読書ノートです。
図書館から借りたものです。
私の理解力不足により、間違ったことを書くかもしれません。
" "内の文章は、本からの引用です。
あと、超長文なので、全文読むことはしないほうが良いと思います。
さて、
この本はイギリスで出版されたものの翻訳のようです。
内容は、心理学をかいつまんで説明したものです。
例えるなら雑誌Newtonの特集記事を数冊分集めた感じです。
かなり難しく感じられました。
全部は理解できていないません。
その中で思ったことについていくつか書きます。
その1.「今の精神科での治療で足りないもの。投薬だけで良いのか?。」
"心理学は長期間にわたって心と行動の学問としてのみ存在し、脳を生物学的に研究する神経科学とはまったく別の分野として歩んできました。" p.38
"精神科医にはうつ病というものを、抗うつ薬で治療すべき脳の不調が関わる疾患と捉える傾向があるようです。これに対し心理学者のほとんどの場合、うつ症状の原因を生理的なものでなくて心理的なものと考えます。" p.98
"しかし現在の精神医学はこれらの生理学的治療ばかりに頼ることなく、ほとんどの患者は薬と心理療法を組み合わせた治療を受けています。" p112
"すべての精神障害が生理的・医学的疾患ではないという考えから、心理療法は発達してきました。実際に心の障害の多くは心理学的な問題であり、したがってなんらかの心理学的治療を必要としているのです。" p.112
カウンセリングでの治療について調べようと思いました。
その2.「恐れは人間が本来持っている知恵を働かせなくなるのかもしれない。」
説得について、
"恐れは人々の気持ちを動かすための特に強力なツールとなりうるのです。(中略)ジェームズ・A ・C・ブラウンは、大衆の思考を操作するために恐れがどう利用されたのかを明らかにしました。" p.131
東日本大震災のときのガソリンスタンド渋滞だったり、コロナ騒ぎのマスク不足だったり、人が狂って変な行動をする原動力は、恐れなのかもしれません。
つまり、恐れを感じたら冷静になれということかもしれません。
また、相手とまともに会話したいならば相手を恐れさせてはいけないし、話し相手がおかしい反応を示したら、恐れを取り除くと良いのかもしれません。
その3.「さすがイギリス、変人や孤立人に寛容。孤立は悪いことなのか?。」
この本はイギリスで出版されたみたいですが、なるほどイギリスかと思える文でした。
"私たちは集団の中にいるときより、一人のときのほうが独創的なアイディアを思いつく。" p.136
ニュートンが万有引力を思いついたのは、ペストのため大学から田舎へ引っ込んでいたときだったと記憶しています。
まさにニュートンのことと思える文です。
昨今のコロナ禍で、果たして現代のニュートンは発生したのでしょうか?。
また、今のネット社会つまり何時でも人との繋がりを持つ社会は、人の独創性を阻害しているのかもしれないと思いました。
その4.「皆が正しいといえば正しいの?。民主主義 共和制の弱点のひとつかもしれない。」*
"メンバーが集団の決定と折り合いをつけるばかりでなく、その決定は常に正しいと信じるようになり、ときにはまちがった決断さえも全会一致で支持してしまうこともあります。さらには自分たちは誤りを犯すはずはなく、他よりも優れていると感じ始めるリスクもあり、こうなると自分の属する集団と外部の集団との間に軋轢を生じかねません。"p.136
人間という群れで生きる動物の弱点でしょうか?。
*2022.03.14 修整
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