冥土 in Japan -メイドインジャパン-

闘病記録を後悔ブログとし、
更なる病人の参考に供せむとてすなり

2020年6月5日 情報の見方

2020年06月05日 22時59分36秒 | コロナ


昨日も、アメリカで「ワクチンが出来た」というニュースが流れました。
しかし、この情報は、まだ論文にもなってない、学者にインタビューしただけの物で、その内容も「8人の人にアカゲザルで作ることが成功した抗体を作らせることが出来た」というだけのモノです。
この情報から言えるのは「ワクチンに使えそうな物質を選ぶ事に成功した」というだけで、まだスタートラインに立っただけというレベルのものです。
また、不完全なワクチンはかえって悪化させてしまう現象もあります。
これを「ワクチンが出来た」と報道するのは明らかに誤報ですが、こういう情報は非常に多く流れます。
はっきり言えばマスコミ情報の大半は有害です。
一般の人は、治療などに関しては、マスコミ情報を信じない方がいいとさえ言えます。
有名な例を一つ上げると、少し前に「この病気は免疫を完全に破壊し、一生治らない」というデマ情報が広く流れました。
この情報の元も、亡くなった患者さんを解剖した医師へのインタビューなのですが、解剖医は闘病中の人や治った人を見ておらず、最悪の経過となった「亡くなった患者さん」のみを見てるわけで、最悪の経過を取った人が免疫が壊滅してるのは、ごく普通のことで、他の病気でもよくあることです。
このように、医師のインタビューの評価は、一般人にはとても難しいものです。
しかし、インタビューは簡単に取れるので、マスコミはよく用いますが、簡単に信じて、広めてもらっても困ります。
情報を評価したいなら、最低でも論文になってるもので、それも複数の親しい専門家の意見を聞いた上でないと、とんでもないデマを広めてしまうことになります。
「100人に投与してみんな治ったから、この薬は効く」とは言えないのが、医学の難しさです。
投与した人は沢山治ったけど、二重盲験法(ブラインドテスト)をやったら、効果が見られなかった、というのは、珍しくないのです。
最近では、レムデシビルで、投与した集団と使わなかった集団で死亡率に差がなかったという結果が出ています。治った人は治療期間が短くなったので、何らかの使用法はこれから研究されるでしょう。
ゆめゆめ、医者へのインタビューレベルの話を真に受けないようにお願いします。