とるにたらないブログ。

恐竜学入門(2) NHKラジオ

追記、誤字脱字修正しました。*


恐竜学入門(2)、7/12放送分。

学習メモの抜粋です。

間違いあれば、
私の聞き間違いか、理解不足です。
また、" "内は感想だったり私が追記したものです。

2.日本の恐竜 その1 ニッポノサウルス

・裏タイトル、私たちはちょっと情報にまみれ過ぎていないか?、博物館は本当に必要なのか?。


・ニッポノサウルス、白亜紀後期の地層から発見された草食恐竜。
大きさは3-4m程度。
南樺太から発見された。
昭和9年(1934年)に発見さ、命名されたのは昭和11年。


・化石の骨はけっこう柔らかい。触るとすぐに壊れてしまう。
発掘するときは、接着剤みたいなものを使用し骨を硬くする。
発掘現場では骨をなるべく出さずに周りの石ごと包んで運び出す。
・この当時はこういったものが無かった。
・全身の6割くらいが発掘された。
海の地層から発見されたので、ノジュールという硬い岩に守られていたので、多くが残っていた。

残りの4割は発掘で失われたのではないのか。*


・昭和10年に論文が出された。
北海道大学の長尾先生。
貝の専門家で脊椎動物には詳しくなかったであろうが、
調べて"勉強して?"素晴らしい論文を書いた。
後に間違いを指摘する論文が多数出てくるが、
当時の情報の手に入れにくさを考えると素晴らしい内容のものだった。

・逆に今は検索すれば情報が簡単に手に入る、そして本当かどうかも分からない。
情報の判断は検索した人に任されている。
情報が限られている方が、一つの情報に対しての集中があるのかも。
・今はあまりにも情報に埋もれてしまって、選択がかなり難しくなっている。
また、情報が多すぎて確認するのが大変になっている。

・日本で恐竜と言えば福井県、かなり恐竜に力を入れている。
フクイラプトル、フクイサウルスなど。

・ニッポノサウルスの次に発見されたのは岩手県。
モシリュウ。
全身とは程遠い化石だった。
前足の上腕骨の上下がない状態のものが発見された。
1978年に発見された。
なぜニッポノサウルスから50年"44年?"も期間が開いたのは、
日本には恐竜が住んでいなったと思われていたから。

・モシリュウ発見で日本にも恐竜がいたことが分かり、以降続々と見つかる。
ミフネリュウ(熊本)、サンチュウリュウ(群馬)、カガリュウ(石川)など。

・恐竜の化石は、無いと思うと見つからなくて、あると思うと見つけられる。

・ニッポノサウルスの標本は北海道大学に収蔵される。
2000年ころに、北海道大学の大学院生により再調査が行われる。
クリーニングのやり直しは、福井県立恐竜博物館で行われた。
その結果、ハドロサウルスの仲間であるという程度の認識だったが、
鳥盤類の鳥脚類ランベオサウルス("ハドロサウルス科")の仲間であることが分かった。
(ランベオサウルスは頭のトサカが空洞、ハドロサウルスはトサカが骨で詰まっている)
一番近いのはカナダのヒパクロサウルスである。

・ハドロサウルスは嘴を持っていて、奥にはたくさんの歯が生えている。
口の中で食べ物を細かくするのが上手であり、咀嚼に近い食べ方をしていた。
哺乳類は咀嚼(顎を前後左右に動かし食べ物を細かくする)できる、口内消化。
爬虫類は咀嚼が出来ず丸呑みする。

・ハドロサウルスは哺乳類と同様、顎の側方運動(プレウロキネシス)ができた。
また、デンタルバッテリー(歯がずらっと生えていて、一本抜けても次の歯が生えてくる)
歯も凸凹がけっこうある構造、洗濯板みたいな。

・トサカについて、ランベオサウルスは空洞なので音を出すのに役に立った。
見た目の個性があり、繁殖相手を見つけ安かった。
その結果、世界中(南極、ユーラシア大陸(ヨーロッパ)、南北アメリカ大陸、アフリカ)で見つかっている。
(世界中に生息していた。)

・2017年、ニッポノサウルスの再再研究が行われる。
3-4mというのは子供の恐竜であったから、生体では7-8m。
トサカも小さかった。
子供の恐竜に名前を付けるのは皆嫌がる、成体になると姿が変わるから。
ニッポノサウルスの特徴と言うものは、子供の特徴なのではないのか、
ニッポノサウルスなどは、存在しないのではないのかと結構言われていた。
発見されたニッポノサウルスは何才なのか調べた。
骨の成長停止線から調べた結果、2-3才であることが分かった。
成長したら変わる骨ではなく、成長しても変わらない骨を調査した。
顎(頭)の特徴、前足が短いことから、ニッポノサウルスは存在したと言えた。
また、ニッポノサウルスはカナダから来たと思われていたが、
ヨーロッパから来たということが分かった。

・これでニッポノサウルスの研究は終わったのかというとそうではない。
今の技術ではこれが精いっぱいだが、10年、20年後になるとまた新しいことが分かる。

・博物館の必要性。
保管されることで、将来新しい知識や技術で調査でき、解明されることがまだまだある。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「ラジオ」カテゴリーもっと見る