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自動生菌数測定装置テンポによる食品中の微生物菌数測定の検討(パルシステム生活協同組合連合会)

2008-09-11 02:53:35 | Weblog
 自動生菌数測定装置テンポを用いて食品中の菌数測定を行い、一般生菌数、推定大腸菌群、大腸菌について比較対照法との比較を行い次の結果を得た。
 1.微生物汚染のない食品を用いた大腸菌接種試験において、テンポ法での一般生菌数、大腸菌群数、大腸菌数は、比較対照法と高い相関性を示した。
 2.市販食材343検体を用いた試験において、菌数の常用対数値差が±1以内のものは、一般生菌数の試験では有効データ151検体中142検体(94.0%)、推定大腸菌群の試験では有効データ132検体中127検体(96.2%)、大腸菌の試験では有効データ19検体中19検体(100%)であった。
 3.テンポ法の一般生菌数検査における試料調製から菌数計算までに要する作業時間は、比較対照法に比べ1/3程度であり、廃棄物の重量も1/4まで抑えることが可能であった。
 以上の結果から、自動生菌数測定装置テンポを用いた測定法は、検査精度、作業効率、試薬および検査結果の管理の面で有効な検査方法であると考えられた。


自動生菌数測定装置テンポによる食品中の微生物菌数測定の検討(パルシステム生活協同組合連合会)
小林亜珠香(パルシステム生活協同組合連合会), 奥山聡子, 監物今朝雄, 山縣尚, 内田和之, 福村圭介, 中川弘
日本食品微生物学会雑誌(1340-8267)25巻3号 Page120-126(2008.09)


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