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むんこのおしらせ

お仕事と同人活動

あの日のこと

2017-03-11 | へらちょんぺ
午前中に、最寄り駅前で
当時の担当さんに一件原稿渡し。
その時、その担当さんからの言葉。
「実は妊娠しまして、今後仕事をどうするか
考え中です」

まだ妊娠初期で会社にも言っていなくて
家族以外でむんこさんが最初です、
離職となると一番ご迷惑おかけするのが
むんこさんなので。
とのこと。

とにかく、身体を第一に
無理をしない様にとだけ伝え、
彼女は会社へ戻り
私は次のネームにかかった。

その数時間後、揺れた。
棚のものが落ちて、少しの間水道が使えなくなった。
テレビを見て愕然とした。

程なく留守中の家族と連絡がついた。
そこで思い出す、担当さんの言葉。
彼女がごく初期の妊婦さんであること。

都内の交通は混乱していた。
会社からの帰宅は困難だろう。
会社に泊まるか?ちゃんと周りに伝えるだろうか?
負担になるからと、言わずに我慢しようとしはしないか?

編集長にだけ、何としても伝えよう。
でも編集長の携帯メールアドレスを知らない。
そうだ他社の編集が知っている。
他社の編集氏にパソコンでメール。
程なく編集長の携帯メルアド判明。
妊娠中の旨を伝える。

そのあと何がどうなったか
正直細かいところは覚えていない。
ただただオロオロとしていた。

その時お腹にいた赤ちゃんは
大きくなって兄弟ができて
立派なお姉ちゃんになっている。
早い様な気もするし、
あの日が随分前の様にも思えてしまう自分がいる。

あのオロオロが怖くて
蓋をしている部分がある。
蓋などできるわけがない
膨大な想いがあの日にある。

過去に出来ない今日に。
どうか、今を生きる人たちが元気で過ごせます様に。









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