口腔に病変があり,外科的治療を必要とされる,高齢患者を対象とし,口腔微生物叢を調査した.
口腔に病変がある患者に対して,5%濃度の緑茶とイオン交換水を用いて含嗽による口腔ケアを施行した.誤嚥性肺炎の起因菌として問題となる,Staphylococcus属,P.aeruginosa,C.albicansの3種類を検出目的微生物とした.
口腔に病変がある患者群の方が微生物の検出数が多かった.緑茶を用いた口腔ケアでは,検出目的とした微生物に対して,コロニー数の減少と,増殖がみられないことが確認された.よって,口腔に病変がある高齢患者は誤嚥性肺炎に,罹患するハイリスクグループであることが明かとなった.又,口腔ケアに緑茶を用いることは,口腔の清潔維に応用可能ではないかということが示唆された.
口腔病変を有する高齢患者への口腔ケア 微生物学的検討(群馬大学医学部保健学科)
林かおり(群馬大学 医学部 保健学科), 佐藤馨, 深町早苗, 長嶺竹明
群馬保健学紀要(1343-4179)23巻 Page89-94(2003.03)
口腔に病変がある患者に対して,5%濃度の緑茶とイオン交換水を用いて含嗽による口腔ケアを施行した.誤嚥性肺炎の起因菌として問題となる,Staphylococcus属,P.aeruginosa,C.albicansの3種類を検出目的微生物とした.
口腔に病変がある患者群の方が微生物の検出数が多かった.緑茶を用いた口腔ケアでは,検出目的とした微生物に対して,コロニー数の減少と,増殖がみられないことが確認された.よって,口腔に病変がある高齢患者は誤嚥性肺炎に,罹患するハイリスクグループであることが明かとなった.又,口腔ケアに緑茶を用いることは,口腔の清潔維に応用可能ではないかということが示唆された.
口腔病変を有する高齢患者への口腔ケア 微生物学的検討(群馬大学医学部保健学科)
林かおり(群馬大学 医学部 保健学科), 佐藤馨, 深町早苗, 長嶺竹明
群馬保健学紀要(1343-4179)23巻 Page89-94(2003.03)