微生物学研究BANK(Microbiology Science Study(MSS))

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おから、微生物でまろやかに 神戸のベンチャー共同開発(イーストマン、神戸大学)

2006-02-07 23:35:18 | Weblog
 豆腐や豆乳の製造過程で出るおからを、より食べやすくする加工技術を、ベンチャー企業のイーストマン(神戸市垂水区)が神戸大学と共同開発した。微生物を活用して独特の青臭さなどを解消。おからは大半が廃棄されているが、食材としての魅力を高め「資源の有効利用につなげたい」としている。

 同社は映像制作を手掛けているが、一九九五年、東繁夫社長(55)が、病気だった母親の治療法を調べていたところ、微生物が人体にさまざまな影響を与えていることを知り、ビジネスに生かすことを発案した。

 豆腐や、みそメーカーの知人から、大量に廃棄していることを聞き知っていたおからに着目。神大の産学連携コーディネーターを通じて、微生物に詳しい青木健次・農学部教授(60)に協力を要請、開発に成功した。

 二―四種類の微生物を組み合わせ、おからに投入。微生物の作用で、おからの分子が縮小、口当たりが良くなるほか、独自の発酵技術でおからの臭みをなくした。豆腐や豆乳、しょうゆメーカーなどでの利用を見込む。一連の技術について特許を申請している。

 また、同社は開発過程で見つかった、細菌の増殖を抑える微生物を再生医療用の細胞培養シートに使えないかも模索している。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/00047886kz200603071000.shtml