ムックぶひぶひ日記 いくら盛り

湘南育ちフレブル寄りのボストンテリア「ムック」から、ボストン寄りのフレンチブルドッグ「いくら」にバトンタッチ

悪夢

2009-04-11 | ムックの体
こんなうららかな春の海まさに最高のお散歩日和だった昨日の朝、事件は起きました・・・


ムックはお友達のやまと君といつもの様にビーチへ。
そこにはいつもの顔触れのお友達わんこ達&はじめましてのわんこ君が1頭いました。
みんな白黒みんな男子。仲良くホンワカムードで遊んでいました。
ムックはハジメマシテ君に挨拶してお尻の匂いを嗅いだら嫌がられ一喝されたので、すぐ止めました。
そして2匹はすぐ離れお互い気にかけてる感じもないように見え、しばらく間があって、ムックが海の方を向いていたその時・・・
フリーだった、そのハジメマシテ君がムックの左後ろから近づいてきて振り向いた瞬間に、イキナリムックに噛みつきました・・・
その時の事ははっきりと鮮明に覚えています。
でも、本当に一瞬の出来事・・・。全く予期できなかった・・・。
見るとムックの頭中心から左喉元までがその子の口の中・・・!!!!!
(彼は毛長の中~大型犬部類種のMIXさん)かろうじてムックの両目は出ているけど左耳は彼の口の中・・・!
急いで止めに入ったけど、彼の歯はがっつりムックに食いついたままハズレない・・・!!
牙がムックに食い込んで血が流れてます。
私はその犬に横からしがみつきました。抱きかかえるようにして足も使ってはがい締めにしました。
私は砂浜に横になって全力でしがみついたけど、ムックに噛みついたまま。

他にも飼い主さん達は居たけど、砂浜なのでどこかに繋ぐこともできず、みんな自分たちの犬を抑えるのに必死です。
その噛みついてる子の飼い主さんと、友達のデュークママがデュークを他の人に預けて助けてくれようとします。
私は犬にしがみつきながら大声で「犬を蹴ってもらえませんか!」「犬を何かで叩いてくれませんか!」と飼い主さんに叫びました。
飼い主さんは叩いたりしてくれてたようですが女性なので全く効きません。
それどころか、犬はしばしばムックに食いついたまま首をブルブル振ります。
その度に鳴かずに我慢していたムックが声にならない悲鳴で鳴き叫びます・・・
私も「死んじゃう!耳が食いちぎられる!!お願い!首を振らないでー!!!」と叫びました。
この時、ムックの耳は食い千切られていると思いました。

犬を掴むところが何にもない!!私が「カラーもしてないんですかっ!!?」と叫ぶと
飼い主さんは「してます!」と。
でもカラーはユルユルだったらしく、噛みついたムックの首にぶら下がっていました・・・(意味ねーっつーの
犬の口を開こうとするとますます強く噛みしめる。。。

私はこのままだと本当に取れなくて、ムックが死ぬ・・・と思いました。
その犬の首に私も噛みつきました。でも毛長の彼に人間が食いついても毛を噛むばかり。
私は犬の歯の隙間から何度も指を入れました。最後は火事場の馬鹿力でした。
ナントか入れた左手の人差し指を喉の方まで押しこみました。
・・・・やっと、ムックを離しました。
どの位の時間が経ったんでしょう・・・。
すっごく長かった。。。本当に長かった・・・。こんなに長く食いついている犬を見たことがありません。
自分的には10分くらいはあったような気がするけれど、5分くらいだったかもしれません。

ムックを見ると耳が付いていましたそして立って歩きました。
私の携帯もカメラも片方の靴も脱げてあちこちに散らばっていました。
とりあえずムックの頭に水をぶっかけて砂を流し急いで家まで歩きました。
ムックは途中でヘタリこんで歩けなくなり、抱っこして帰りました。

その一部始終を見ていたみんなにも相当なショックと衝撃を与えてしまったようです。。。涙
一緒に帰って来てくれたやまと君のママは「何も出来なくてごめんね・・・」と途中で泣いてしまいました
(こっちこそコワイ思いさせてごめんねー)
ほかの飼い主さんも1日ご飯が食べれなかったとか、寝れなかったとか・・・
みんなにもたくさんのトラウマを作ってしまってごめんなさい。。。


ムックの病院に電話してマッハで行き、すぐに診て貰いました。
しかし、そこで受付の方や先生から「お母さんの方も大変ですね・・・!」と言われ先に消毒をして貰いました。
砂まみれ、血まみれですから・・・

ムックは頭の傷は縫いましたが、首の何箇所かの傷はダルダルの肉が守ってくれて縫いませんでした。
先生曰くまたしても「不幸中の幸い」だそうです・・・・。
でも私的にはもう出血はしていないと思っていたのに、ずっと出血していたそうです。
毛が黒いとわからないねぇ・・・。

犬の歯が首を振って広げたグチャグチャな傷は、鋭利なモノで切った傷と違ってくっつきにくく、
もし付かなかったらまた綺麗に切り取って縫い直すそうです。そうなりませんように。。。

ムックは傷がとても痛いらしく一晩中震えていました。。。
あまりにも元気がないので今朝も病院へ行きました。
先生が骨に異常がないかグリグリ傷周辺を押したら「ギャンンン」と鳴きました。
「ムックさんは歯を3本も抜いた時はウンともスンとも言わなかったのに、今回は相当痛いみたいだねぇ・・・」と先生。
噛まれている時間が長かったから、トラウマにならない事を願うばかりです。
ムックはワンコも人も大好きなのに、私の管理の無さでどんどん怖い思いをさせて、どんどん苦手を作っている気がします。
本来のムックときっと、ちょっと変わってきてしまっている気がします

私は犬同士の事は基本的に犬には何もないと考えています。
ケースバイケースですが全て飼い主の責任だと思っています。
私の頑張った左手の人差し指は骨折しました。歯が上下から貫通していたそうです。
噛まれた部分の爪も剥がれていました。
でも、そこまでしないと今回は(ムックがくたばるまで)終わりが無かったような気がします。

本当に怖かった。抜けるような青い空を見ながら、砂浜で犬にしがみつきながら
至近距離で犬の食いついている牙を見て、飼い犬の血を見ました。
「神様!お願い!助けて!!」何度も叫びました。
あんなに犬が好きなのに、私が犬を「殴ってくれ」と言うなんて・・・。

ずっと気が張っていた私は病院で先生の話を聞いていて、初めて涙がこぼれました。
ムックが生きていて、しかも耳があって良かった。。。
ムックが大型のボストンで良かった。小型ボストンだったらどうなっていたか・・・。
想像するだけで恐ろしい悪夢のような出来事。
「ムックの死」を初めて身近に感じた日だったので、それを思うと今が夢みたいです。
当分大好きな海もお風呂もおあずけだけどね!あぁ・・・私も海に入れないわ


またしても、ご近所のわんこオーナーさんにすっごく助けて頂きました。
すぐに「大丈夫!?」と沢山のメールをくれて、家を空けている間も沢山の差し入れがドアノブに
私が料理ができないだろうと簡単食材の大量差し入れがやまとママから、ゴディバ兄さんからムックにおやつ
夜は、その惨事を見ていた&助けてくれたウーリー&デュークがお見舞いに来てくれました。
今日もたくさんの方が来てくれました。

あぁ~、本当にありがとうございます!私たちはご近所の方の支えがあって生きられているんだなぁ・・・と思います。

そんなコンナで実は両手全体が負傷していて、かなり仕事に差し支えそうです。。。
本当は来週初めにD+HOLICの新作アップ予定でしたが、延びてしまいそうです・・・
でも、今ご注文頂いている分に関しては遅れずお送りしますのでお待ちくださいね!

あとは、この事件で色々考えました。
ムックはフレンドリーだけど、(特に男子に)嫌われる確率は高い!
実は去年も大型犬に噛まれて大変な時期がありました。
今回も、わんこがヒートアップするともう人間の力ではかなわないと実感しました。
まあ、縫ったり折ったりの怪我は覚悟なら別ですが・・・実際かなりヤバイです。下手したら神経とか噛まれるかもしれませんし。
その時、どうしようと思ったのです。
こんな時は噛んでいる犬の目や耳をめがけて不意に後ろからペットボトルの水をかけるのは効果あるかな~と。
水なら大抵の飼い主さんが持ってるでしょう?
あと、考えたのはお尻の穴に指や棒を突っ込むなど。。。笑
とにかく犬を驚かせなくてはとれなそうです。
私はもし、次に飼い犬や他のワンコがそんな事になっていたら絶対全て試します!


ああ・・・でもムック生きてて元気でチョー嬉しい