記憶が飛ばない内に、続きをあげねば!
(イヤでも既に記憶が薄れていますが~)
休憩挟んで、後半のメモ。
●林さんと垣見さんが雑誌「スペリオール」の取材を受けた。
7月発売らしい(発売日不明)
あとはNHKBSでやってる「日めくりタイムトラベル」とかいう番組で、
昭和40年代を遣る時に、44年のラムダ失敗を取り上げるとか何とか。
(9月らしいけど、実際は未定らしい)
●人類に恩恵を齎した学問3つ。
①天文学 ②数学 ③物理学
天文学は最近では、一般的にあまり重要視されないかもしれないけど、
天体観測等で、「時刻」を捉えた事は大きい。その恩恵は何千年に渡っている。
●世界的な傾向として、基礎研究に重きを置かなくなり、金を使わなくなっている。
(反対に実務研究には金がつぎ込まれてる模様)
基礎研究は地味だし時間がかかるし、そもそも「役に立つか立たないか」の判断が、
すぐに出来るものではない。
50年のスパンでモノを見る、という事が出来ない世の中になっている。
(世の中全体が、結果重視で急ぐ傾向なので待てない)
失敗に厳しい。
しかし実際に、世の中を変える様な発明などは「天の時 地の利 人の輪」が
揃わないと生まれないもの。
●日本は失敗を嫌う。失敗から学ぶ事をしない。
垣見さん達は、米の失敗のノウハウが記録されたマイクロフィルムを買って勉強。
H2A5号機の失敗の事故報告にも、肝心の原因の詳細は無し。
●ホークミサイル関連の話になり、その部品だか材料だかの納品時、
日本の防衛省は全然OKを出さなかった。いくら納品しても返品ばかり。
理由は「表面が汚い。傷がある」等だったが、それを聞いた米から、
『日本は飾り物が欲しいのか?』と皮肉を言われた。
米曰く『米は自分達で実験しテストした上で、実用品を作っている。見た目は問題じゃない』
日本の防衛省は、自分達で作ってる訳ではないので、見た目ばかりにこだわる、という話。
こだわる理由は、ノウハウを知らないので、見た目でしか判断出来ない上に、
品質上の欠陥が出た時の、責任回避の為。
・・・・・・なんか、自分の書いたメモなのに、意味が分からない・・・
今回は、松浦さん達3人が、最近の宇宙開発の事を細かく話していた感じで、
ゲストの林さん&垣見さんはたまにコメントを求められるけどほとんど話してなくて。
最近の宇宙開発を考える、が今回のコンセプトだったらしいので正しいんですが。
そんな中で、印象に残ったのが、
質疑応答で、中国人技術者に図面関係を教えていた人がいて、
垣見さんに三点図法か一点図法かみたいな質問して、
昔はどっちだったのか、糸川先生などともめたりしなかったのか、みたいな質問がされ、
垣見さんは、もめたりしなかったし、作るものの大きさなどから判断して、
適当な方を採用すればいいじゃないか、てな回答をされ、
どっちであっても、図面に「これはどちらの技法で書いてある」と有る筈だから問題ない、
という回答をしたところ、
今時の技術者は、一点図法(だった気が)が当たり前だろ、な所があって、
中国からの図面は「何だよこれ、何でこの書き方なんだよ」みたいな扱い方をする、
との質問者からの意見あり。
それに大して、林さんが
「現場の人間にとって一番大切なことって何だと思う?」と逆に彼に質問。
答えられない彼に、「思い込まない事」だと林さん。
たとえば「図面のとおり、と最初から思わない」
ロケットの現場では、図面を鵜呑みにした事はなかったらしい。
(実際に寸法が合わなかったりした事など多々あった訳だし・・・苦笑)
(→エンジン設計の垣見さんの横で、これを言うか、ロケット班長!)
それに対して、質問者や他の現場で仕事をする人々からは
「今の現場は、「確認はなるべく省略」の傾向」で、
そういうチェックする人間が削られているのが実状との声あり。
それに関連して、何の事故の話だか忘れましたが、
三菱のOBが憤慨していたエピソードで、
後に大失敗した事故の前段階で、確認すべきを怠り、
その場の責任逃れのせいで、結局はプロジェクト全体で大損失したって内容。
確認すべき事を確認すれば、またイチから開発やら実験やら設計するので、
面倒だし時間も金もかかるし・・・だけれど、
その確認を「やっちゃえやっちゃえ!」で進めた本人の責任は追及されず、
最終的には大損した。こういう人的被害といえるものを日本は追求しないが、
果たしてどっちの方が無駄なことをしているといえるか。
コストや時間の削減のしわ寄せが最終的には何を齎すか、
でも責任者の立場では「俺がいる間に問題が出なきゃいい」なので改善されず。
・・・・・・みたいな話をしてた気が。
林さんや垣見さん達の時代と色々な点が違うとはいえ、
技術者の先輩の立場から視て、今の現場は憂える事ばかりなんじゃないかしら。
つか、世の中全体そう見えてるんだろーなー・・・
最近の宇宙開発だったり、現場の話だったり、
ゲストのお二方の時代との隔たりを感じさせる内容が多かったんですが、
技術屋の心意気みたいなものとか、「歴史に何かを残すモノ」を作る時に必要な事とか、
時代や環境はどうあれ、「それがなくちゃ始まらない、それなしでは何も生まれない」、
そういう変わらぬものが少なからずあるんじゃないか・・・
お話聞いてて、むしろそんなモノが浮き彫りになった気がしましたよ・・・
あとは。
前週の「衛星まつり」にからんで、こんな質問が。
テポドン発射のニュースを聞いた時、小野さんはあれが「飛行方向を見ても、ロケットの形状を見ても、
あれはミサイルじゃない、衛星を飛ばすロケットだ」と判断したが、林さんと垣見さんは、そのニュースを見て(聞いて)、ミサイルと思ったか、それともロケットと思ったか?
お二人の回答
「ミサイルとロケットの違いは何だと思いますか?」
つまり。
ペイロードが、衛星だろうと弾頭だろうと、飛んだ方向が真東だろうとどこだろうと、
ロケット屋からすれば、ロケットかミサイルかの判断にはならない、だそうで。
(ミサイルが誘導、ロケットが無誘導)
結局「テポドンがみさいるだと思ったか否か」の答えはなく、
それ以前に「そういう観点で質問する方がナンセンス」みたいな印象が(苦笑)
会場の声を代表して笹本さん曰く、
「ひとつの事柄に対して、ここまで見解が違うとは・・・(苦笑)
これじゃあ、現場で色々と話し合わなきゃやってけない訳ですよね!!」
衛星屋とロケット屋は仲が悪い、つーのも甚だ嘘じゃないんだなあ・・・とか思わずにいられない・・・
その他、個人的に嬉しかった事。
●女子のお友達が増えた事(笑)
●2月のロケットまつりで、林さんに誕生日のお花を差し上げたお礼に、
内之浦で配ってたM-Vのキーホルダーを頂戴し、更にお菓子を頂いた(笑)
●あさりさんに「なつのロケット」にサインして頂いた
(でも超絶お疲れの所、わざわざお呼び立てして書いて頂いたので・・・
申し訳なかったと思ってます・・・・・・)
こんな所でしょうか~
そろそろ画面見てて気持ちが悪くなってきましたので。。。
次はいつなんでしょうかねー。
近日中に、6月の阿佐ヶ谷ロフトの事も、少しだけ記事にしますねー。
自分も記事を書く時と放置する時の差が激しいので…
「継続は力なり」の言葉は、我が辞書にはないのかもしれませんが、何とか発信し続けられたらと思います。
洞爺湖サミットの共同文書にあの画像が…分かる気もする…あれは本当にいい「絵」ですよね。
特に『かぐや』打ち上げを見た者としては、思い入れもひとしお…
これから向こう何年間も、あの画像は色んな場面で使用されるんでしょう。
でも、今の「こんな世の中」だからこそ、あの画像…もとい「地球」姿を映したモノに、人々の心が引き寄せられる…気付く気付かないに関わらず、生物の本能が「警鐘」の音を感じ取ってるが故…かもしれませんね。