福生市議会議員 武藤政義

福生市議会議員としての活動の一部を紹介しています。

政策立案プロジェクトチーム行政視察

2010-02-17 00:04:00 | ノンジャンル
政策立案プロジェクトチームの行政視察に行ってきました。視察地は茨城県の守谷市。

守谷市は、東京都心から約35km、千葉県との県境である茨城県南西部に位置する。人口約61,000人、面積は35.63km²。福生市と比較した場合、人口は同等であるが面積は7倍ほど広い自治体であります。

平成17年8月につくばエクスプレスが開業し、まちのシンボル的存在となった守谷駅の利用客が急激に増加し、駅周辺に活力と賑わいが創出されました。

その一方、駅周辺では心ない人によるごみのポイ捨て等により、ごみが急激に増えました。市の委託清掃以外にも、このような状況を改善しようと、個人や団体による駅前清掃ボランティアの方々が根気よく活動を続けられていましたが、それでも尚、ごみのポイ捨てやペットのフンの放置などが後を絶たず、駅周辺のごみは増え続けました。また、人ごみの中での喫煙は非常に危険なものであり、市民からはそれらの状況の改善に向けた条例の制定を望む提案が多く寄せられていました。

そこで、守谷市ではこれまでのように個々のモラルや自覚に頼るだけの施策ではなく、ルールとして定めることでそのような状況を改善するため、平成19年5月から「(仮)守谷市ポイ捨て禁止条例検討会」を設置し、条例の骨子を検討することにしました。
 「(仮)守谷市ポイ捨て禁止条例検討会」にて検討され、作成された条例案は、環境審議会、パブリックコメントを経て、平成19年12月の定例議会にて可決され、平成20年5月30日(ごみゼロの日)に施行されました。

まずは守谷市役所内にある会議室で「守谷市ポイ捨て等防止に関する条例」について細かく説明していただきました。写真右半分が今回お世話になった守谷市生活環境部の方々。左半分が我々政策立案プロジェクトチームの議員。研修を終えた最後に、私が代表して御礼の挨拶をさせていただきました。慣例として座長代行が務めることになっております。



守谷市役所を出たら、守谷駅周辺の視察。「守谷市ポイ捨て等防止に関する条例」を周知するためには色々なグッズが必要です。まずはのぼり旗。



駅前には大きな看板。



電柱にも。



路上にも。



私の横にも。



駅利用者の目には必ず見えるところに看板があります。すべてを禁止するわけにはいかず、指定喫煙所も用意されています。見ての通り、改札に向かう階段の下です。



灰皿にも条例の説明、強化区域の地図などが書かれています。



ポイ捨てをすると20,000以下の過料(当面は2,000円)が科せられます。帽子をかぶったお二人が実際に取り締まりをしている推進員さん。



市内の美化活動に取り組んでいるボランティア団体の方々にもお話しを聞かせていただきました。



最後は全員で記念撮影。



とても有意義な視察が出来ました。過料を科せばポイ捨てが減るという安易なものではありません。先にも述べた通り、本条例は日頃から美化活動に取り組んでいるボランティア団体の方々の努力があってこそ活きるルールなのです。実際にポイ捨ては減っているとのこと。綺麗なまちをつくりたいという想いがあり、その手段の一つが条例だったと思います。

現在、政策立案プロジェクトチームでも同様の条例について検討を重ねております。目的を見失うことなく、全力で頑張っていきたいと思います。
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