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A Single Woman

洋画、本の完全ネタバレレビューブログ ※作品を観る前、読む前の閲覧厳禁※

フィフティ・シェイズ・ダーカー Fifty Shades Darker #3

2013年03月04日 | Fifty Shades
 アメリカ Fifty Shades Darker E L James (訳)池田真紀子 #3


 前作同様、『Fifty Shades』シリーズ第2弾の本文中にある詳細な情報を(Wikipedia並に詳しく!)書きます。これから本を読む方はネタバレ記事の閲覧はご遠慮下さい。


 *登場人物(アナの関係者)*

 キャサリン・アグネス・“ケイト”・キャヴァナー(Katherine“Kate”Agnes Kavanagh)
 アナの親友でルームメイト。家族と恋人であるクリスチャンの兄エリオットとバルバドス旅行に行っていた。予定を延長して16日間バカンスを楽しみ、帰国して前より痩せているのに輝きが増したアナを見て驚嘆した。みんなで再会を楽しんでいるときにクリスチャンが〈チャーリー・タンゴ〉ごと行方不明であるとエリオットから連絡を受け、クリスチャンの家に安否確認に行った際、アナとクリスチャンが以前結んだ“契約”の断片ともいえる紙を発見してしまい、次の日のパーティで問い詰めたが、アナから「婚約発表を台無しにしてほしくないし、私は幸せだから」と説得され、二人を祝福した。

 ホセ・ロドリゲス(Jose Rodriguez)
 アナとケイトの友人。写真を撮ることが好きで、ポートランドで個展を開いた。まだアナに対して未練がある模様。以前アナに無理矢理キスを迫ったことから、クリスチャンからは相変わらず嫌われている。しかし、互いに趣味が釣りだと分かってからは打ち解けた。

 イーサン・キャヴァナー(Ethan Kavanagh)
 ケイトの兄。ケイトと両親とクリスチャンの兄エリオットとバルバドス旅行に行っていたが、ケイトとエリオットより早く帰国した。6月13日に帰国し、ケイトとアナのアパートメントに一緒に住む予定だったため、アナの会社に部屋の鍵を取りに行き、帰りに友人に会ったため、帰宅が若干遅れた間に、家にレイラが侵入し、アナを待ち構えていた。イーサンに何かあったらと考えていたアナは、テイラーに部屋から引きずり出され、エントランスで待機させられていたイーサンを見て、安堵で泣き出してしまう。その後何度かアナの勤務する〈SIP〉に会いに行き、その度に受付嬢クレアをクラクラさせている。6月16日に編集長代理になり、忙しくなったアナに代わって、クリスチャンの妹であるミアとのランチに行った際、ミアに一目惚れされる。イーサンも満更ではない様子だったが、妹ケイトとミアの兄エリオットが付き合っていることを考え、その妹と付き合うとまるで近親相姦みたいだと深く考えすぎて、ミアからの告白を断ってしまう。クリスチャン目線だと、イーサンもアナを狙う脅威と見なされ、敵意の目を向けられている。バルバドス旅行でエリオットの影響を受けて、“またな(レーターズ)”が口癖になってしまった。

 ジャック・ハイド(Jack Hyde)
 〈SIP〉の編集長でアナがアシスタントをしている上司。クリスチャンは以前からジャックのアシスタントが3ヵ月以内に退職していることに目を付け、アナを守るために〈SIP〉を買収した。案の定、ジャックはアナとクリスチャンの私的なメールを盾に性行為を強要したが、アナに蹴られ、ちょうど駆け付けたクリスチャンとテイラーに取り押さえられ、その場で解雇された。腹いせにクリスチャンへ報復を企てている模様…。

 クレア(Claire)
 〈SIP〉の受付嬢。アナと同年代で、アナが会社で親しくしている同僚の一人。アナを訪ねてくる友人(ホセとイーサン)が揃いも揃って美男であるため、クラクラしている。

 カーラ・メイ・アダムズ(Carla May Adams)
 アナの母親。今は4番目の夫ボブとジョージア州で暮らしているが、LAに戻るか検討中である。3番目の夫の名前はスティーヴ。アナから電話で婚約したことを聞き、娘を祝福した。

 レイモンド・“レイ”・スティール(Raymond“Ray”Steele)
 アナの義父でアナの母の2番目の夫。アナが認める唯一の父親。元軍人であるため、アナが小さい頃から銃の扱いや相手を倒す武術を仕込んだため、アナはジャックから逃げることができた。クリスチャンはレイに直接電話して、アナとの結婚の承諾をもらった。6月18日にホセとその父親で軍時代の仲間だったホセ・シニアと釣りに行った。

フィフティ・シェイズ・ダーカー Fifty Shades Darker #2

2013年03月04日 | Fifty Shades
 アメリカ Fifty Shades Darker E L James (訳)池田真紀子 #2


 前作同様、『Fifty Shades』シリーズ第2弾の本文中にある詳細な情報を(Wikipedia並に詳しく!)書きます。これから本を読む方はネタバレ記事の閲覧はご遠慮下さい。


 *登場人物*

 アナスタシア・ローズ・“アナ”・スティール(Anastasia“Ana”Rose Steele)

 語り手。前作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の最後にクリスチャンの性的嗜好に耐えられなかったため、自ら別れを切り出す。しかし、別れて5日間、ショックで食事ができず、2kgも痩せてしまい、自分には彼が必要なのだと気づく。6月9日に以前から約束していたホセの写真展に一緒に出席した際に、5日間同じように苦しんでいたクリスチャンから復縁したいと告げられ、復縁する。〈シアトル・インディペンデント・パブリッシング〉(以下SIP)という会社で編集長ジャック・ハイドのアシスタントをしており、彼のアナを見る目に困惑している。〈SIP〉の買収やアナにボディガードを付けたりと、クリスチャンの過保護を少々疎ましく思っている。クリスチャンの元サブミッシブであるレイラにストーカーをされていて、『Audi A3』のタイヤを切り裂かれりした後、最終的にはアナとケイトのアパートメントに侵入し、銃を持ってアナを待っていた。だが、異変に気づいたクリスチャンとテイラーが部屋に突入し、レイラはドクター・フリンのいる精神病院に入院した。クリスチャンの師であるミセス・ロビンソンもサロンでたまたま会ったことをきっかけに、事あるごとに近づこうとしてくる。6月14日にクリスチャンからプロポーズされ、クリスチャンの誕生日である6月18日に承諾し、誕生日パーティで婚約を発表する。

 クリスチャン・トレヴェリアン=グレイ(Christian Trevelyan Grey)

 物語の主人公。本来のクリスチャンはかなりネガティブな性格。フランス語を流暢に話し、キックボクシングが得意。ハーバード大学政治経済学部中退。アナと別れてから5日間絶望を味わい、自分の性的嗜好が原因だと分かったため、嗜好の放棄を決意。ホセの個展で再会し、復縁してほしいと告げる。その後、〈SIP〉の編集長ジャック・ハイドの悪評を聞き、アナを守るために買収。買収の件をアナは疎ましく思っていたが、案の定ジャックに手を出され、間一髪で抜け出したところにクリスチャンとテイラーが来て、その場でジャックを解雇した。元サブミッシブのレイラがアナをストーカーしていることを掴み、警備の強化とアナにボディーガードを付けた。追い打ちをかけるように事あるごとにミセス・ロビンソンがアナに接触しようとするため、接触をやめるよう説得を試みる。クリスチャンにとって体に触れられることはハードリミット(絶対にやめてほしい行為)で、それには悲しき生い立ちが――。コカイン中毒で娼婦だったクリスチャンの母にはヒモの男がいた。その男は母に暴力を振るうだけでなく、クリスチャンも虐待した。いつもタバコを吸っていて、灰皿が見つからないとクリスチャンの体に火を押し付けた。肉体的な接触は暴力のみで、クリスチャンが抱えるトラウマであり、今でも愛されるべき人間ではないと考える根本的な原因。母はクリスチャンを一度も愛さず、助けずに、自ら命を絶った。4日間誰も部屋を訪れず、飢餓に苦しみ、クリスチャンが病院に運ばれたときはひどい脱水症状と骨と皮ばかりに痩せていて、その日当直だったのが母のドクター・グレイ。心を閉ざしていて、2年近く口をきかなかった。その後6歳でピアノを弾きはじめたことや生後半年のミアが家に来たことで心を開いた。ミア曰く「10代初めの頃、クリスチャンは喧嘩ばかりしていて、目の周りの痣や唇からの流血はしょっちゅうで、2度も退学処分になったの。だから、私の友人の間では“好ましからざる人物(ペルソナ・ノン・グラータ)”って呼んでた。でも、15、6歳の時に急に喧嘩しなくなったの」。10代の頃のクリスチャンの部屋には、『マトリックス』『ファイト・クラブ』『トゥルーマン・ショー』のポスターやキックボクシング選手のポスター、机前の掲示板にはシアトル・マリナーズ戦の半券や家族旅行の写真と謎の女性の写真が貼ってある。大学中退を両親は納得していないが、そのときミセス・ロビンソンがクリスチャンの会社設立のために10万ドル出資してくれたため、ビジネスパートナーに迎える。そして、クリスチャンがブルネットの女性とばかり付き合うのは、母に似ているから。支配者、服従者という関係を築き、母に似た女性を痛めつけることで快感を得ることができるからである。元々はアナもそうだったが、クリスチャン自ら服従者のようにひざまずき、去ろうとするアナに6月14日にプロポーズした。6月17日に〈チャーリー・タンゴ〉に乗っていたら電気系統に異常が発生し、危うく墜落しかけた。6月18日にアナから誕生日プレゼントとして結婚の承諾をもらった。その日行われた誕生日パーティで、前日〈エスカーラ〉にエリオットの恋人として安否確認に来ていたケイトに、性的嗜好の一部を知られてしまうが、アナの説得で丸く収まった。その後、来客に婚約を発表すると、ミセス・ロビンソンとまた一波乱あり、ドクター・グレイの介入で事なきを得るが、ドクター・グレイに過去にミセス・ロビンソンと何があったか全て告白することになる。帰り際にアナをボートハウスに連れていき、花で埋まった部屋にて改めてプロポーズした。

フィフティ・シェイズ・ダーカー Fifty Shades Darker #1

2013年03月04日 | Fifty Shades
 アメリカ Fifty Shades Darker E L James (訳)池田真紀子 #1


 待望の第2弾が2月26日発売されました!Amazonで予約したら、到着したのが28日でちょっと出遅れましたが、またネタバレする前に以下、あらすじです。


 ■あらすじ■

 大学を卒業して、なんとか出版社に就職したアナだが、別れのショックで気分は晴れない。毎夜涙にくれ、グレイのことを想いつづけていた。彼をほんとうに愛しているけれど、どうしてもその性癖が耐えられない。グレイはアナに復縁を迫るものの、過去の女たちの存在がふたりの未来に暗い影を落とすのだった――。アナとグレイの身に危険が迫る!(早川書房Riviera『フィフティ・シェイズ・ダーカー(上)』より)

 かつてのグレイのサブミッシブはストーカーとなり、ミセス・ロビンソンの執拗な妨害もやまなかった。アナとグレイの試練はいつまで続くのか?それでもアナはグレイの悲惨な過去を理解して、彼の心の光りになろうと奮闘していた。やがてグレイもアナを心から愛するようになるが……。ふたりの愛は成就するのか?(早川書房Riviera『フィフティ・シェイズ・ダーカー(下)』より)



次の記事で登場人物紹介とネタバレをします。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ Fifty Shades of Grey #6

2012年11月14日 | Fifty Shades
 アメリカ Fifty Shades of Grey E L James (訳)池田真紀子 #6


※※以下ネタバレを含みます※※


 ☆ 感想 ☆

 長くなりますがご承知願います。著者も認めていますし、多くの読者の方も言っていますが、基本設定が『Twilight』に似ていますね。普通の小説に比べて難しい言葉が殆ど無いので読みやすいです。ジャンルで言うとロマンティック恋愛小説でしょうか。こういう王道のストーリー、結構好きです。しかし、赤裸々過ぎる描写が多いのも事実で、文学なのに目のやり場に困るというか、アナ並に赤面しながら読みました(笑)最後は「こんなクリフハンガーあり!?(泣)」って思いました。おかけで来年2月に発売予定の『Fifty Shades Darker(原題)』が読みたくてたまらないです!行を変えて、もう少し感想を。

 まずは、アナスタシア・“アナ”・スティール。白い肌、ブルネットの髪、細い体型、読書家、運動嫌い、大人しい性格、愛車が古い、母親が再婚など。読み始めてすぐに〈うわっ、ベラ・スワン!〉って思いました。自分に自信が無いわりには思ったことをズバズバ言うのには驚きです。クリスチャンに初対面でいきなり「あなたは、支配魔(コントロール・フリーク)ですか?」って聞きましたからね。私なら…いや、普通ならまず聞かないでしょう(笑)あと個人的に映画・本好きというのもあり、アナの数々引用には笑いました。特に笑った2つを挙げると、クリスチャンの雇う女性が揃いも揃ってブロンド美人なため、「まるで『ステップフォードの妻』みたい。ミスター・グレイは、“金髪であること”を採用条件に明記しているのかもしれない」というのと、自分の反応を当てられたとき「エリザベス・ベネットなら憤慨する。ジェーン・エアは怯え、テスは私と同じように屈する」は実に分かりやすい例えであり、ユーモアがあります♪文中では言葉を掛けるのも上手くて、読んでいて楽しいです。

 クリスチャン・グレイについては、モデルは間違いなく“エドワード・カレン”でしょう。美しい顔立ち、赤銅色の髪、心を読む、ピアノを弾く、近づかずにはいられない“何か”を感じる、追跡、知的である等。最初〈イギリスの作家なのにアメリカが舞台?〉と思いましたが、国土が広いアメリカを舞台にすることで、クリスチャンがいかに若くして成功したのかが強調されています。クリスチャンの発言で印象的なのは、「完璧ではない人間にとって、完璧な家庭で育てられるのはなかなかつらい経験なんだよ」…、思春期になり、自分の生い立ちを改めて考えたんでしょう。この道に進む決意をした引き金となった出来事があるはずですが、この言葉から要因が一つ分かりました。

 私的にもう1つ〈これは…!〉と感じたことが。2000年から5年間Showtime局で放送された『Queer As Folk』というドラマの主人公ブライアン・キニーに似てるなー、と思いました。ハンサムでリッチでパワーがあり、傲慢でプライドが高く、短気で尖っているけど、ユーモアがある。クリスチャンが「私は愛を交わしたりしない。ファックだ。」と言うのですが、ブライアンの口癖である「愛など信じない。信じるのはファックだけ」を思い出して、これには〈ブライアンかよ!〉と興奮しました(笑)クリスチャンは娼婦だった親から完璧な親が出来て窮屈さを感じていたところ、ミセス・ロビンソンにSMという世界へ誘われて救われますが、ブライアンも実の親に育児放棄をされ、14歳の時に知り合った親友マイケルの母親デビーがブライアンを唯一信頼出来る大人として彼を世話し、自分の“性”を受容するのです。上記以外の似ている点としては、クリスチャンはアナに初めて出会ったとき「君は生まれながらの服従者(サブミッシブ)だと思ったよ」と発言し、恐らくこの時点ではクリスチャンはアナをいつも通りの手順で従わせ、手なずけるつもりだったはずが、いつの間にか恋に落ちていたのです。そしてブライアンも「お前を変えてやる」と誘ったジャスティンにいつの間にか自分が変えられ、さらには“愛”を認め、プロポーズまでするのです。クリスチャンもブライアンも“愛なんて信じない”“いつもの出会いの1つに過ぎない”と思っていたはずが、逆にフラれてしまい、思っていた以上に打ちのめされてしまいます。さらに言うと、アナとジャスティンも似てますね。ロマンチストで、直向きで、頭が良く、自分が遠くへ行って追いかけさせる(親に離婚歴があることも似てる)。ハンサムでリッチな年上の男性と出会い、近づきたいけどその男性と分かち合うには障害がある。それでも大切な人だし、諦めたら失うから全部受け入れる覚悟で近づく。でもやっぱり欲しいのは“愛”。だから自分の気持ちも大切にしたいから、愛してるけど大好きだけど別れなければいけないのです。〈QAFにそっくり~〉と思いながら読みました。クリスチャンもブライアンも実の親からの愛情に恵まれなかったので、自分も愛の存在を知らないし、他人から愛されることにも馴れていないんです。『Fifty Shades Darker(原題)』を読んでないのでクリスチャンについては詳細不明ですが、ブライアンのストーリーですと、あのプライドの高さや仕事に必死なのは常に尖っていることで愛に恵まれなかった自分を守ってきたというのが結論です。クリスチャンもそうなのではないかな、と思っています。

 他に気になった登場人物を挙げるとすれば、クリスチャンの専属運転手テイラーです。〈こんなところから!〉という所から登場します(笑)脇役ですが、良い味出してます。

 来年2月に発売の『Fifty Shades Darker(原題)』が待ち遠しいです☆


 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (RiViERA)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (下) (リヴィエラ)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(上) (RiViERA)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(下) (リヴィエラ)

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ Fifty Shades of Grey #5

2012年11月13日 | Fifty Shades
 アメリカ Fifty Shades of Grey E L James (訳)池田真紀子 #5


 詳細な人物紹介です。『Fifty Shades』シリーズ第1弾の本文中にある詳細な情報を(Wikipedia並に詳しく!)書きます。これから本を読む方はネタバレ記事の閲覧はご遠慮下さい。


 *登場人物(クリスチャンの関係者)*

 テイラー(Taylor)
 クリスチャンの付き人兼運転手兼雑用係。クリスチャンのもとで働いて4年になる(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(下)』の時点)。容姿は、クルーカットに無精髭を生やし、薄茶色の瞳で、スーツをびしりと着こなしている。元々は軍人であり、オートバイから戦車まで、どんなものでも運転できる。どこからともなく、絶妙なタイミングでクリスチャンの前に現れるため、アナを驚かせる。クリスチャンと同じマンションに住んでいる。

 エリオット・グレイ(Elliot Grey)
 クリスチャンの兄で、グレイ家の長男。仕事は建設関係。容姿はクリスチャン同様魅力的な人物で、金髪の巻き毛・たくましい体つき・長身・茶目っ気のある明るい色の瞳をしている。性格はクリスチャンとは対照的で、暖かく、気取りがよい。卒業試験終了を祝うバーでアナのルームメイト・ケイトと知り合い、現在は交際中である。

 ミア・グレイ(Mia Grey)
 クリスチャンの妹で、グレイ家の長女。容姿は漆黒の髪・黒い瞳・長身・曲線の美しい女性らしい体つきをしている。年齢はアナとケイトと同じくらい。パリの有名レストランで修行をしていた。

 ドクター・グレース・トレヴェリアン
=グレイ(Dr.Grace Trevelyan Grey)
 ミスター・キャリック・グレイの妻で、エリオット、クリスチャン、ミアの母親。仕事は小児科医をしている。容姿は、薄茶色の髪・薄茶色の瞳。(アナ曰く、服を完璧に着こなしたエレガントできれいな人)。今までクリスチャンが女性といるところを見たことがないためゲイだと思っていたが、アナに会い思い込みが消えた。ミセス・ロビンソンとは友人。

 ミスター・キャリック・グレイ(Mr.Carrick Grey)
 ドクター・グレース・グレイの夫で、エリオット、クリスチャン、ミアの父親。仕事は弁護士。容姿は、金髪・長身・青い瞳。(アナ曰く、クリスチャンとは違った雰囲気を持つ美しい人)。性格は穏やかで柔和。

 ミセス・エレナ・ロビンソン(Mrs.Elena Robbinson)
 ドクター・グレース・グレイの友人で、クリスチャンをSMの世界へ誘った張本人。特殊な嗜好の持ち主であり、クリスチャンは高校から大学までミセス・ロビンソンの服従者(サブミッシブ)だったため、学生時代のクリスチャンにガールフレンドはいなかった。実母と同じ運命を辿りかけた15歳のクリスチャンに、違う道があることを教え、救った。クリスチャンに華麗な踊りを教えたのも彼女。長年のクリスチャンとの関係がミセス・ロビンソンの配偶者に知られたため、結婚生活は破綻したが、今でもクリスチャンとはビジネスパートナーであり、親友でもある。アナからは強く憎まれており、ミセス・ロビンソンのことを“魔女”等と呼んでいるが、アナの嫉妬が爆発するたびにクリスチャンからは「彼女は心ない“怪物”なんかじゃない。あの当時の私には救いだった。」と説得される。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』内ではクリスチャンとアナの会話に出てくるだけで、本人は登場しない。この物語のキー・パーソンである。

 ミセス・ジョーンズ(Mrs.Jones)
 クリスチャンのペントハウスで働く家政婦。金髪で透き通るような青い瞳をしたブロンド美人。

 アンドレア(Andrea)
 クリスチャンの秘書。エレガントで隙のない装いをしたブロンド美人。

 ドクター・フリン(Dr.Flynn)
 クリスチャンのセラピストでセカンドオピニオンも兼任している。

 ドクター・グリーン(Dr.Green)
 クリスチャンが信頼しているシアトルで最高の婦人科医。金髪で長身のブロンド美人で、年齢は40代前半くらい。サブミッシブにピルを処方してもらうときに呼ぶことが多い。

 レイラ(Leila Williams)
 過去にクリスチャンの服従者(サブミッシブ)だった1人。アナ同様、クリスチャンに“それ以上の関係”を望んだため、当時普通の恋愛に興味が無かったクリスチャンと別れる。クリスチャンのipodにブリトニー・スピアーズの『Toxic』を入れた。


 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (RiViERA)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (下) (リヴィエラ)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(上) (RiViERA)

 ・フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(下) (リヴィエラ)