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@2018村上博行

【読書感想】 「ホモ・デウス」(ヴァㇽ・ノア・ハラリ著)。。。むむむ。。。???

2018-09-20 15:26:43 | 読書
「ホモ・デウス」(〒ヴァㇽ・ノア・ハラリ著)の下巻を読み終えました。実は、上下巻を2日で読破しました。

大体、読書の好きな方は、出だしの20~30ページで、読み進めるかどうか、直感で決めるのだと思います。ま、そうではない方もいるかもしませんが、他人から勧められた書物の場合は、特に私はそうします。

ここから先は私個人の意見ですのでご了承ください。はっきり申しますと

全く面白くありません!

下巻の帯には山極壽一(京都大学総長)、佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)推薦!

「人類はどこへ向かうのか?」

と大きく書かれている。

この書のテーマは

「不死と神のような力の獲得」

であり、これは必然であると作者は言う。

私は上巻の20~30ページあたりでこの書を見極めて、あとは斜め読みに変わった、だから2日で読破したのである。

必然を語るに様々な有名人の引用、過去の歴史を引っ張り出すのであるが、あまりにその論理性において脆弱であり、説得力が伝わってこないのである。

そもそも必然というからには物理学の因果律にたったもののようであるが、私が恩師に送ろうとしていた論文は因果律を否定する内容であった。悲しくも恩師は4カ月前に亡くなっており、読んで頂くことは出来なかった過去がある。

私の理論からすれば、これから先に起こることは何事も偶然でも必然でもないということである。

「なるものはなる」=「Take things as they are.」

これだけが真実なのです。

この論文を一般人向けに、特に心を痛める方に、分かり易く書いたのが12年前出版の

ベストチョイス」(PDF)

である。

話を元に戻すが本書の

「不死と神のような力の獲得」

が必然であるという論拠などどこにもなく、単なる予測に過ぎない。実際にそう書いてある。

予測なら誰でも、どうとでも言えよう。明日、地球が爆発するとか、明日、北朝鮮が核ミサイルを発射するとか、誰でも何とでも語られよう。

現在、現代科学の先端をゆくiPS細胞だって、その途についたばりである。不老不死などずっと遠い先の物語であって、それすら可能なのかどうかはまったく見えてこない。

私は敢えて言う。クロポトキンの「相互扶助論」を読んだ方がもっとためになる。19世に書かれたクロポトキンのこの論文こそ私たちに明るい未来を与えてくれる。間違いありません。アナキズムを過激な連中の戯言と誤解してはなりません。

あえて言えば今秋発売の私の短編集「ランロギアの海辺」の一遍「リベラリークワㇽ・ラヴ・コミューン」ほうが、テーゼとしてよほど愛あるワールドを夢見させよう。

最後にこの本を推薦した学者や作家やノーベル賞受賞者は、本当にこの書を読んだんだろうか。

その見識を疑わざるを得ない。

はっこう

※ 【読書の秋】 クロポトキン「相互扶助論」。。。次なるは。。。「ホモ・デウス」(〒ヴァㇽ・ノア・ハラリ著)。。。早く結末が知りたい。。。


※ 【アナキズム】 クロポトキンの「相互扶助論」。。。読破。。。壮大なる哲学。。。唸る!!!

〈新装〉増補修訂版 相互扶助論
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