ムックぶひぶひ日記 いくら盛り

湘南育ちフレブル寄りのボストンテリア「ムック」から、ボストン寄りのフレンチブルドッグ「いくら」にバトンタッチ

ペットロス

2005-10-01 | ツブヤキ

友達の飼っている2匹の猫ちゃんのうち、1匹が以前亡くなってしまった。
そうしたら、もう1匹の猫ちゃんも具合が悪くなってしまったというのだ。
その猫ちゃんの事も心配だけど、飼っている友達も心配・・・。
先に逝ってしまった猫ちゃんの時、友達は深いペットロスに陥った。
色んな集まりにもすっかり来なくなってしまって、とても心配していた。
回りの友達からは「いくらなんでも長すぎるよーー、もう2ヶ月だよ」と、聞いたりした。
そうかな??2ヶ月なんて全然ゼンゼン、立ち直れないよ・・・・
やっぱり、動物を飼っていない人からすれば、ちょっと理解しにくい事なのかな。。。


私は実家にいた頃、ヨークシャーテリアのチャコと生活していた
子供の頃だったので「飼っていた」と言うより、一緒に成長した感じ。
チャコが亡くなったのは、私が社会人になってから。
その頃、私は実家を出て遠いところに住んでいたので、10日程帰省してチャコに会うのは久しぶりだった。
高齢になっていて夏に差し掛かり、呼吸が辛そうだったチャコ。
私が病院に連れて行ったら、「この夏が峠かもしれません」と言われた。
そして注射をされ、帰りのバイクのバスケットの中で突然、亡くなってしまった。。。。
私は動物が天に召されるときの表情を、きっと忘れられないだろう。
いきなり眼を見開いたかと思ったら、急に倒れて、もう二度と起きてくれなかった。

すぐ病院に戻ったけど、もうダメだった。
先生が注射をしたからなんじゃ??とか、
病院なんて行かなければ、もう少し長く生きられたかも・・・なんて、後悔ばかり。
人生の半分以上を一緒に過ごした、兄弟のような大好きなチャコ。
私はしばらくフヌケになってしまった・・・。

でも、母はそれ以上のペットロスに陥った。
専業主婦で、誰よりもチャコと一緒にいる時間が長かった母。
私も父も兄も仕事もあるし、外でメソメソなんてしていられない。
でも、母は何も環境が変わらず、今までと同じ空間で、
ただ「チャコがいない」という現実の中に暮らしていた。


ある日の夜中、1階の居間に下りていったら、
暗い部屋で母がぼんやり座っていた。
「もう真夜中だよ、寝ないの?」と私が言ったら、
「玄関の外でキュ~ン、キュ~ンって、チャコの声がするのよ・・・」と母が答えた。
正直、私は怖かった。
「お母さん、しっかりして!チャコはもういないんだよ・・・!」
その頃、ペットロスって事も、そんなに知れ渡っていなかったと思う。
私は母を残して、また遠くへ離れるのは心配だった。

でも私も、その時の母の本当の悲しみを、全部解ってあげられなかったのかも。
だって、今ムックがいなくなったら、あの時のお母さんより重症になっちゃいそうだもん。
母は「チャコはあんたが帰ってくるのを待っていたのよ」と、言ってたっけ。

ムックはチャコ以来、初めての犬。
チャコの時してあげられなかった事、後悔してしまった事など、
色々ムックには生かしてあげたい