●それでも地球は回ってる

■かつて同人誌作ったり宇宙ネタに小躍りしてた輩の、3年サイト放置後の、無趣味無活動な日々のぐだぐだ与太話あれこれ

凄すぎです…「衛星まつり 4」

2008年07月01日 | ロケット&宇宙
先週の新宿ロフト「衛星まつり」にご参加された皆様、お疲れ様でした。
いやー凄かったですね!!何がっ、て 色 々 と  ! (笑)




で、内容ですが。
前々からお話したくて仕方なかったとみえる『テポドン』・・・つか、
実際には『北朝鮮』そのもの、な内容。
いつも写真や資料など、きっちり準備なさる小野さんですが、
今回は本当ーーに、準備万端、みっちりどっさり資料のオンパレードで、
話の進みが早い早い!!(資料も途中からスライドショー並みに!)
あまりの盛りだくさんな内容に、馬鹿な頭からは既に記憶がボロボロこぼれ・・・
思いつくまま、書き出します!!





まずは、10年前の「テポドン」発射のお話から。
日本が「ミサイルだーミサイルに違いないー」と大騒ぎしてた最中、
小野さんはじめ、衛星事情にちょっと詳しい人々は、
あれがミサイルじゃないとハナから思っていたという。
(10年前に自分はどー思ったのか、記憶はないけど・・)
真東に打った事からいっても、地球の自転を利用してるし、
打ち上げられたロケットの形状から、4、50キロの衛星を積んだロケットと判断。
でも衛星からの信号が届いてないので、失敗したらしいと推測。



細かい事は忘れましたが、それが元で、情報収集衛星開発の予算がポンとつき、
だけどその予算って、元は他の宇宙開発の為の予算が、削られたもので(死)。
ミサイルじゃないかどーかの真偽よりも、それが上手く利用された感あり。
しかも日本政府のごく一部によって、みたいな話だった気が。
日本の政府って、ホントいいかげんつーか、そうゆうのに疎いつーか。
でもそれで上手くやっちゃった人々がいるのもまた事実。うーん。



北朝鮮側からすると、金総書記の何かの記念だか、建国何周年だかだったらしく、
華々しく飾るべく打ち上げられて、北朝鮮お得意のマスゲームで、
その衛星(光明星1号だっけ)も、しっかり行われた模様。
しかし実際は失敗に終わってる(途中で海中に消えたらしい)ので、
その華々しい催しにケチがついた訳だから、それ開発した人の末路や如何に…
そうはいっても、失敗したとはいえ自力でそんな物を作れるまでになってた北朝鮮。
でもその後は懲りて、手を引いたんだかなんなんだか・・・
でも国民には「打ち上げた」事だけが知らせれていて、失敗した事は報じられてないらしい。
まあ他から情報が入らない国だからこそ、治まってるようなもんですか・・・




その時に小野さんが、政府にいろんな情報収集衛星の事を進言したらしいんですが、
(当時は無線関係の会の会長をされていたとか)受け入れられなかったみたいです。
小野さんの考えでは、電波系の情報収集の方が、時代遅れに思えても、
実用的だという事です。
映像の解析は当時の技術じゃ大したことないし、
電波系なら、機械が発する雑音等を拾う事で、使用してる機械を突き止められるので、
いいんですよ、みたいなお話をされてました…確か(詳細はまったく理解出来てない己)




その後は、小野さんの「北朝鮮語り」です。
ご自身の出生地が北朝鮮であり、そこから引き揚げてきたので思い入れもひとしお。
しかし、戦後そこへ行こうにも、日本のパスポートには「渡航先:北朝鮮を除く」
(もちろん英語で書いてある)。
だけど、ソウルオリンピックの年に、それに対抗する形で、北が体育祭系のイベント企画。
その観戦ツアーが企画され、それでなら堂々と北に行けるという訳で、小野さん参加。
今から思えば「貴重とおり越して、どうして残しておけたか不思議」な写真の数々を公開。
そして聞き手の松浦さんや笹本さんを驚愕させる事のオンパレード(笑えない)。
その中から、記憶してる事を列挙。




●飛行機の発着便の掲示板に、便名がない(行き先が空欄で、○○○便しかない)
 ミステリーツアーかよ!!
●機内の写真だが、どー見ても「昔の高速バスまたはちゃちな田舎の急行列車」。
 まず、狭い。そして機内なのに荷物置く棚に扉がない!更に救命道具の使用説明も、
 避難の仕方ガイドも設置なし。窓際の席は、日が当たると暖かく、上空ではうすら寒い。
 外気を伝える飛行機・・・
●聞いた話では、操縦席の足元はガラスで見えるらしい。爆撃機か!?
 更に、車輪は3輪だが、タイヤを支える軸はがらんどうのパイプ。
●韓国上空を避ける為、名古屋からウラジオストックに飛び、
 そこからピョンヤン入り。しかも異常に低空飛行。
●到着して滑走路で空港ビルをバックに記念撮影。フツー禁止だろ。でも全然OK。
 入国審査がビルの外。しかも名簿読み上げはいいが、ハングルの発音なので、
 誰を読んでるんだか、全く分からず(途中からハングルが出来る小野さんの姪が、
 空港関係者をサポートする始末)
●入国審査してる間に、日が暮れ夜になり・・・しかしこの間、他の便はひとつも到着なし。
 アナウンスも当然入らず。どうやらその日ピョンヤン入りしたのは小野さん達の飛行機だけ。
 真夜中に、バスで空港を後にした際、バスが空港から離れた途端、空港は一斉消灯!
 街灯があるはずなのに、真っ暗闇をバスが行く。着いたホテルは一応1級ホテル。
●1級ホテルのはずだが、設備最悪(特に電化品)。主な物に中古のTVと何故かラジカセ。
 (日本の製品)。電気ポットはあちら製だが用をなさず。しかもあちこちの国の寄せ集めなので、
 コンセントの形がバラバラ。それのアダプタが家具の後ろにゴロゴロ。でもほとんど意味無し。
●庭に立派なパラボラアンテナ。きっと近隣国のTVはほぼ受信できた模様。
●次の日案内してくれたマイクロバスはナンバープレート無し。でも日本車だった。
●道は舗装されて綺麗だが、恐ろしい程に、人も車もいない。高速道路も3車線も無意味。
 途中SAに寄るも売店が存在せず。3台のマイクロにこっそり1台パトカーが尾行。
●すれ違う車のあまりの少なさに、案内してくれた北の人「どのくらいの車が存在するか」
 質問したところ、「200台はあります!」と自慢された。「日本じゃ一家に一台マイカー有」とは
 とても言えなかった・・・
●ぼんやりしてる内に、いつのまにやら38度線突破。あっという間に韓国側に到達。
 むしろ韓国側の方が、服装などに厳しかった。
●ピョンヤン市内には、パリの凱旋門より大きいのが自慢の凱旋門がある。でかい建造物が好き。
●ソウルオリンピックに対抗して観光客を呼ぼうとし、建設されたホテルが建設中止で放置。
 理由はエレベーターの設置計画が、建物の高さに耐え切れず、実現不可能となった為。
 階段ピラミッドみたいなそのホテル、高さ400メートルくらいだけど階数で割ると、
 各階の天井が異様に低いものに…。そこらへんの計算、本当にされてたのか?
 (建設中止の象徴のように、最上階にクレーン車放置状態。危険じゃないの??)
●地下鉄に乗るも、炭鉱の坑道に入るが如く暗い道。しかしいきなりロシア風の地下道に。
 列車も狭い。向かいの席との距離、人が一人と通れる幅のみ。しかも網棚なし。
 列車のドアの壁上部に主席の御真影あり。
●最後にバスから汽車の乗る。駅の周りの土産物屋はすべて露天(常設の土産物屋皆無)。
 バスはホームにほぼ横付け。発車時は駅員層総出でお見送り。
●最後の最後で、何故か写真撮影を禁止させられる。
●帰りの空港には、自分達の飛行機以外を見ることに。どうやら4機くらいしか無い模様。




・・・・・・こんな所でしょうか。




他にも、「北」ってこんな所なのかー・・・と思った所があるんですが、それはまた次に。
しかし、小野さんのお話伺ってると、まるで「つい先日行ってきた」かのような語り口。
そしてあの写真の数々・・・20年後のロフトでの公開を予見してたかのような撮影状況。
今回のトンデモツアーのパンフもお持ちだし。資料揃いすぎて突っ込めない(笑えない)。
でもこんだけ集めてたら、発表したくなるというものです。恐れ入りました小野さん・・・



 
  

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