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こころの病で文化をよむ(5) NHKラジオ

2024年8月4日(日)、放送分。

 

興味ある人は、

NHKの聞き逃し配信から聞いてください。

 

5.気質・体型と天才の話

・空腹は人類歴史では普通にあったこと。
日本でもつい最近"いつ?"までは、
おなか一杯食べられる人は一部だった。

・藤原道長は、60才を過ぎたあたりで、
糖尿病で死亡したと推測されている。

I型は生活習慣とは関係なく発症するが、
糖尿病の大半は、
生活習慣の偏り、
栄養の過剰摂取が主な原因である。

暮らしと食生活が、
豊かであったということであろう。

・パール・バックの大地という小説。
中国人の物語。
太っていることは、
豊かさの象徴であった時代がある。

主人公の子供三人が、
クレッチマーの分類に従っている。

・現代では、肥満を豊かさではない。

・ひと頃の米国では、
肥満は自己管理ができない証拠として、
評価を下げられることもあった。

・自分の体型をコントロールするという考えは、
最近の話ではないのか。

・神経性やせ症などの摂食障害は、
こうした時代背景から発生したとも言えそう。

・クレッチマーのこと。
体型と気質や性格についての関係を調べた。
さらには、代表的な精神疾患との関連も調べた。

それらの間に関係性があると主張したが、
この主張は確認されなかった。

・ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャにも、
体型と気質の話が出てくる。

ドン・キホーテは、決まって痩せた長身で描かれている。
サンチョ・パンサは、ほとんどが太った姿である。

理想主義のドン・キホーテに対し、
実利主義のサンチョ・パンサ。

常に、現状を把握するのはサンチョ・パンサだった。

"ドン・キホーテは頭狂ってますからね。"

・西遊記。
孫悟空、沙悟浄、猪八戒が事実上の主人公。

ドン・キホーテに相当する沙悟浄、
サンチョ・パンサに相当する猪八戒、
そして、
孫悟空は筋肉系。

クレッチマーの分類にそっくりだ。

しかも、孫悟空が、
頭の輪っかで頭痛が起こるとか、
クレッチマーの言う癲癇気質そっくり。

・古今の例を見ると、
クレッチマーの分類に当てはまるものが、
まだまだあるのではないのか?

・クレッチマーについて。
歴史上の天才を体形で分類した。

・病跡学というものがある。
傑出した人物の、
病気の履歴と、
功績の関係を調べると言うもの。

ゲーテは躁うつ病だったのではないのか、
作品にそう思わせるところがある。

・病前性格論、
発病前の性格から、
発病との関係を探ろうと言うもの。

・強迫性障害の人たちは、
もともと、そういう性格だったのだろうか?

そうであることもあり、
違う場合もあり、
半々だ。

・強迫症状であれば、
行動療法という有力な療法があり、
薬物療法が効く場合もある。

・うつ病や双極性障害は、
元々の性格が変わってしまったように思われるでしょう。

・↑そういった、ことで、
病前性格論は下火になっていったと思われる。

・今日では、固定した性格を問題にするのではなく、
考え方や、現実認知のくせに対を、
修正することで治療することを考える、
療法が主流となっている。

・自分に対する、
肯定的な評価を無視して、
否定的な、評価ばかりを、
過大に受け止める人は、
鬱を呼び込んでしまう危険がある。

・↑それを防ぐために、
考え方を変えて、
精神疾患を防ごうという考え方がある。


・変えられない性格を変えるよりも、
変えられる、認知を変えるのは合理的だ。

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