ちんまりブログ

速報ニュース、日記など
Eメール:qqqf7pn9n@crest.ocn.ne.jp
@2018村上博行

【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(7)。。。文転生。。。

2019-05-19 09:39:07 | 学問
終戦直後、私はすぐ東京の旧制高校に出てきたが、同年輩の人たちの中に文系の学生がいたのである。

もっともその年、高校では理科の学生をごっそり文科に移すいわゆる「文転」というのが行われた。

文転生は急にいきいきとショーペンハウエルを読み、ニーチェを論じた。

人生、人間の生きざまを思考し、数学や物理など、どこかとんで行ってしまった。

私はこのとき、都会学生と田舎ものとの差をつくづく感じた。(「独創知」1987年1月発刊)

【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(6)。。。うたわぬ詩人。。。

2019-05-11 11:10:19 | 学問
 再び宇宙船の中。A船長は四人の隊員を見回して言った。

「きみたちは、うたわぬ詩人という言葉を知っているかね」

「・・・・・・・・」

「景色を見て美しいと感じる。あるいは、人の心のやさしさに感動する。

つまり・・・・ふつうの人よりも遥かに詩的な要素を心に持っている。

ところがそれを詩として書くことをしない。

そんな彼をうたわぬ詩人というが、本当に彼は詩人だろうか」(「「場」とは何か」ブルーバックス 1978年8月発刊)


【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(5)。。。星。。。

2019-04-19 11:52:53 | 学問
 しかし一般に、人間の「心情」というものは、必ずしも科学的な(言葉を変えていえば合理的な)ものだけではないのが事実のようだ。

夜空に輝く星を見て、あの星は何光年の距離のもの、あちらに見えるのは何々星雲・・・・というような意識とは別に、一方では深夜にまばたく美しい真珠を想像し、貧しい人にも生活の困苦にあえぐ者にもまんべんなく照らす心やさしい自然の働きかけだと感じる心がある。

もちろん星を天の宝石だと見る人も、科学のありかたを否定しているわけではない。

自然を観察(あるいは観賞)する心のもち方が、各人各様でさまざまだということである。(「超常現象の科学」ブルーバックス 1977年10月発刊)


【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(4)。。。中間の大きさ。。。

2019-04-03 17:42:28 | 学問
 極微の素粒子と広大な宇宙、あまりにも違うこの二つが、いずれも物理学の重要な研究対象であり、しかも両者の間に密接な関係があるのはたしかです。

 それを考える人間の大きさが、両者の中間くらい・・・・という事実には、大きな興味がもたれます。

 いや、中間くらいであった、という偶然が、人間に素粒子と宇宙との両方を考えさせているのかもしれません。(「物理学はむずかしくない」1976年4月発刊)

※はっこうも同じく思います。果たしてや偶然なのか、必然なのか。。。

【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(3)。。。物理学。。。

2019-04-01 17:03:18 | 学問
 物理学とは、机に向かって、ねじりはち巻で学ぶものでもないし、諸法則を機械的に暗記すればよいというものでもありません。

四季こもごもの情緒とか、身近な事物などの中から、知らず知らずのうちに体得すべきものなのです。

もともと物理学というのは、そういうところからスタートしているのです。(「物理法則集」ブルーバックス 1974年5月発刊)

【大学】 母校横浜市立大学。。。「法学部」新設の要望。。。「医学部」もあるんだから。。。

2019-03-19 16:05:18 | 学問
先ほど、横浜市立大学にお電話をいたしました。

「法学部」新設の要望をいたしました。

母校の唯一の短所は「法学部」がないことです。

事務員の方は

「ありがとうございました。」

と言ってくれました。

「法学部」ができれば文理商法医という総合大学になれます。

教員の確保など考えれば、すぐにとはなりませんが、期待したいです。

はっこう

【大学】 母校横浜市立大学。。。「理学部理学科」復活。。。分かり易い

2019-03-19 15:41:34 | 学問
横浜市立大学では来年度から「理学部理学科」が新設されます。

私が卒業の頃は物理科、化学科、数学科、生物科の4科がありましたが、その後、統廃合があり、横文字の科になりました。

しかし、その名称ではさっぱり訳が分からず近年まで続いていました。

新設の「理学部」は

「物理・化学・生物といった自然科学の基礎全般を学ぶことで、物質科学的概念を持ちながら、細胞・個体スケールの生命現象をとらえることができる人材、生命現象を原子・分子スケールで起こる物理・化学現象としてとらえることができる人材、そして、医学・農学・工学などとの連携研究にも積極的に挑戦できる人材を育成します。」(横浜市立大学から引用)

新設の「理学科」は

「自然科学の先端分野は急速に進展しており、脳研究や再生医療などに見られるように、人の生命現象をも解明されようとしています。こうした先端研究分野において求められる人材を育成するために、物理学・化学・生物学の基盤的学問分野を横断的に学び、それらを融合した多面的な考え方のできる人材を育成します。」(横浜市立大学から引用)

と分かり易くなっております。

もう受験受付はできませんが、合格した後輩たちを応援したいと思います。

はっこう(S53卒)

【物理学】 あなたは何人知っていますか?。。。「私たちの世界の見方に革命を起こした20人の物理学者」。。。

2019-02-20 12:07:53 | 学問
私たちの世界の見方に革命を起こした20人の物理学者

というサイトを見つけました。

はっこうは横浜市立大学文理学部物理科出身ですが、「ヴェラ・ルービン」だけ知りませんでした。

ただ近年話題の「ダークマター」ですから業績は知っていました。

さて読者の皆さんにも知られている物理学者が多くいますね。

ま、「アインシュタイン」「ニュートン」くらいはご存知でしょう。

中でも「ジェームズ・クラーク・マクスウェル」という名が出てきますが、恩師 都筑卓司のブルーバックスの一冊「マックスウェルの悪魔」は一番人気で、文系理系を問わずマニアックな書として有名です。ご一読をお勧めいたします。

あとは「ニールス・ボーア」が目に止まります。というのも「量子力学」(東大出身の石川先生)の講義が難しくて、2年目でやっと単位が取れました。

面白いのは「エルヴィン・シュレーディンガー」。思考実験「シュレーディンガーの猫」は今でも有名です。

知りたい方は

中卒がわかりやすく紐解く「シュレディンガーの猫」の意味

シュレーディンガーの猫」(ユーチューブ)

というサイトがいいかも知れません。

最後に興味深いのは「エンリコ・フェルミ」ですね。中でも「フェルミのパラドックス」がお勧めです。それほど難解ではありませんが、いつ答えられる物理学者が出て来るのだろうかとワクワクします。ちなみにはっこう著短篇小説「ランギロアの浜辺」でもこの問題が出てきます。

フェルミのパラドックスとは?わかりやすく5分で解説

のサイトをご覧下さい。

最後にヤフーショッピングやアマゾンで恩師 「都筑卓司」で検索しますとたくさんの物理学の書物が出てきます。ブルーバックス最多出版の記録も持っています。どの本からでも読めます。どうぞよろしくお願いいたします。

はっこう

新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)
クリエーター情報なし
講談社


【哲学】 あなたは何人知っている?。。。「プロが選んだ哲学者ランキングTOP30」。。。再掲。。。

2019-02-19 18:11:29 | 学問
プロが選んだ哲学者ランキングTOP30

というサイトがあります。

30人のうち何人知っていますか?

自らを哲学者と標榜するはっこうは25人知っている。

知らないのは

ロールズ、フレーゲ、ポパー、デューイ、クワイン

の5人である。

他の25人についてはその概要を知っている。

ウィキペディアとネットで十分である。

今では書物よりネットの方が早い。

現在、「カントの法哲学」を学んでいる。

アナキズムの関連性を知るためです。

皆さんもこの機会に哲学を。

大学の概論程度にはなります。

はっこう

※コメント読んでね。

【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(2)。。。考えること。。。

2019-02-15 22:12:47 | 学問
考えること

 このとき、なぜ雪は白いかを考えることは、--いささかオーバーな表現かもしれないが--生きていくうえでの回り道だろうか。たしかに、考えることなしに感覚的にだけ物事をとらえ、これに対する最小限の処置をとるだけで、人間は生きられるかもしれない。しかし、考えることにより、われわれの生活は別の意味での豊かさを増すのではあるまいか。そして、考えることと感じることは、けっして両立し得ないことではない、と私は思っている。

 考えること、つまり知的な活動は別の意味での面白さを与えてくれる。小さくは知的好奇心の満足、大げさにいえば自然観の確立、というのもなかなかにあじわいの深いものである。(「科学の目」1978年4月発刊)

【都筑卓司記念室】 都筑卓司のエッセンス(1)。。。教育。。。

2019-02-15 22:10:07 | 学問
教育

 このアインシュタインがかりに共通一次を受けたら、社会や語学で、場合によっては理科の物理以外の問題で、いい点をとることなどとても考えられない。そのため総点として、国公立大学への入学圏外であることは確かであろう。

 ということは、今日の日本にもし天才がいるとしたら、共通一次の枠の外にはみ出している可能性がある。逆にいえば、日本の教育体制、受験体制は才能ある人材を押し潰していると批判されても仕方ないだろう。(「10歳からの相対性理論」ブルーバックス 1984年10月発刊)