
今話の名セリフ:「悪い事だけじゃない・・・。きっと会えるよ! 今よりもご機嫌な壮太に!」
「魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~」第7話「刻(とき)をつかさどるもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
ことはと再び会えたみらい達。しかし、ことはは、魔法が使えなくなっていました。
アイルは石になった模様。この後、リアンが魔法界に運び、調べるようです。
「何なの? 何なの、刻の魔獣って?」
「あまねく命を・・・、消しちゃう災い・・・。」


~ Aパート ~
しばらくして、みらい達は、アイルの家を調べていました。その途中・・・、

[校長先生のお話では、闇の魔法使い・ドクロクシーは、完全に消えたそう・・・。]
[そっか・・・。はーちゃんは? はーちゃんの事、何か分かった?]

[ううん・・・。はーちゃんが生まれた頃の夢を見たの・・・。ほら、人差し指を握ってくれたでしょ?]
[小っちゃい手で、ぎゅってしてくれたモフ・・・。]

[夢の中でも、ぎゅってして・・・。]
[私、あんまり小っちゃい手だから、握り返すの怖かった・・・。]

[うん・・・。なんで、しっかり握ってあげなかったんだろう・・・。]


[ぎゅってできるよ・・・。]

またしても過去を見たみらい。
アイルは石になったのに、どうしてなのか? ことはは、クロノウストのせいだと言います。
それだけでなく、アイルに力を与えていました。アイルがマザー・ラパーパと会った時も、クロノウストの力でマザー・ラパーパを追い詰めていました。
[刻の魔獣・クロノウストの力だ。混沌と命が生まれる以前より存在する者。]

[時を繰る闇の魔法が、ヤツとの接触を可能にした。ま、完全体とはいえないけど。]

[君の力をクロノウストに食わせれば、完全に蘇る。そして、僕の望みを叶えてもらえる・・・。]

[の、望み?]
[幸せだった頃に戻してもらうんだ・・・。永遠にね・・・。]

「たんと食べて、大きくなれよ・・・。」

[刻の魔獣は、すべての時を止める存在・・・。蘇れば、全宇宙の時が停止します・・・。そのような蛮行は許しません!]

[言ってろ。アンタは消え、そして、僕に過去へと戻る力が現れる・・・。]

[託す・・・。新たな命に・・・。この力、新たな命に捧げる!]

[待て! 途中だぞ!]


[チッ・・・。やってくれたな、ラパーパ・・・。]

[だが、何とか手に入れた・・・。後はただ、筋書き通りに事をなすだけ・・・。]

「みらいとリコに送ったの・・・。あの子と、あの子が大きくなるように、リンクルストーンに力を・・・。」

「あれって、はーちゃんだったんだ!」
「うん・・・。」



「はーちゃん、いちごメロンパン、久しぶりモフ?」
「うん!」
「いっぱい食べるモフ!」

「みらい?」
「ごめんね。はーちゃんが戻ってきてくれたの、嬉しいよ・・・。でも・・・。」

「みらいの気持ち、分かる・・・。悲しいね・・・。大切な子がいなくなるって・・・。」

「ごめんね! はーちゃん!」
「あなたが謝る事ない・・・。」
「でも、私のせいで・・・。」

「あなたのせいじゃない・・・。」
「みらいのせいじゃないモフ!」
「でも・・・。」
「こういう時こそ、笑うの・・・。」

「みらいが、そう言ったんだから!」

[なんで、しっかり握ってあげなかったんだろう・・・。]


[また、ぎゅってできるよ・・・。]

[私、探しに行く!]
[ダメだよ! 授業始まるし!]

[いつもの私達でいないと・・・。悲しそうな顔してたら、はーちゃん、帰りたくないってなっちゃうから・・・。]
[みらい・・・。]

[こんな時こそ、笑ってないと! ね!]

「あなたが言ったんだから・・・。」
「そうだね・・・。」


同じ頃、魔法学校の校長は、アイルの家にあった杖の持ち主を調べていました。
持ち主は、「エリナ」という名で、40年前に魔法界を抜け出したとの事。彼女はアイルの母親だと察します。
その後日、みらいは、大学の友達から、津成木町近辺で変わった石像が置かれている事を聞きました。魔法ガールが関係しているんじゃないかとも言われています。
そんな中・・・、



[なんか緊張しちゃうな・・・。]
[え? ボウリングの事?]

[ううん。もうすぐ大学でしょ?]
[不安な気持ちは分かるけどさ!]
[高校最後の春休みなんだからさ、思いっきり楽しもう!]
[元気出るだろ? 中学の時の友達みんなで集まるとさ!]



[みらい? どうしたん?]
[え・・・。ううん、嬉しいなって、ちょっと感激してたんだよ! 全員集まって・・・。]


[見たか! 連続ストライクだぜ!]
[肝心なところを見てなかった・・・。]
[うん・・・。]
[おいおい・・・。]

[オレ、サッカーやめて、ボウリングのプロ目指しちゃおうかな!]


「あ、授業が始まるよ。」


同じ頃、リコは、アパートの自室を掃除中。ことはも一緒です。
その途中・・・、


[できたて食べて。]
[ありがとう、お母様。]

[頑張ってるわね。]
[うん。魔法学校の教員試験は、難関中の難関だから・・・。お姉ちゃんのすごさが改めて分かるわ。]

[リコが先生だなんて・・・。]
[魔法のワクワクを、みんなに教えたいの!]

[杖を持ってる人だけじゃなくて、人魚にコウモリ、おけらだって、アメンボだって、クモでもカメでも・・・。ナシマホウ界の人でも!]

[リコなら、叶えられると思うわ!]
[ええ。]


[美味しい!]
[新しいレシピのクッキー、隠し味にピーカンみかんのピールを入れてみたの!]

[あの・・・。図書室で困りますな・・・。]
[[すみません!]]

「また過去を・・・。最近よく見るの・・・。」
「クロノウストが出てきたのと関係あるのかな?」



[壮太が大変モフ!]

「ちょっと、みらい?」

「どうしたモフ?」
「壮太が襲われてるのを見た! その時に、さっき借りた本があった!」

「壮太・・・。出て・・・。」


「風呂の掃除は?」
「これ整理して、戻ったらすぐやります。」
「頼んだぞ。」






「お前の今・・・。」

「そして、訪れる未来・・・。」



「これが、未来の、オレなのか?」

「報われぬ未来・・・。」
「嫌だ・・・。」
「では、留まれ・・・。甘き時に・・・。」


「壮太が大変モフ!」
「壮太!」


「みらい!」
「壮太は?」
「あの中に!」



~ Bパート ~
「この怪物の感じ・・・。」
「今までのと似てる・・・。」

「そう。アイツらを出していたのは我だワン。厳密に言うと、この身体は傀儡だワン。本当の我は、さてどこにいるでしょう? だワン。」

「なんで、語尾がワン?」
「ずっと犬の姿だったから、抜け切れてないのかも・・・。」
「なんかシュールね・・・。」

「黙れだワン! プリキュア! 邪魔をするならぶっ潰すワン!」

いや、黙れじゃなくて、お前が語尾なしでしゃべれよ。お前、壮太に対しては語尾をつけずにしゃべってんだから不可能じゃないだろ? なのに、みらい達に語尾をつけてしゃべってるのは、まさか、「ちょっと可愛いところ見せておけば和解できるかも・・・」とか「ラスボスである我も『ギャップが魅力』を見せつけたいワン!」とか思ってたりして。これで、「一緒に遊ぼ!」なんて言い出しやがったら、グータッチ食らわしてやりたいです。(笑)
みらいとリコはプリキュアに変身しました。今回はルビースタイル。
「壮太に何をしたの!?」
「時を奪ったワン。キャツの力を得て蘇ったが、本調子じゃないワン。もっと時を食わねば・・・。」


「時間を止めるって事!?」
「人の時間を、未来を奪うなんて、許せない!」

「キャツは、不幸な未来を拒んだ。幸せだった過去に浸っているワン。」



壮太を助けたいミラクルとマジカルですが、怪物が阻みます。
「お前もいざなうワン。ひすいにまた会わせてやるワン。」


「ひすいは消えて、ニ度と会えないワン。だが、我の力を使えば、幸せだった過去、好きな時に浸れるワン。思い出の中で会えるワン。」

「させない!」
「はーちゃん・・・。」

「ミラクル! 話を聞いちゃダメ!」




「壮太! 戻ってきて!」


ミラクルとマジカルは、ルビーパッショナーレで怪物をやっつけました。クロノウストは退散し、壮太は現実の世界に戻りました。
「壮太、平気?」
「オレ、サッカーが・・・。」



「私達がついてるよ! だから、大丈夫!」
「うん! みんなで集まって、力になるから!」
「ええ!」

「悪い事だけじゃない・・・。きっと会えるよ! 今よりもご機嫌な壮太に!」


「だよな! いやー、なんか悪い夢を見ちまったよ! ま、こうしてみんなに会えて、全部悪いって訳でもなかったかも!」

しばらくして、みらい達は、各地に魔獣が現れた事を魔法学校の校長に報告しました。
一方、校長も、杖の持ち主が、ナシマホウ界で最愛の人と出会い、アイルを生んだ事、また、アイルは早くに両親を亡くした事を、みらい達に話しました。
他にも分かった事があるようですが、使いの者を向かわせたため、その者から聞いてほしいとの事。
その後・・・、

『チクルン!?』
「使いって、あなたなの!?」
「校長先生に頼まれたモフ?」
「まあ、校長と、あと、妖精の里からの使いってやつだ。」


「妖精の里・・・。」
「ああ。分かったんだ! ひすいってやつの居所が!」


「今、ひすいって言いました!?」

今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話は、真の姿を現したクロノウストが本格的に活動を始めました。
ヤツは、人々の幸せだった過去につけ込み、不幸な未来を見させる事で、幸せな過去に戻りたい気持ちを増幅させ、過去に閉じ込める。そして、その者の過去や未来に深く関係する者達や道具などを形として石化させる。
幸せな過去に戻りたい気持ちは、多くの人達が持っているだけに、ヤツのエサは、そんじょそこらに散らばっているようなもの。短時間で強大な力をつけそうで、クロノウストが非常に危険な敵である事がうかがえますね。まあ、語尾に「ワン」をつけているせいで、そこまで威厳は感じないですが。(笑)
長い人生において、失敗やしくじりは沢山あるもの。そのたびに、「しまった!」とか「マズい・・・」などと思ったりするでしょう。
その失敗やしくじりの度合いが大きいと、「なんで、ああしてしまったのだろう・・・」「あの時、こうしていれば・・・」といった未練や後悔がつきまとうもの。酷い時には、「このままでは、明るい未来などやって来ない・・・」と思い、過去に戻ってやり直したい気持ちとか、幸せな過去を繰り返したい気持ちを持ったりもするでしょう。
クロノウストにとって、そういう人達は格好の餌食なのでしょうね。過去や未来を見させる能力によって、未来に進みたくない気持ちや、過去に浸りたい気持ちを増幅させ、人は心が弱いから当然、幸せな過去に逃げる事を選択する。
そして、その者の時を奪い、ヤツのエサになる。なんとも嫌なヤツですね。まあ、語尾に「ワン」をつけてるのが、なんとも締まらないですが。(まだ言うか(笑))
幸せな過去に浸れるのであれば、いくらでも浸りたいところではありますが、時は未来方向にしか進まず、過去に遡るなんて事はありえない事。ですので、私達は、失敗やしくじりから生じた未練や後悔を受け入れた上で、前に進まなければなりません。
とは言っても、人は弱いから、1人だけの力で前に進むのは簡単ではないでしょう。ですが、他人の力があれば、自分とは別の視点で前に進む方法を見出し、明るい未来を築く事だってできるでしょう。嫌な現実があり、過去に戻りたいと思っても、他人との繋がりが物を言うんじゃないかと思いますね。
世の中の沢山の人々が持っている気持ちを食いものにしているクロノウストを止めるには、他人との繋がりなのでしょうか? それとも? みらい達が今後クロノウストに対してどう戦うのか、気になってきました。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~」第7話「刻(とき)をつかさどるもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
ことはと再び会えたみらい達。しかし、ことはは、魔法が使えなくなっていました。
アイルは石になった模様。この後、リアンが魔法界に運び、調べるようです。
「何なの? 何なの、刻の魔獣って?」
「あまねく命を・・・、消しちゃう災い・・・。」



~ Aパート ~
しばらくして、みらい達は、アイルの家を調べていました。その途中・・・、

[校長先生のお話では、闇の魔法使い・ドクロクシーは、完全に消えたそう・・・。]
[そっか・・・。はーちゃんは? はーちゃんの事、何か分かった?]

[ううん・・・。はーちゃんが生まれた頃の夢を見たの・・・。ほら、人差し指を握ってくれたでしょ?]
[小っちゃい手で、ぎゅってしてくれたモフ・・・。]


[夢の中でも、ぎゅってして・・・。]
[私、あんまり小っちゃい手だから、握り返すの怖かった・・・。]


[うん・・・。なんで、しっかり握ってあげなかったんだろう・・・。]


[ぎゅってできるよ・・・。]

またしても過去を見たみらい。
アイルは石になったのに、どうしてなのか? ことはは、クロノウストのせいだと言います。
それだけでなく、アイルに力を与えていました。アイルがマザー・ラパーパと会った時も、クロノウストの力でマザー・ラパーパを追い詰めていました。
[刻の魔獣・クロノウストの力だ。混沌と命が生まれる以前より存在する者。]

[時を繰る闇の魔法が、ヤツとの接触を可能にした。ま、完全体とはいえないけど。]


[君の力をクロノウストに食わせれば、完全に蘇る。そして、僕の望みを叶えてもらえる・・・。]

[の、望み?]
[幸せだった頃に戻してもらうんだ・・・。永遠にね・・・。]


「たんと食べて、大きくなれよ・・・。」

[刻の魔獣は、すべての時を止める存在・・・。蘇れば、全宇宙の時が停止します・・・。そのような蛮行は許しません!]


[言ってろ。アンタは消え、そして、僕に過去へと戻る力が現れる・・・。]

[託す・・・。新たな命に・・・。この力、新たな命に捧げる!]

[待て! 途中だぞ!]


[チッ・・・。やってくれたな、ラパーパ・・・。]

[だが、何とか手に入れた・・・。後はただ、筋書き通りに事をなすだけ・・・。]


「みらいとリコに送ったの・・・。あの子と、あの子が大きくなるように、リンクルストーンに力を・・・。」

「あれって、はーちゃんだったんだ!」
「うん・・・。」




「はーちゃん、いちごメロンパン、久しぶりモフ?」
「うん!」
「いっぱい食べるモフ!」

「みらい?」
「ごめんね。はーちゃんが戻ってきてくれたの、嬉しいよ・・・。でも・・・。」

「みらいの気持ち、分かる・・・。悲しいね・・・。大切な子がいなくなるって・・・。」

「ごめんね! はーちゃん!」
「あなたが謝る事ない・・・。」
「でも、私のせいで・・・。」

「あなたのせいじゃない・・・。」
「みらいのせいじゃないモフ!」
「でも・・・。」
「こういう時こそ、笑うの・・・。」

「みらいが、そう言ったんだから!」

[なんで、しっかり握ってあげなかったんだろう・・・。]


[また、ぎゅってできるよ・・・。]

[私、探しに行く!]
[ダメだよ! 授業始まるし!]

[いつもの私達でいないと・・・。悲しそうな顔してたら、はーちゃん、帰りたくないってなっちゃうから・・・。]
[みらい・・・。]


[こんな時こそ、笑ってないと! ね!]

「あなたが言ったんだから・・・。」
「そうだね・・・。」


同じ頃、魔法学校の校長は、アイルの家にあった杖の持ち主を調べていました。
持ち主は、「エリナ」という名で、40年前に魔法界を抜け出したとの事。彼女はアイルの母親だと察します。
その後日、みらいは、大学の友達から、津成木町近辺で変わった石像が置かれている事を聞きました。魔法ガールが関係しているんじゃないかとも言われています。
そんな中・・・、




[なんか緊張しちゃうな・・・。]
[え? ボウリングの事?]

[ううん。もうすぐ大学でしょ?]
[不安な気持ちは分かるけどさ!]
[高校最後の春休みなんだからさ、思いっきり楽しもう!]
[元気出るだろ? 中学の時の友達みんなで集まるとさ!]




[みらい? どうしたん?]
[え・・・。ううん、嬉しいなって、ちょっと感激してたんだよ! 全員集まって・・・。]


[見たか! 連続ストライクだぜ!]
[肝心なところを見てなかった・・・。]
[うん・・・。]
[おいおい・・・。]


[オレ、サッカーやめて、ボウリングのプロ目指しちゃおうかな!]


「あ、授業が始まるよ。」


同じ頃、リコは、アパートの自室を掃除中。ことはも一緒です。
その途中・・・、


[できたて食べて。]
[ありがとう、お母様。]


[頑張ってるわね。]
[うん。魔法学校の教員試験は、難関中の難関だから・・・。お姉ちゃんのすごさが改めて分かるわ。]

[リコが先生だなんて・・・。]
[魔法のワクワクを、みんなに教えたいの!]

[杖を持ってる人だけじゃなくて、人魚にコウモリ、おけらだって、アメンボだって、クモでもカメでも・・・。ナシマホウ界の人でも!]

[リコなら、叶えられると思うわ!]
[ええ。]



[美味しい!]
[新しいレシピのクッキー、隠し味にピーカンみかんのピールを入れてみたの!]

[あの・・・。図書室で困りますな・・・。]
[[すみません!]]

「また過去を・・・。最近よく見るの・・・。」
「クロノウストが出てきたのと関係あるのかな?」




[壮太が大変モフ!]

「ちょっと、みらい?」

「どうしたモフ?」
「壮太が襲われてるのを見た! その時に、さっき借りた本があった!」


「壮太・・・。出て・・・。」


「風呂の掃除は?」
「これ整理して、戻ったらすぐやります。」
「頼んだぞ。」









「お前の今・・・。」


「そして、訪れる未来・・・。」





「これが、未来の、オレなのか?」

「報われぬ未来・・・。」
「嫌だ・・・。」
「では、留まれ・・・。甘き時に・・・。」



「壮太が大変モフ!」
「壮太!」



「みらい!」
「壮太は?」
「あの中に!」




~ Bパート ~
「この怪物の感じ・・・。」
「今までのと似てる・・・。」

「そう。アイツらを出していたのは我だワン。厳密に言うと、この身体は傀儡だワン。本当の我は、さてどこにいるでしょう? だワン。」

「なんで、語尾がワン?」
「ずっと犬の姿だったから、抜け切れてないのかも・・・。」
「なんかシュールね・・・。」


「黙れだワン! プリキュア! 邪魔をするならぶっ潰すワン!」

いや、黙れじゃなくて、お前が語尾なしでしゃべれよ。お前、壮太に対しては語尾をつけずにしゃべってんだから不可能じゃないだろ? なのに、みらい達に語尾をつけてしゃべってるのは、まさか、「ちょっと可愛いところ見せておけば和解できるかも・・・」とか「ラスボスである我も『ギャップが魅力』を見せつけたいワン!」とか思ってたりして。これで、「一緒に遊ぼ!」なんて言い出しやがったら、グータッチ食らわしてやりたいです。(笑)
みらいとリコはプリキュアに変身しました。今回はルビースタイル。
「壮太に何をしたの!?」
「時を奪ったワン。キャツの力を得て蘇ったが、本調子じゃないワン。もっと時を食わねば・・・。」



「時間を止めるって事!?」
「人の時間を、未来を奪うなんて、許せない!」


「キャツは、不幸な未来を拒んだ。幸せだった過去に浸っているワン。」





壮太を助けたいミラクルとマジカルですが、怪物が阻みます。
「お前もいざなうワン。ひすいにまた会わせてやるワン。」



「ひすいは消えて、ニ度と会えないワン。だが、我の力を使えば、幸せだった過去、好きな時に浸れるワン。思い出の中で会えるワン。」


「させない!」
「はーちゃん・・・。」

「ミラクル! 話を聞いちゃダメ!」






「壮太! 戻ってきて!」



ミラクルとマジカルは、ルビーパッショナーレで怪物をやっつけました。クロノウストは退散し、壮太は現実の世界に戻りました。
「壮太、平気?」
「オレ、サッカーが・・・。」




「私達がついてるよ! だから、大丈夫!」
「うん! みんなで集まって、力になるから!」
「ええ!」

「悪い事だけじゃない・・・。きっと会えるよ! 今よりもご機嫌な壮太に!」


「だよな! いやー、なんか悪い夢を見ちまったよ! ま、こうしてみんなに会えて、全部悪いって訳でもなかったかも!」

しばらくして、みらい達は、各地に魔獣が現れた事を魔法学校の校長に報告しました。
一方、校長も、杖の持ち主が、ナシマホウ界で最愛の人と出会い、アイルを生んだ事、また、アイルは早くに両親を亡くした事を、みらい達に話しました。
他にも分かった事があるようですが、使いの者を向かわせたため、その者から聞いてほしいとの事。
その後・・・、

『チクルン!?』
「使いって、あなたなの!?」
「校長先生に頼まれたモフ?」
「まあ、校長と、あと、妖精の里からの使いってやつだ。」


「妖精の里・・・。」
「ああ。分かったんだ! ひすいってやつの居所が!」


「今、ひすいって言いました!?」

今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話は、真の姿を現したクロノウストが本格的に活動を始めました。
ヤツは、人々の幸せだった過去につけ込み、不幸な未来を見させる事で、幸せな過去に戻りたい気持ちを増幅させ、過去に閉じ込める。そして、その者の過去や未来に深く関係する者達や道具などを形として石化させる。
幸せな過去に戻りたい気持ちは、多くの人達が持っているだけに、ヤツのエサは、そんじょそこらに散らばっているようなもの。短時間で強大な力をつけそうで、クロノウストが非常に危険な敵である事がうかがえますね。まあ、語尾に「ワン」をつけているせいで、そこまで威厳は感じないですが。(笑)
長い人生において、失敗やしくじりは沢山あるもの。そのたびに、「しまった!」とか「マズい・・・」などと思ったりするでしょう。
その失敗やしくじりの度合いが大きいと、「なんで、ああしてしまったのだろう・・・」「あの時、こうしていれば・・・」といった未練や後悔がつきまとうもの。酷い時には、「このままでは、明るい未来などやって来ない・・・」と思い、過去に戻ってやり直したい気持ちとか、幸せな過去を繰り返したい気持ちを持ったりもするでしょう。
クロノウストにとって、そういう人達は格好の餌食なのでしょうね。過去や未来を見させる能力によって、未来に進みたくない気持ちや、過去に浸りたい気持ちを増幅させ、人は心が弱いから当然、幸せな過去に逃げる事を選択する。
そして、その者の時を奪い、ヤツのエサになる。なんとも嫌なヤツですね。まあ、語尾に「ワン」をつけてるのが、なんとも締まらないですが。(まだ言うか(笑))
幸せな過去に浸れるのであれば、いくらでも浸りたいところではありますが、時は未来方向にしか進まず、過去に遡るなんて事はありえない事。ですので、私達は、失敗やしくじりから生じた未練や後悔を受け入れた上で、前に進まなければなりません。
とは言っても、人は弱いから、1人だけの力で前に進むのは簡単ではないでしょう。ですが、他人の力があれば、自分とは別の視点で前に進む方法を見出し、明るい未来を築く事だってできるでしょう。嫌な現実があり、過去に戻りたいと思っても、他人との繋がりが物を言うんじゃないかと思いますね。
世の中の沢山の人々が持っている気持ちを食いものにしているクロノウストを止めるには、他人との繋がりなのでしょうか? それとも? みらい達が今後クロノウストに対してどう戦うのか、気になってきました。
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