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知らないことや気になることをいろいろと調べて記録していきます
 




宇宙の果てがどこなのか、どのようになっているのか、というのは人類にとって永遠の謎で、誰でも子供の頃には疑問を抱いていたはずだ。
この疑問に対して宇宙航空研究開発機構(JAXA)は以下のように回答している。

SPACE REVIEW MAGAZINE 「ちょっとムリめな? Q&Aに答えちゃう?」
http://space.jaxa.jp/review/special/200603.html

Q. 宇宙の果てってどこ? 宇宙の外側ってあるの?
A. 宇宙の果てがどうなっているのかは、今のところよくわかりません。現在ある最新の望遠鏡を使って調べてると、地球から一番遠い所に見えるのが「クエーサー」という天体。これが地球から約百億光年はなれています。しかし、ここ宇宙の果てであると決めることはできないのです。
いつか、すごい技術を使って、宇宙の果てがどうなっているのか見れる日がくればいいですね。


子供向けのサイトではあるが、「宇宙の果てがどうなっているのかは、今のところよくわからない」というのは間違いのないところだ。

ところでこの記事にある「クエーサー」について調べてみた。
いろいろな説明が見つかったが、素人としては以下の説明が一番納得感があった。

SDSS (Sloan Digital Sky Survey) 銀河とクエーサー
http://skyserver.sdss.org/edr/jp/astro/galaxies/galaxies.asp

クエーサーは1960年代はじめに電波天文学者によって、3C 48と呼ばれるごく小さいが強力な電波源が、 可視光では星に見える天体に同定されたときに初めて発見されました。この可視光で見えている天体のスペクトルを撮ってみると、 のっぺりした連続光に見たこともない輝線が重なっており、 何の輝線か全くわかりませんでした。この天体は、 1963年にこれとよく似たもう一つの、可視光でより明るい3C 273という天体が調べられるまでは謎のままでした。
3C 273を観測した天文学者は、 この天体は、 電波銀河でよく見られる輝線を有する普通のスペクトルを示すことに気づきました。ただし、ドップラー効果によってそれらの輝線が大きく赤方偏移していた(すなわち、スペクトル線が長波長側にずれていた)のです。
もし赤方偏移が速度に起因するとしたら、それは莫大な後退速度を示していました。3C 48の場合、赤方偏移がさらに大きかったので、有名な輝線も見分けがつかないほど波長がずれていたのです。
その後このような天体がたくさん見つけられ、準恒星状電波源(quasi-stellar radio sources)という名前が付けられ、クエーサー(quasar)と短縮して呼ばれるようになりました。


その他にもいろいろな説明があったが、さすがに理解が及ばない。

Wikipedia クエーサー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC

宇宙情報センター クェーサー
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/quasars.html

松田卓也が説く クェーサー
http://www.edu.kobe-u.ac.jp/fsci-astro/members/matsuda/review/quasar.html

間違いだらけの宇宙論 クェーサーについて
http://www3.osk.3web.ne.jp/~redshift/th8.html


そして、現時点で一番遠いクエーサー発見に関する記事があった。

AstroArts 天文ニュース 2007年6月 「観測史上最遠のクエーサー」
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/06/11distant_quasar/index-j.shtml

2007年6月11日、カナダ・仏・米の研究グループが、われわれから130億光年近く離れたクエーサーを発見した。
研究チームはハワイにある口径3.6メートルのカナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(CFHT)を使って超遠方のクエーサーを探している。
今回見つかった天体「CFHQS J2329-0301」は南米チリにある口径8メートルのジェミニ南望遠鏡によって精密に観測された。宇宙は137億年前に誕生したというのが現代天文学の定説なので、CFHQS J2329-0301は宇宙がまだ7億歳だったころのクエーサーということになる。さらなる観測によって、CFHQS J2329-0301をとりまく環境はもちろん、CFHQS J2329-0301と130億光年離れたわれわれの間にある星間物質の性質も、影絵を見るようにして調べられるはずだ。
CFHTが見つけたクエーサー候補のうち、巨大望遠鏡による追観測が行われたのは半分程度。今後数年間で、CFHQS J2329-0301と同程度、もしくはさらに遠いクエーサーも見つかるだろうと関係者は期待している。


なるほど。私は天文とは全く無縁の人生を過ごしてきたが、極めて奥の深い世界だ。
より遠いクエーサーの発見や、「宇宙の果て」に対する人類の挑戦には引き続き関心を払いたい。

ちなみに、より実感を持たせるために地球からCFHQS J2329-0301の距離である130億光年をkmに換算してみると、1光年が 9,460,730,472,580.8kmなので、122,989,496,143,550,000,000,000kmとなった。東京-京都(約500km)を12,299「京」往復に相当する。まさに天文学的な数字そのものだ。



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