接客を伴う飲食店にクラスターが次々と発生し、収まる気配がない。全国的に落ち着いてきたように思われる状況下で突出している。
仙台市は国分町の風俗店などの従業員に無料でPCR検査を実施するとして募集している。当局はその実効性をどの程度考えていたのか。希望者が殺到するとでも思ったのだろうか。
万が一、陽性者が出たなら、本人が働けなくだけではなく、店も休業に追い込まれる。東京都では、陽性の場合は本人に10万の補償費、店の休業補償もセットで実施したように記憶している。
店全員が陰性であることで、集客の大きな力になるとは予想できるが、陽性がでた場合の損害の大きさを考え尻込みする店がほとんどだと思われる。
仙台市が今、一番に実行すべきは、接客を伴う飲食業にたいする感染防止対策の徹底を立ち入り検査まで実施して要請することではないのか。3密を防止するという基本を守ることにつきる。
そして、それを全市民に要請する仙台市当局自らがその見本を示さなければならない。咳をしながら、熱がでても知らん顔で業務を続けて若林区役所のようなクラスター並みの感染を出したことへの反省が公的には何らなされていない。そしてその上に立ってどのような感染防止をしたのか、するのかを市民に明らかにすべきであろう。
市民へ感染防止策の徹底を呼び掛けてきた、仙台市当局自らが、その模範を示さずして今の感染増加は防ぎようがないだろう。