは、危なくて見ていられないものだ。下地があってこそ、働きが出来て
いくものである。」
西郷隆盛体験の言葉である。
さる石屋が云った。
「同じような庭石が、二つ並べて置いてあるが、右の方のは、地面の下に一寸くらいしか
入っていないが、左の方のはずっと深く二間ほど入っている。それで地面の
上に見えている所は、両方とも同じである。これを知らぬ人に問うてみた。
『どちらの方をとるか』その人じっと睨んでいたが、『こちらがなんとなくいいぞ』と云った。それは根の深い方の石であった。なんとなくいいぞという所に、
つまり云うに云えない味があるのだろう。」
かくれている所に、下地を大きく深くつくりたいものだ。
■ 本分
吉田大蔵は、弓術を以って加州候に仕えていた。一日、加州候は、七八名の大名を招いて
饗宴を張った。
折りしも数行の過雁に、話が弾んでくると、加州候は、吉田に命じて空の雁を射させた。
「ハッ」と答えた吉田、暫く心を鎮めていたが、サッと放す初矢、二矢、舞ひつつ雁は
落ちてきた。満座は喝采して、
「さすがは加州候、よき家来を持たれる。」
と、ほめちぎった。
後刻、客が散じてから吉田は伺候し、永の暇を請うた。候は驚き、暫く
考えていたが、名君である。
「予が誤っていた。以来断じてあのようなことはさせぬ。今回だけは思いとどまってくれ。」
と、深く謝して、吉田をとどめさせた。
すべて侍が武を磨き、仕を求めるのは、戦場に臨んで君のために尽くそうがためである。
それを饗宴の慰めのために使われて、若し仕損じたら、自分は割腹、
主君は恥辱を受けねばならぬ。
そんな慰みに武を使うのは、愚の骨頂である。
吉田は本分を忘れぬ男だった。
■学問
長州の儒者、南部伯民は常に門弟に諭していった。
「学問は髪を梳くようなものである。髪を梳くには、初めは粗い櫛で梳き、それ
から次第に歯の細かな櫛を用いれば、容易に乱髪を整理することが出来る。学問
もまたかくの如く、まづ第一鋼常倫理の何物であるかを研磨するば、そのち妙な
意味は自ら明瞭となるであろう。」
「学問には順序がある。あなたが古事記を研究しようとなさるには、ぜひ万葉集の
研究からはじめなくてはなりません。また学問は根競べです。あせらず、気どらず、うはつかず、こつこつと築き上げて行くべきです。」
諄々と説いたのは加茂真馬淵、相手は少壮学者の本居宣長、伊勢松坂の一夜のことである。53:00
■愚極
伊藤仁斎の学説が、世に行なわれるのを見て、室鳩巣、荻生徂徠、大高芝山、米田操軒など、時の学者が、四方から攻撃した。
仁斎の門弟達が憤慨して、芝山の著『適従録』を仁斎の前へ持参すると、
「先生、これを大いに反撃して下さい。先生と全く反対の説を立てております。
謗られて黙って折られる先生を、世間では屈服したかのように云っております。
このまま放っておかれるお考えならば、私どもが代わって、一言のもとにとりひしいでご覧に入れます。」
仁斎、笑って
「彼の説が真ならば益友だ。我が説が真ならば、彼も悟るときがあろう。彼を謗り
我をたてるために、争うなどは、愚の極みである。」
遂に争わず、人間の面目を全うした。
参考文献:「日本的人間」山中峯太郎
公開:2018/11/21
GHQ焚書図書開封第170回
-フィリピン独立の夢を奪ったアメリカ帝国主義序幕-
フィリピン傀儡政府とスペイン(ビアク・ナ・パト条約の反故)の詐術に遭い、香港に亡命していたアギナルドは、その後、米西戦争で勝利し、海上はアメリカの支配下にあったフィリピンに戻り、敗北して弱体化したスペイン陸軍を駆逐するためアメリカ海軍に協力するが、今度は、フィリピンを占領したアメリカ(独立の約束の反故)の詐術に引っかかり、反旗を翻すも、やがて米軍にとらえらた。その同志であるリカルテなどは逃亡生活を続け最後は日本に亡命した。当時、アジアの独立の志士たちは、日本を頼り、日本に亡命する例が多かった。
アギナルドによるスペインからの独立宣言(1898.6.12第一共和国)、その後、スペインを倒したアメリカによる再植民地化、大東亜戦争中における日本軍の援助によるアメリカからの独立(1943.10.14第二共和国)、日本の敗戦宣言によるアメリカのフィリピン再植民地化、アメリカからの独立(1946.7.4第三共和国)という経緯から、アメリカがフィリピンを独立させたと理解している人が多いが、植民地を解放し、一番最初にフィリピンを独立させたのは日本である。
「フィリッピンの研究」によると、フィリッピン人は、野蛮生活の痕跡はなくなったが、中世期式羅馬政教文化の賜物の従順さを身に着けているが、独創の精神の乏しさと主教的頑迷さは如何ともしがたく、文明人の特色である独創の精神、勤労の趣味、先見の明及び堅忍不抜の精神に欠けていると指摘している。
大東亜戦争が起こるまでの間に、日米は、朝鮮半島の統治は日本、フィリピンの統治はアメリカという交換協定を結んでいた。当時、アメリカには孤立主義者と帝国主義者(拡張主義者)が対立していたが、帝国主義者が米西戦争を推進した。帝国主義者が中心となってフィリピンのマニラ急襲した時、マッキンレー大統領はそのことを知らなかった。当然アメリカ国民もフィリピンがどこにあるかも知らず、無関心だった。そのため、帝国主義者は、自分たちの行った行動を正当化するために、布哇の後ろにはフィリピンという敵がいるとして、フィリピンを侵略し、その後はフィリピンの後ろには台湾(日本)という敵の脅威があると言って、孤立主義者や世論を論破していた。
フィリピンの領有に積極的でなかったマッキンレーが、領有へと動いたのは、ドイツがフィリピン占領の野心をもっているとのイギリスのアドバイスによるものであった。
日本が、国際連盟の委任統治をしていた赤道の北側にある北マリアナ、パラオ、マーシャル諸島などは、スペインからドイツが買い取ったドイツ領土であった。
「戦いに あまたの人の 失せしとふ 島緑にて 海によこたふ」(平成28年宮内庁歌会始より)
(「ペリリューの戦い」において、日本軍は11,000名中10,695名戦死、米軍は28,000名中10,786名戦死した、2015年4月8日~9日にかけて、今上陛下が慰霊訪問。)
第一次世界大戦時にイギリスの要請を受けてANZACの護衛を引き受けた日本海軍の巡洋艦「伊吹」は、オーストラリア、ニュージランドの輸送船団の安全航行に貢献した、更に、日本海軍は駆逐艦隊を地中海にも派遣した。これら、一連の戦いで亡くなった78名は、現在マルタ島のイギリス海軍墓地に埋葬されている。
”日露戦争は、英米と露西亜の代理戦争だった。”
※阿弗利加・亜弗利加〈アフリカ〉、土耳古(トルコ)、白耳義(ベルギー)、布哇(ハワイ)仏蘭西〈フランス〉、波蘭(ポーランド)、露西亜(ロシア)、独逸(ドイツ)、欧羅巴(ヨーロッパ)、拉丁亜米利加(ラテンアメリカ)、英吉利(イギリス)、和蘭(オランダ)、呂栄(ルソン)、比律賓(フィリッピン)、葡萄牙(ポルトガル)、西班牙(スペイン)
参考文献:「フィリッピンの研究」佐藤秀男、「ザ・ロスチャイルド」林千勝 、「国難の正体」馬渕睦夫、「知ってはいけない 現代史の正体」馬渕睦夫
2018/07/18 19:00に公開
6月の終わりごろに、やたらと鳩がベランダにくるようになったと思っていたら、7月の初めに、植木鉢とコンクリート壁の間に巣をつくり卵を2個産んでいた。毎日親鳩が交代で卵を温めている姿をみると、子供の頃鳩を飼っていたことを思い出し、孵化するまでそっとしておいてやろうと情が移った。
8月の上旬に二羽の雛が生まれた。それから日ごとに大きくなり、自力で歩けるようになってからは、親鳩は餌をやる時間だけしか来なくなった。26日にはすばしっこく走り回るようになった。
9月に入ると早朝や、午後3時頃に親鳩がついて飛び立つ訓練が始まった。近くの家の屋根や電線に止まれるようになり、夕方になるとベランダに戻ってくる。2日、3日と2羽が戻ってきたが、4日には1羽になり、5日の今日は戻って来なくなった。
これにはいきさつがある。ベランダに住みつかれると困るので、羽根が揃ってからは、巣を撤去し、次亜塩素酸で消毒、毎日、糞の取り除きをし、水で洗い流すことで、二羽に刺激を与えて続けてきた。
【最終回】馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第90回 「テーマ:日米近代史③ 【ルーズベルト大統領のアメリカ】-アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか-」
ピンクの薔薇の花マイガールの花言葉:暖かい心
4月22日の産経社説では北朝鮮の発表に一喜一憂するなと主張しているが、同じ日の一面に一喜一憂した記事を書いている。社としての統一感がない。
米国際金融資本勢力が北朝鮮から手を引いたので、北朝鮮の非核化の実現に向かう。北朝鮮がこれに抵抗すれば、ポンペイオとボルトンによる軍事攻撃となることは必至。
北主導での南北統一後の朝鮮半島は、将来、中国が後ろ盾となるだろう。日本は自国を守ることに注力し、精神武装することだ。
これまで「日本がアメリカに先制攻撃を仕掛けた」という歴史観が当たり前のように語られ、「アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか」ということを発想すること自体が、禁じられたきたが、一昨年のトランプ大統領の登場とイギリスのEUからの脱退が世界の歴史の分水嶺となった。
国民の声によって、これまでの歴史観に基づく世界秩序を変更する動きがでてきたのである。今日ここに至るまで、EU離脱から2年の年月を要した。
第二次世界大戦は、中国を共産化するためには、同じ資本主義国であり、資本主義國の敵である共産主義國と戦っている日本を叩く必要があったからである。それは、ルーズベルトの側近であった社会主義者(共産主義者)によって巧妙に仕組まれた。
世界を共産化するために、東欧と中国から手をつけようと、スターリンとルーズベルトが手を組んでいたのである。そして、1937年には、ドイツ、イタリア、日本を三大病原菌国とみなし、隔離するために隔離(シカゴ)演説をしていた。事実上の敵対宣言と言える。前年の1936年には西安事件で国共合作が行われ、盧溝橋事件、第二次上海事件、南京攻略と戦線が拡大していった。
隔離演説後、ルーズベルトは、日本との通商問題を皮切りに、少しずつ、日本に締め付けを行ってきた。そして、日本をして一撃を打たせるために、蒋介石政権と日本を戦わすことによって、共産主義の毛沢東政権を温存してきた。
日本は最後まで、アメリカとの和平を模索してきたが、中国を共産化しようとしていたルーズベルトは、聞く耳を持たなかった。日本はまさか、アメリカが中国を共産化することに一枚かんでいるとは見抜けなかったのである。
日本の知識人やメディアは、今もなお、戦勝国の主張する不戦条約違反、9か国条約違反を日本は犯したと声高に入っているが、不戦条約は、「国際紛争を解決する手段としての戦争は不法」としているが、留保条件で自衛戦争は例外とされている。そして、自衛戦争か侵略戦争か否かの判断は当該国がするとなっている。
この留保条件をつけたのは、世界各地に植民地をもっていたイギリスが植民地を守るための戦争、利害関係のある地域(スエズ運河)を守るための戦争を合法としたかったためであり、条約の批准に反対する議会の賛成を得るために留保条件をつけなければならなかったアメリカだったのである。
アメリカ、イギリスなど植民地宗主国の自衛戦争は認めても、日本の自衛戦争は認めず、リットン調査団を派遣したりして妨害工作を続けた歴史的真実に、日本人は気付くべきである。
不戦条約には、経済封鎖は侵略行為であり、宣戦布告であるとしているが、日本をABCD網で経済封鎖したのは連合国側である。連合国側こそ侵略戦争を仕掛けたのである。
日本が、不戦条約に違反したというのは嘘である。このことを強く主張できない、出来なくさせている風潮自体おかしいと感じなければいけないのである。
東京裁判でのローガン弁護人の言葉「日本がこの連合国の経済封鎖をもって、直ちに宣戦布告に等しきものとして解釈せずに、平和的解決を交渉によって忍耐強く追及したことは、永遠に日本の名誉とするに足るところであります。
ハワイに向かう艦隊の動きは、ワシントンは電報から解読していた。しかし、マーシャル将軍は、ハワイのキンメル提督に、わざど知らせなかった。自国民を犠牲にしてまで、日本に一撃を打たせることを待っていたのである。
ソ連の参戦を促すルーズベルトが仕掛けた罠にまんまと引っかかった日本帝国海軍。戦後、海軍善玉論、陸軍悪玉論が蔓延しているが、この考え方も見直す時期に来ている。
スターリンの独り勝ちと言われている戦後処理をめぐって1945年に開かれたヤルタ会談には、補佐官ハリー・ポプキンスとソ連のスパイのアルジャ・ビスがこの会談を仕切ったが、彼等の背後には世界金融勢力がいたのである。
戦後、グローバリズム時代の秩序は2016年まで続いたが、今後は、新秩序であるナショナリズムの時代へと移っていくであろう。たとえ、若干の紆余曲折はあっても、この流れは変わらないと言える。
■質疑応答コーナー
【質問】大統領選挙でプーチン大統領がしょうとということでしたが、ロシアの変化を叫ぶ若者にいかに訴えるかが大統領の課題として増えると思いますが、どのようにお考えですか。
・プーチンの新しいロシアの理念とは、西欧化とスラブ化をどのようにして共存させるか。現代風に言えば、グローバリズムとナショナリズムをどのように有機的に結合させて、発展させていくかである。これが、若者に対するメッセージである。
【質問】日本が経済援助し、ロシアが経済大国になったら、また野心が出てくると思いませんか。日本にとって脅威となる可能性はないのですか。
・ロシアの新しい理念を掲げている限りにおいては、日本にとってロシアは脅威とはならない。ただ、将来はわからない。重要なのは、その時々の環境の中で、国益を第一に考え、対応することだ。ただ、言えることは、日本の協力なくして、ロシアは経済大国にはなれないということだ。
【質問】社会主義国には、中国、北朝鮮の他に、キューバ、ラオス、ベトナムがありますが、米国の関与はあったのですか。
・キューバ、ラオス、ベトナムの社会主義化には直接関与していない、キューバは民族革命だったので、他の国とはちょっと様相が違う。世界を、共産主義国と資本主義国に均等に分け、東西冷戦体制をつくるtために、分割された。
【質問】グローバリストのユダヤ人勢力がロシア革命を起こしたと考えてよろしいのでしょうか。
・そのとおり。
【質問】ネオコンとロシア革命を起こしたユダヤ人勢力の関連性はどうなっているのでしょうか。
・ネオコンの出自は、ロシア革命後、路線の違いからスターリンに反対して、アメリカに逃れたトロツキストである。アメリカでは民主党左派として反スタリーン(反ソ連)運動を展開していたが、ケネディ大統領時代に、ソ連との融和政策に反対し、民主党から共和党に鞍替えした。
【質問】人類は、本当に進化、進歩しているのでしょうか。
・技術的は進歩したが、魂的には進歩していない。我々の魂の本質は変わっていない。そもそも、人間は”完璧な魂”をもって生まれてきている。生後、我欲が身に沁みついて穢れてきているのである。穢れを除き、生まれた時に戻ること。日本の精神は”復古”です。
【質問】「財務省の公文書書き換え等を見ると、官僚たちは日本における絶対的な権力者を背景になりふり構わぬ安倍下ろしを仕掛ける状態に至っていると思います。トランプ大統領との関係を活用して官僚とネオコンとの関係を断ち切るような工作はできないのでしょうか。検察や司法も歩調を合わせる状況を考えると大きな不安があります。どのように決着がつくかご教授下さい。
・官僚の不祥事に対する官僚叩きは結果的に安倍叩きになっている。そもそも、三権分立になっていないことが問題だし、これはアメリカでも同じ。国民がこのことに気付き始めているので、国民が政治を直接監視する役割はますます重大性を増している。
【質問】大使は、自衛隊の上層部が左翼思想に汚染されていると仰っていました。また、最近の自衛隊ヘリの墜落事件などからみるに、自衛隊の内部、または、かなり近い所に、国際主義勢力が入り込んでいるとしても不思議ではありません。そうすると、今から、日本が自国の国益を第一とした国防や外交を行う上で、自衛隊内部の勢力が、国を大事に思う人々の足を引っ張る危険があるのではないですか?もしそうであれば、自衛隊を愛国的な組織に改変することが急務ではありませんか?
・昨年の稲田防衛大臣降ろしをみていると、東京裁判史観の防衛省の幹部が稲田大臣の歴史観、世界観についていけなくなっていたことが原因と思う。国民ひとりひとりが自衛意識をもって、国を守ることが大切。
【質問】電力、水道、ガスの自由化は日本市場をねらうグローバリストの意向を受けたものなのですか。
・ガス、水道などの公益事業は自由化してはいけない。国民生活に不自由をもたらすことは目に見えているので、自由化、規制緩和の名のもとに公益事業をなくしてはいけない。
【質問】なぜ、財務省は消費税増税にこだわるのですか。
・日本経済を悪化させようとしているのである。国債の85%は日本の(法人、個人)が保有している。これを外国資本に買わせようとしている。フランスのフィクサーのジャック・アタリは「世界の国家は債務によって興り、債務によって亡ぶ」と言っている。政府が収入がなくなった時、借金をする構造になったのは、通貨発行権を政府でない私人に持たせためである。
中央銀行は国営銀行にすべきだ。日本の経済学者も評論家も99.9%このことに言及しない。この件に関しては、彼らはインサイダーなためである。そして、このことに言及すると、その地位を追われることになるからである。歴史的にも、通貨発行権を政府がもったとき、ハイパーインフレは起きていないのである。
【質問】質問は、「外国人とどの様な人付き合い、接し方をすると良いのか、分からなくなった事」です。
・心情的にしっくりいかないのは、自然の感情である。日本人には、外国人は穢れているという忌避思想が昔からあるのである。外務省に人気がないのも、穢れた外国人と交渉する仕事のためである。
外国人に寛容であれとか、外国人にやさしくしなさいというのは、ポリティカルコレクトネスである。
試行錯誤しながら、対応していくしかない難しい問題である。
【質問】13年前に私は障害者に認定されました。神経系の障害であるため慢性的な体調不良があり、加えて経済的にも余裕が無い生活です。私が国の行く末を思ってできることは何でしょうか。
・そのような、国を思うこころが一番大切。そういう方々がいる限り、日本は大丈夫です。
【質問】日本は米の植民地ではないのか、今後段階的に米軍の撤退はありうるのか。それは憲法改正によってもたされるのでしょうか?
・段階的撤退はありうる。日本がどれだけ自立するかにかかっている。憲法改正前に日本ファーストの精神を取り戻すかことが先だ。憲法改正問題がでてくると、そのたびに揉めるのは精神的に自立していない証拠と言える。
【質問】前回の質問祭りで、女性の社会進出について質問させて頂きました。 近代は、女性も様々な職業に就き、男女の能力の差は 殆ど無いように思われます。では、近代を超えた、新しい女性の生き方とはどの様なものか? 馬渕大使のお考えをお聞かせ下さい。
・「新しい女性の生き方」という言葉にとらわれないほうがいい。女性の会社進出が新しい生き方とは言えない。
女性の場合、男性にない「母性」がある。現代社会で子供がおかしな行動をとっているのは、母性の癒しが足りていないからだ。人間の営みの基礎である主婦業を究めるというのは立派な仕事である。
【質問】(結婚に際して)男性が苗字を変えるケースがもっと多くあってもいいのではないでしょうか?それを認めようとしない風潮が強いことに疑問を感じてます。
・女性こそ自分の生まれた姓にこだわっているのであって、男性側からみればこだわっていないものだ。夫婦別姓だと、子供が出来た時、どちらの姓を名乗るかでもめることになる。
隣国が夫婦別姓なのは、女性は男性の家に入れないからである。ところが、生まれた子供は男性の姓を名乗る。これこそ、女性蔑視の文化と言える。
馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第89回 「テーマ:シリア攻撃 / 日米近代史② 【支那事変の真実】-アメリカはなぜ日本より中国を支援したのか-」
なでしこの花言葉:大胆、純愛、貞節
日米首脳会談では、北朝鮮問題と日米貿易問題で忌憚のないやり取りが行われたであろう。
経済問題では国は亡ばないが、安全保障問題で失敗すると国は亡ぶ。
拉致問題は、国際金融資本が北朝鮮から手を引いたので、解決に向かう。
北朝鮮に対しては、今後中国が面倒をみることになるであろう。
日本と米国の緊密な関係に楔を打ちたいのが中国の腹積もりである、そのため親中派議員が安倍批判をしている。これは、中国の工作活動と考えたほうがいい。
次期総理候補と言われている三人はいずれも親中派議員である。
親中派でない総理候補がでてくるまで、安倍総理に続けてもらうしかない。
シリア攻撃は、典型的な偽旗作戦である。公開された子供の映像には疑念が残る。湾岸戦争での油まみれの鳥、水死したシリア難民の水辺の子どもの映像と同じ意図的に作られた映像と思われる。
シリア攻撃は反トランプ勢力に対するガス抜きのために行われたと考えたほうが適切である。
支那事変は、支那を共産化しようとするソ連コミンテルン・支那の経済を搾取しようとする英米の国際金融資本勢力及び支那の共産化を阻止しようとする日本との闘いであり、日本は戦わざるを得なかったのである。支那事変は毛沢東に支那の政権をとらせるために仕組まれ、蒋介石はそのために英米に利用された。(イギリス・アメリカ・ソ連の連合勢力VS日本)
蒋介石は、日本を抑えるためにアメリカに頼った、つまり、支那の伝統的戦い方「夷を以て夷を制す」をしようとしたが、イギリス(サッスン財閥)、アメリカのほうが一枚上で、逆に利用されてしまった。日本もまた、一部の知識人を除いて、イギリス・アメリカ・ソ連の陰謀を見抜くことができなかった。
日本は2000年以上守り続けてきた既存の秩序(皇室)を破壊しようとする共産主義を断じて受け入れることはできなかった。
1917年のロシア革命から2016年まで続いたグローバリズムの流れが2016年のトランプ大統領登場を機にナショナリズムへと方向転換の舵を切った。このナショナリズムへの大きな流れはもう変わることはないだろう。最近の不祥事等一連の混乱は、グローバリズムにしがみつこうとする抵抗勢力の最後のあがきである。
ネオコン(「自由民主主義は人類普遍の価値観である」とのスローガンの下で国際干渉主義外交を推進し、世界の戦争に関与していく勢力)を中心とするジャパンハンドラーズ(日本を飼いならす人々)と結びついた日本の議員が、首相を引きずりおろすというパターンは通用しなくなった。(山崎拓、小泉純一郎などの勢力の終焉)
◆質疑応答コーナー
【質問】「戦争と平和」というテーマが子供の教育など様々な場面で使われています。戦争と平和を並べては、戦争が悪になってしまいます。馬渕先生は「戦争と…」なにを結びますか?
・戦争の悲惨さばかり教えるだけでなく、戦争に至った歴史上の宿命性についても教えないといけない。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
【質問】初代ロスチャイルドの妻グートレ・シュナッパーの言葉に「私の息子たちが望まなければ戦争が起きることはありません」とあるようなのですが、戦争の多くは金融(資金と武器)と情報操作(偽旗作戦など)によって作られるものなのでしょうか?
・そのとおり。
【質問】広島県安芸高田市では生き残りをかけて積極的な外国人受け入れ制度を開始したそうですが今後こういう地方自治体が増えてくる可能性が高いと危惧しています。私たちにできる事はなにかありませんか?
・37万㎢の国土では7000万から8000万程度の人口が適切かも知れない。経済発展させるための外国人受け入れは間違っている。日本の文化まで破壊してまで行う必要はない。メディアに踊らされてきたこれまでを振り返り、日本のために本当に何が必要かを考えるという発想の転換が必要だ。プラスの面より失うものが多ければ、積極的に取り組むべきでない。
【質問】アメリカでは、少数派優遇多数派差別のポリコレが暴走していますが、日本は欧米と比べるとまだ隠れマルクス主義の毒が回っていない状況でしょうか?
・相当、毒が回っている。少数派が平等に、同等ならいざ知らず、優遇的に保護されるのは間違っている。多数派が多数派としての権利を主張できなくなる。
【質問】大東亜戦争を太平洋戦争と呼ぶなど、メディア主導の日本に蔓延るプレスコードを解除するには何が必要でしょうか?日本はまだ本当の独立をしていない状況なのでしょうか?
・ここ、2から3年で日本のメディアも自立できる。それには、トランプがメディアとの戦いに勝つことが必要である。
【質問】第二次世界大戦後、西ヨーロッパが共産化しなかった理由は何ですか?
・東欧と違い、西欧は民主主義が発達していたため、容易に共産主義になびかなかった・
【質問】北朝鮮を支えてるのはネオコン。トランプはネオコンと闘ってると聞きます。それなのに何故北朝鮮主導で朝鮮半島を統一出来るのでしょうか?
・ネオコン主導でなくなるが、文在寅大統領の動きなどから北主導となって統一に向かう。中国が朝鮮半島の面倒をみることになるだろう。
【質問】中国共産党は70年目に入ったので、そろそろ終わるであろうと以前おっしゃっておりましたが、習近平も独裁を確立し、南シナ海での計画も進んでいるようで、まだまだ終わるようには見えないのですが、今後の米中対立で新たな展開があるのでしょうか。
・アメリカは中国を抑えにかかるようになった。一党独裁共産党政権のもとではこれ以上ウォールストリートは儲けられなくなったので、辛亥革命後の支那のように軍閥が割拠するほうが、儲かると考えたのだろう。
【質問】今後のイスラエルに絡む中東情勢はどうなるか教えていただけたらと存じます。
・これまで、離散ユダヤ人が世界を支配していた。ユダヤ人が国家を持つことは良いこと。「国家」として行動するようになるから。
【質問】人類は本当に進化・進歩しているのでしょうか。同じところをぐるぐる回っているだけでほとんど変わっていないのでは、進歩していないのでは?。
・進歩していない。我々の魂の本質は変わっていない。そもそも”完璧な魂”をもって生まれてきている。日本の精神は”復古”です。
【質問】トランプは米マクマスター補佐官を解任し。ボルトンを入れましたが、メディア等ではボルトンがネオコンと称されていますが。実際はその逆ではないでしょうか?
・アメリカの利益よりもネオコンの言う世界の利益を重視するのがネオコン。ボルトンは強硬派だが、アメリカの利益を優先する人なので、ネオコンでない。
【質問】トランプ政権からグローバリストが減っているのは、トランプの勝利ですか?
・そのとおり。
【質問】トランプが北朝鮮を非核化して金正恩が失脚したら拉致問題はもちろんのこと慰安婦問題も解決しますか?
・拉致問題は解決する。
【質問】今の国際金融資本家が操る貨幣経済システムがなくなる日は来ると思われますか?
・世界が平和にならないのは、民間人が通貨発給をしているのが問題。国民=政府が発給できるよう戻すべき。政府が通貨を発行すれば、赤字国債は発生しない。これまで、政府に通貨発行権を戻した大統領は暗殺されている。ケネディ大統領がその例である。
【質問】地球全体の為に中国はどうあるべきと思いますか?
・中国5000年の伝統的思想は、利己主義であるから、中国の民主化は未来永劫にありえない。これまで、日米は中国のために色々やったが、全て失敗しているので、これからは中国は放っておけばよい。付き合い方としては、中国には敬意をもちつつ敬遠すればいい。
手引き書:「アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ」馬渕睦夫
「知ってはいけない現代史の正体」馬渕睦夫
菖蒲の花言葉:やさしい心、忍耐
小学校からの英語教育の前に、国語力をつける教育の充実が先決だ。日本語の語彙力と思考力。
フィリッピンなどのように、母国語を失い、言語で分断(スペイン語、英語、タアロガ語)された国家は発展することがない。
シリアの細菌攻撃は、反アサド勢力によるものである、あの映像を流しているのも反アサドの人権団体である。アサド政権が攻撃をした証拠は何もない。偽旗作戦である。
昨年のトランプによるシリア攻撃は出来レースであった。これは、共和党内のネオコン勢力のガス抜きであった。
世俗政権シリアを打倒すると、リビアのように無法国家となり、難民が発生し、EUに押し寄せることは火を見るより明らかである。
北朝鮮問題は、アメリカの勝利で、北朝鮮の全面敗北である。貿易戦争も、アメリカの勝利、中国の敗北である。
ネオコンの妨害もあり、トランプとプーチンの和解が進んでいない。
ジャパンハンドラーズの力は弱まったので、日本では、最後のあがきで、トランプ、プーチン和解への道を開いた安倍総理への攻撃が激化している。
ブレジンスキーの書籍によるとウィルソン大統領時代からアメリカの社会がユダヤ社会になった。ウィルソン大統領の側近として社会主義者マンデルハウス大佐が重要な役割を果たした。この時期(1913年)に100%民間資本の中央銀行のFRBができた。通貨発行権が民間に移ったのである。
アメリカがロシア革命を支援したのはマンデルハウス大佐の助言によるものである。
シベリア出兵についてはは、ボルシェビキ政権を守るためにアメリカは出兵し、日英仏はボルシェビキからチェコ軍を救うために出兵した。
欧米軍が引き上げた後、日本軍のシベリア出兵が長引いたのは、共産パルチザン部隊による日本人虐殺事件(ニコラエフスク事件)が発生したからである。
質疑応答コーナー
【質問】ソ連はユダヤ資本が後押ししてユダヤがロシアを乗っ取って出来た国だとのことですが、それならばなぜ、ユダヤ資本が沢山いたアメリカがソ連を打倒したんでしょうか?共産主義者であるユダヤ資本にとってソ連の存続は都合が良かったのではありませんか?
・1980年代に入り利用価値がなくなった。次に民営化によって天然資源をユダヤ系新興財閥が握った。
【質問】対ロシアで、なにか西側の様々な工作機関がものすごい悪あがきをしているような感じがありますがどうでしょうか。私の認識は間違っているでしょうか
・そのとおり、ネオコンによるグローバル勢力とナショナリズム勢力の戦いで、いまや民族勢力が勝ちつつあるため。
【質問】大使がよくおしゃっておられるロシア革命について、理解したいと、歴史を繰り返し、読んでみました。また、動画などで勉強してみましたが、今一、理解に苦しんでおります。皆様はどのような方法でご理解・得心をなさっておりますか。
・「ユダヤ人」ヒレアベロック/訳渡部昇一 が参考になる。
【質問】先生のお話から察するに、グロムイコは自分達を支配している連中を苦々しく思っていた、もしくははっきりと嫌っていたと言う事ですか?
・そのとおり、回顧録によると自分達を支配しているユダヤ勢力の矛盾に対して苦々しく思っていたことが行間から読み取れる。それは、ケネディ大統領との会話の中でのエピソードにあらわれている。
【質問】亡命ロシア人殺害未遂事件について
・イギリスの情報機関を使った反プーチン勢力の仕業である。
【質問】日露戦争とその後の世界、日露関係について・・・
・そんとおり、ヤコブシフが日本に金を貸して戦争させた。
【質問】日露戦争とその後の世界、日露関係について・・・【質問】あの当時、日露の連携という線は、模索できなかったのでしょうか。
・日露の連携を考えていた伊藤博文はユダヤ勢力によって暗殺された。安重根の銃弾は致命傷にならなかった。