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Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

2人の娘

2021年08月11日 06時00分00秒 | エッセイ

    長女には娘、息子の2人の子、つまり私にとっての孫がいる。
    〝孫自慢〟をするわけではないが、2人とも結構出来が良い。
    それで、長女に冷やかし半分、こう言ってみた。
   「2人とも君の血を引いていないようだな。
      優秀なのは○○君の血だろう」
    ⃝⃝君というのは言うまでもなく娘婿のことである。
    すると長女はこう返してきた。
   「夫の優秀なDNAを見つけだして、それを育て上げたのは私よ」
    こう胸を張ったのである。
    恐れ入りました。

          
    
    娘婿は香港人である。2人が結婚したいと言ってきた時は、
    さすがに面食らい、即座には「いいだろう」とは言えなかった。
    結婚すると、風土・習慣が全く違う香港に住むようになる。
    それは長女に大変な苦労を強いることになるだろう。
    親としての懸念、心配は大きかった。
    香港に出向き、彼と会い
    「香港にも素敵な女性はたくさんいるでしょう」
    なんて言って、やんわり長女を諦めるよう言ったのだが、
    それは虚しい試みであり、
    結局2人に押し切られてしまったのである。
    その結果が2人の孫である。


    実は次女の結婚も似たような問題があった。
    相手の年齢が18歳も上だったのである。
    結婚当初はそれでもよいだろう。
    しかし、子供が長じて大学生ともなると父親は60も半ば、
    定年を迎える年齢となるのだ。
    大学卒業、結婚という問題が大きくのしかかってくるはずだ。
    世間の様々なあり様を見てきている親にすれば、
              そんなことが心配の種となる。
    だが、長女同様、こちらも押し切られてしまった。
    そして、次女にも今年大学生になった可愛い可愛い孫娘がいる。

               
    
       言うまでもなく、この3人の孫がいまや
       私たち祖父母の生きがいである。
       親心ゆえ、長女の時も次女の時も、 
       何だかだとクレームをつけたが、
       3人の孫を抱かせてくれたことが、
       長女、次女の私たちに対する答え、
       感謝の気持ちなのかもしれない。