冬休みで時間ができたので、学祭に出品した製作物を簡単に紹介します。
1.企画
製作期間が基板外注期間も含めて1ヶ月しかなかったので、簡単なものにしました。
マイコンのGPIOにスイッチやLED、LCD、スピーカをつけただけのポータブルゲーム機です。
マイコンには、授業でも扱ったSTM32F103を用いました。
イメージ図は、Illustratorで作成しました。
2.設計
マイコンの入出力に繋ぐだけなので回路図を1時間程度で書き、パターンを一夜漬けで制作しました。
ルーティング機能を使わない手配線で行ったので、致命的な誤配線が何ヶ所かありました。
翌日の学校で先生や友達の指摘を受け、CADの支援機能なども活用し修正して、P板.comに発注しました。
使用したCADは、CADLUS C, CADLUS Xです。
3.試作
順序がおかしいですが、勝手に試作を作りました。
基板は発注してしまっているので、基板が出来上がるまでの実機でのソフトデバッグ用です。
液晶モジュールの変換基板(自作)が接触不良で、少しハマりました。
4.基板
基板が出来上がってきました。
自分で回路図を書いてパターン設計してプリント基板を作ったのは生まれて初めてだったので、ちょっと感動しました。
5.実装
届いた基板に部品を実装しました。
半田づけをするだけなのでキット感覚です。
一部、穴径を間違えていて、ピンバイスで修正するという事件が発生しましたが、結果的に問題ありませんでした。
6.ソフトウェア
ソフトは大嫌いなので気が進まなかったのですが、ハードだけではただのガラクタなので、泣く泣く作りました。
まず、入出力の確認を行い、状態遷移を確認して、肉付けしていきました。
いわゆる、要件定義、概要設計、詳細設計…という本来のフレームワークに準拠していません。
作ったゲームは、増えまくるわかめの枝葉を片っ端から切り落とすという単純なゲームです。
7.学祭当日
各自作ったものを展示しました。
老若男女を問わずたくさんの方が来場されてびっくりしました。
来年は冷やかしに行きたいと思います(笑)
8.2号機の製作
学校に制作物を提出しないといけないので、2号機を作成しました。
開発用に盛り込んだ部品を削減しています。
9.3号機の製作
昨日、気になる部分を少しだけ修正して、個人的にP板.comに発注しました。
マイコンは、中国から取り寄せる手配をしました。
どこも最低発注条件が厳しくて少し苦労しました。
基板が届いて、時間があって気が向いたらまた更新したいと思います。
ちなみに、基板とマイコン(STM32F103CBT6)は少しだけ多めに発注したので、希望される奇特な方がいましたら実費(基板+マイコン3000円)にて頒布します。(在庫がある限りの先着順、数名様)
回路図と部品表をお付けします。
メッセージ(このブログのどこかにあります)にて管理人までお問い合わせ下さい。
※なお、3号機の基板は、記事のものとは若干異なります。