ぴんとぐらす

Jazz Rock Photo & Essay

鼓動するギター ラウル・ミドン Raul Midon

2012年10月24日 21時17分13秒 | LIVE
六本木 ビルボードLIVEに
ラウル・ミドンを観に行ってきました!

彼のLIVEはずっと前から観たくて
今回は期を狙っての参戦となりました
ラウルは盲目のシンガー
アコスティックギターで魂の演奏をするまさしくソールプレーヤーです

ラウルのステージは彼一人
バンド形式ではありません
なぜなら彼とそのギターにはバンドの全てがあるからなんです
ドラムにベース、ギターにトランペットそして相棒のボンゴ
これは彼の事を知っている人なら納得!でしょうが
知らない人には???ですよね
まあコレをご覧下さい


よく彼の事を評価する時に
多彩なテクニックを重視する人がいますが
僕が彼に惹かれるのはスピリット!
魂で曲を奏でるミュージシャンはそれほど多くはありません
今回のLIVEでも彼の音楽に対する気持ちが
痛いほど伝わってきます
本当に人を感動させるのは
うわべのテクニックでは無く気持ちなんだ!!
盲目という事のハンディキャップは
彼にとって、いや彼の音楽にとっては
もはや最大のプラス要因になっているとさえ思えてしまいます

ギターを感情的(ソールフル)に演奏しようと思う時
人は感情的に演奏しようと思って演奏します
しかしラウルの場合ソレが無い
演奏は思い(魂)と直結していて即ちそれが彼の音となって溢れ出す
何と言ったら良いんだろう
感情の間が違うとでも言ったら良いのか
演奏される曲が彼の魂の動きと同調して揺らいでいるんだ!
って事が分かる
彼のギターはもはやギターではなく
鼓動する彼の心臓 Heart なのだ!!
こんな体験は今まで無かった事でまったく素晴らしい!!!

盲目の男がステージに独り立ち
そこで奏でる曲は広大な宇宙へ繋がるような大きさを感る
まさにラウルは宇宙で眩い光を放つ星 Star 
その光に込められた魂の揺らぎはこれからも多くの人を魅了すでしょう



最新の画像もっと見る

コメントを投稿