
今話の名セリフ:「私は、みんなと、クリスマスも、お正月も、節分も、バレンタインも、ひな祭りも過ごしたい!」(キュアエール)
「HUGっと!プリキュア」第46話「クライ、ふたたび! 永遠に咲く理想のはな」の感想です。
さて、今話は、年明け最初の「HUGっと!プリキュア」という事で、はな達が新年のごあいさつ。
「あけおめー!」
「あけましておめでとうございます! 私、野乃はな! 13歳!」

「実は私達・・・、」
『みんなを守るプリキュアなの!』
「ぷいきゅあー!」

「みんなの新しい1年、キラッキラに輝いてるよ!」

やはり、着物姿のはな達は、見栄えが良いですね。髪型が普段と違うのもグッドです。
そんな中、ここに映っていないハリーが不憫・・・。ハムスター形態で出てもいいと思うのですが、野郎はお断りってやつですかね。それなら、しょうがないか!(笑)
~ オープニング前 ~



「力強い瞳・・・。未来を見つめてる・・・。」

「ドラクロワ。民衆を導く自由の女神・・・。」
「女神・・・。」

「改革を求め立ち上がる民を輝きへと導く凛々しい女神・・・。人が輝く一瞬を切り取った絵画は美しい・・・。」

「だが、時を重ねるたび、その輝きは消えていく・・・。」

「変わっていく人の心・・・。自らを導いた女神の存在すら・・・。」

「あなたは悲しいの・・・?」
「今、君は幸せかい・・・?」
「うん! 」

「そうか・・・。ならば、永遠に・・・。」



「夢・・・?」

「涙・・・?」

一方、クライアス社では・・・、

「お目覚め?」
「夢を・・・、見ていた・・・。」

ビシンは、リストルから心を奪った理由を聞きました。
「それが彼の・・・、命を持つすべての者にとって1番の幸せだからだよ・・・。」


~ Aパート ~
それからしばらくして、はな達は新年を堪能しました。

「美味しー!」
「きな粉、あんこ、磯部餅・・・。お正月は素晴らしい・・・。」
「何を食べるか迷ってしまうのです!」

「超激辛デッドオアアライブソースもあるからね!」

「それは、さあや独占で・・・。」
「えーっ! 美味しいのに!」

年が明けても、さあやの天然天使っぷりは変わらないなあ(笑)。しかし、TV本編では今月で見納めになってしまうと思うと、少々寂しかったりもします・・・。
はなの祖母・たんぽぽや、まえむきあしたエージェンシーのメンバーも正月を楽しんでいました。




「なんか、いいな・・・。」
「はな?」
「お正月って最高! けど、これからもさらに楽しい事いっぱいだね!」

「節分、バレンタイン、ひな祭り!」
「恵方巻き、チョコレート、ひなあられ・・・。とても楽しみです!」

相変わらず食い気たっぷりのルールーに癒されます。しかも、いくら食べても、太りはしないし、虫歯にもならないんでしょうね。よし、誰かから「生まれ変わったら何になりたい?」と聞かれたら、ルールーになりたいと堂々と答えよう。(笑)
「私達の未来は、楽しい事いっぱい! みんなの未来、輝いてる!」

その頃、クライアス社では・・・、
「ねえ、リストル・・・。君は今どんな気持ち・・・?」

「時を止めてしまえば、心もなくなる・・・。そうすれば、僕の苦しみも消えるのかな・・・。きっと・・・。幸せになれるよね、ボク達・・・。」

少しして、はなの家では、一家で新年を楽しんでいました。ドクター・トラウムや、まえむきあしたエージェンシーのメンバーも一緒です。


しかし、そんな中、醤油が切れてしまい、はなが用事ついでに買ってくると言いました。ルールーも一緒に行くと言いましたが、はなは大丈夫だと返します。
「トラウムさんとゆっくり過ごして。」
「ありがとう、はな・・・。」

それからしばらくして、はなは、のびのびタワーに。上階へのエレベーターに急いで乗りました。
すると・・・、
「大丈夫。今はプライベートの時間だ。僕が持っているのは、これだけ。」

「クラスペディア。花言葉は、永遠の幸福。」
「永遠の・・・、幸福・・・。」

「君への贈りもの・・・。」
「いらない! 時を止めるなんて間違ってる! どうして、みんなを苦しめるの!?」



「君は何か勘違いをしてるんじゃないか? 僕を恐怖の魔王かなにかだと思っているんだろ?」
「だって、そうじゃない!」

「未来の時を止めたのは僕ではない。時を止めたのは、そこに生きる民衆だ・・・。」

「文明の進化・・・。だが、その成長に見合うほど、人類は尊い生き物ではない・・・。」

「人が生み出したトゲパワワが世界に広がり、明日への希望の力、アスパワワは失われていった・・・。そして、世界の時は止まってしまった・・・。」

「私達の・・・、未来が・・・。」

同じ頃、ルールーはトラウムに、ジョージ・クライの事について聞こうとしていました。
「君達の幸せの前に、あの男はきっと立ちはだかるだろう・・・。いや、彼の幸せの前に、君達が立ちはだかっているのか・・・。」

「一言で言うと、何もしない男なのだよ・・・。クライは・・・。」

「何もしない・・・。」
「彼は、ただ我々を見つめてる・・・。深い絶望に染まった・・・、眼で・・・。」


「でも、未来のプリキュアを、あなたは・・・。」
「愚かな人々を救うためにあがく彼女達の苦しみを・・・、取り去ろうとしただけだ・・・。」

「苦しみ・・・?」
「そうだ・・・。苦しみだ・・・。何度救っても人間が辿る未来は、破滅へと続いている・・・。」



「プリキュアの戦いは無意味だ・・・。」

「今、君は幸せなんだね・・・。僕は皆を救いたい・・・。破滅に向かう前に・・・。」

「人類が生まれ、命を持つ事・・・。それは悲しみ・・・。悪い事なんだ・・・。」

「違う! 人の心にはいっぱい希望がある! アスパワワは無限に生まれるの!」

「確かに、クライアス社の社員達がアスパワワを発しだしたのは計算外だったね・・・。」
「でしょ!? 分かってくれた・・・?」

「でも、君は、人間が悪い心を持ってないと言い切れる・・・?」




「さあ、一緒に行こう・・・。」

「行けない・・・。私は・・・、プリキュアだもん・・・。」
「プリキュア・・・。」


「みんなの・・・、未来を・・・、守る!」


エレベーターの扉が開き、タワーの上階で待ち合わせていたさあやとほまれが駆けつけました。ですが、すぐにクライは去っていきました。
それからしばらくして、はな達5人はハリーの家に集合。はなは、クライの悲しい目に暗くなるものの、決して後ろ向きではありません。
「はぐたんを抱き締めた時の温かさ・・・。友達といる時の幸せ・・・。私は、そういうものを守りたいの・・・。」

「それは、私達が大きくなっても変わらないものでしょ?」

「その通りや・・・。」

直後、ほまれは、皆でお泊りしようと提案。全員、一緒にいたい気持ちが強く、すぐに意見が一致しました。
クライアス社では・・・、
「時は満ちた・・・。僕と君、どちらが描く未来に辿り着けるか、審判は今!」

「稟議、承認!」


~ Bパート ~
翌日、まだ日が出る前という時に、はな達は目覚め、良い1日が始まろうとしていました。
少しして、はな達は、吹奏楽部の新春コンサートを見に、のびのびタワーに来ていました。


コンサートの最中・・・、

「朝日が昇る・・・。」
「まぶしいね!」
「街が色づいていく!」

しかし・・・、


「新たな苦しみをここで終わらせよう・・・。もう何も生まれない、永遠の幸せの始まりだ・・・。」



クライアス社ビルから発射されたビームにより、はな達以外の人々の時が止まっていきました。
「幸せな時を・・・、2人で生きよう・・・。」

その後、はな達は、クライアス社ビルの前まで来ました。
「何を焦っている? もう時は止まった・・・。君達がどうあがこうと、未来は来ない・・・。」

「そんなのまだ、分からないでしょ!」


「あすぱわわ!」
「プリキュアの瞳は、まだ輝いてる!」

直後、クライは、大量の猛オシマイダーを生み出しました。

はな達5人はプリキュアに変身します。
エール達は、競り負けはしないものの、猛オシマイダーの数があまりにも多く、キリがありません。
「君達がどれだけ明日への希望の力、アスパワワを増やしても、際限なく人々は、トゲパワワを増やす・・・。」

「少女が目指すは、花咲き乱れる理想の王国。夢は叶え、人々は笑顔に満ちた・・・。」

「だが・・・、人々に望みは尽きなかった・・・。1つの夢が叶えば、そのまた次へと・・・。明日への希望は欲望へと変わり、王国を狂わせていった・・・。」

「だから決めたのだ・・・。時間を止めよう・・・。皆が笑顔のまま暮らせるように・・・、共に終わらぬ永遠を・・・。」

直後、エールは、トゲパワワの力で強大化した猛オシマイダーに押し潰されそうになりますが、決して諦めません。
「おしまいじゃない!」

「トゲパワワがどんなに増えても、アスパワワは消えない!」

「私は、みんなと、クリスマスも、お正月も、節分も、バレンタインも、ひな祭りも過ごしたい!」




直後、ミライパッドが強烈な光を放ちました。
「私達は負けない! みんなの未来を取り戻す!」

そして、エール達は、マザーハートの力で、大量の猛オシマイダーを一掃しました。
だが、これで終わりではありません。その直後・・・、




すぐに、怪物ははぐたんを捕まえます。エールは、はぐたんを助けに行きましたが、間に合わず、内部に取り込まれてしまいました。
さらに、リストルとビシンが出現。
今回は、これで終了です。
次回:「最終決戦! みんなの明日を取り戻す!」
はぐたんが、ジョージ・クライに連れ去られてしまいました。
はぐたんを助けに行こうとするエール達の前に、リストルとビシンが。リストル達の力は強くて、エール達は追い込まれてしまいます。
そんな中、エール達の元にやって来たのは!?
次回予告直後は、来月3日(日)から始まる次回作、および、春映画の告知がありました。
なお、キャプチャー画像と感想については、ここで述べると少々長くなりますので、記事の最後に後述します。
【まとめ】
はな達が新年を楽しんでいる中、すべての時間を止めようと、ジョージ・クライが本格的に動き出しました。
文明の進化に見合うほど、人類は尊い生き物ではない。Aパートで、クライは、はなにそう言っていましたが、この主張はあながち間違いではないのかもしれません。
文明が進化していけば、それに伴って、人々の生活は豊かになっていくでしょう。しかしながら、人々はそれで満足せず、更なる富を求めようとします。
その結果、他国へと侵略し、戦争が勃発して、植民地化。戦争が起こった事で、多くの人々が死に、建造物や自然も破壊され、侵略を受けた国は、不自由な生活を強いられます。悲しみや絶望を味わった人々の数は並大抵のものではありません。
その一方、富を得た者達は、より一層満足するものの、それだけでは飽き足らず、さらに富を追求していきます。そして、戦争、植民地化による悲しみの増大と、富を求める者達の果てなき欲望により、世界は狂っていくでしょう。
そう思うと、人は、愚かで醜い生き物なのかもしれません。人類が生まれて命を持つ事が悪い事だというクライの意見は正しいように思います。
時間を止めようという考えについても、分からなくはありません。何かをしようとする事が悲しみを生み出すというのであれば、何もしなければいいのであり、時を止めれば、それは叶えられます。
何もしない男。ドクター・トラウムはクライの事をそう評していましたが、それは、言い得て妙だと思います。
ですが、時を止める事が真の幸せかといえば、そうではないでしょう。
時間を止めて、何かをしようにも何もできないようにしてしまえば、争いや悲しみは起きず、人は平穏に生きられますが、それしか幸せがないのはつまらない事だと思います。まあ、本当に時間が止まれば、その「つまらない」という感情さえなくなるのかもしれませんが。
幸せの形は様々です。オリンピックで金メダルを取ったり、ノーベル賞を受賞するなどといった大偉業はすごく幸せな事だと思いますが、逆上がりができた、九九を全部覚えられた、いつもよりちょっとだけ早く起きられたなどといったような、ちょっとした達成感もまた幸せです。
一通りしかない幸せよりも、多種多様な幸せを望む。それが、人間なんだと思いますね。まあ、それが度を過ぎると、「欲望」という醜いものに変わってしまうのでしょうけど。
でも、人間は、「欲望」から生まれた悲しみを克服する事だってできます。そして、その先にも幸せは存在します。
人は基本的に、どんな状況からでも幸せを求めるものなんでしょう。だから、絶望的状況を絶望と受け入れるよりも、あがくのだと思いますね。
生あるものが遅かれ早かれ死を迎えるように、この世の中もいずれ終焉の時を迎えるでしょう。それは、もしかしたら明日の事なのかもしれません。
だけど、幸せのためにあがき続けていれば、終焉の時は先に延びていくでしょう。自然的なものによる終わりの可能性はありますが、それでも、何もしないよりははるかにマシです。
それに、クライは生まれつき、時を止める事が本当の幸せだと思ってはいないでしょう。何かが引き金になって、世の中は欲望にまみれた醜い人々ばかりだと思うようになったのかもしれません。
その「何か」というのは、Aパートに出てきた、はなの大人姿を思わせる、あの女性でしょうか。彼女を失った事が、クライに大きなショックを与え、どんな物事を諦観気味に見るようになったのかもしれませんね。
その真相が明かされるのは、次回か次々回でしょうか。クライがはなに渡そうとしたクラスペディアには「永遠の幸福」という花言葉がある事が劇中で明かされていましたが、他にも「心の扉をたたく」という花言葉もあります。
はながクライの心に触れて、クライを絶望から救ってほしいと思うのですが、果たしてどうなる? はなとクライの関係性に、ますます目が離せなくなってきました。
本編の感想は以上です。
ここからは、後回しにした次回作、および、春映画の告知について語ります。
まずは、来月3日(日)から始まる次回作について。既に知っている方は多いと思いますが、次回作のタイトルは「スター☆トゥインクルプリキュア」。


こちらは、次回作の主人公「星奈 ひかる」。宇宙と星座が大好きな中学2年生。
プリキュアに変身すると・・・、

「キュアスター」に。第一印象は「武器になりそうなツインテールしてるな」でしたね。先っちょのお団子の部分が。(笑)
続いて、春映画の告知について。タイトルは「ミラクルユニバース」。

ここで、次回作のプリキュアが全員出てきましたね。


キュアスター以外のプリキュアの名前については、割愛します。気になる方は、公式ホームページなどでご確認下さい。

ひかるの口癖は「キラやば~っ☆」。うーむ・・・、ギャク感想で使おうにも、なんか使うのが恥ずかしく感じるなあ。(笑)

出演するプリキュアは、前作「アラモード」の6人と、今作「HUGっと」の5人と、次回作の4人。直近3部作に限っているのは、「ドリームスターズ」や「スーパースターズ」と同じですね。
上映開始予定日は、3月16日(土)。まだ2か月以上ありますが、観賞が楽しみですね。まあ、その時には、また年齢が1つ上がっているという、笑えない事態に直面しているのですが。(笑)
今話の感想は、これで以上です。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第46話「クライ、ふたたび! 永遠に咲く理想のはな」の感想です。
さて、今話は、年明け最初の「HUGっと!プリキュア」という事で、はな達が新年のごあいさつ。
「あけおめー!」
「あけましておめでとうございます! 私、野乃はな! 13歳!」


「実は私達・・・、」
『みんなを守るプリキュアなの!』
「ぷいきゅあー!」

「みんなの新しい1年、キラッキラに輝いてるよ!」

やはり、着物姿のはな達は、見栄えが良いですね。髪型が普段と違うのもグッドです。
そんな中、ここに映っていないハリーが不憫・・・。ハムスター形態で出てもいいと思うのですが、野郎はお断りってやつですかね。それなら、しょうがないか!(笑)
~ オープニング前 ~





「力強い瞳・・・。未来を見つめてる・・・。」

「ドラクロワ。民衆を導く自由の女神・・・。」
「女神・・・。」

「改革を求め立ち上がる民を輝きへと導く凛々しい女神・・・。人が輝く一瞬を切り取った絵画は美しい・・・。」


「だが、時を重ねるたび、その輝きは消えていく・・・。」


「変わっていく人の心・・・。自らを導いた女神の存在すら・・・。」

「あなたは悲しいの・・・?」
「今、君は幸せかい・・・?」
「うん! 」


「そうか・・・。ならば、永遠に・・・。」






「夢・・・?」

「涙・・・?」

一方、クライアス社では・・・、

「お目覚め?」
「夢を・・・、見ていた・・・。」


ビシンは、リストルから心を奪った理由を聞きました。
「それが彼の・・・、命を持つすべての者にとって1番の幸せだからだよ・・・。」




~ Aパート ~
それからしばらくして、はな達は新年を堪能しました。


「美味しー!」
「きな粉、あんこ、磯部餅・・・。お正月は素晴らしい・・・。」
「何を食べるか迷ってしまうのです!」


「超激辛デッドオアアライブソースもあるからね!」


「それは、さあや独占で・・・。」
「えーっ! 美味しいのに!」

年が明けても、さあやの天然天使っぷりは変わらないなあ(笑)。しかし、TV本編では今月で見納めになってしまうと思うと、少々寂しかったりもします・・・。
はなの祖母・たんぽぽや、まえむきあしたエージェンシーのメンバーも正月を楽しんでいました。







「なんか、いいな・・・。」
「はな?」
「お正月って最高! けど、これからもさらに楽しい事いっぱいだね!」


「節分、バレンタイン、ひな祭り!」
「恵方巻き、チョコレート、ひなあられ・・・。とても楽しみです!」


相変わらず食い気たっぷりのルールーに癒されます。しかも、いくら食べても、太りはしないし、虫歯にもならないんでしょうね。よし、誰かから「生まれ変わったら何になりたい?」と聞かれたら、ルールーになりたいと堂々と答えよう。(笑)
「私達の未来は、楽しい事いっぱい! みんなの未来、輝いてる!」

その頃、クライアス社では・・・、
「ねえ、リストル・・・。君は今どんな気持ち・・・?」

「時を止めてしまえば、心もなくなる・・・。そうすれば、僕の苦しみも消えるのかな・・・。きっと・・・。幸せになれるよね、ボク達・・・。」

少しして、はなの家では、一家で新年を楽しんでいました。ドクター・トラウムや、まえむきあしたエージェンシーのメンバーも一緒です。



しかし、そんな中、醤油が切れてしまい、はなが用事ついでに買ってくると言いました。ルールーも一緒に行くと言いましたが、はなは大丈夫だと返します。
「トラウムさんとゆっくり過ごして。」
「ありがとう、はな・・・。」


それからしばらくして、はなは、のびのびタワーに。上階へのエレベーターに急いで乗りました。
すると・・・、
「大丈夫。今はプライベートの時間だ。僕が持っているのは、これだけ。」

「クラスペディア。花言葉は、永遠の幸福。」
「永遠の・・・、幸福・・・。」


「君への贈りもの・・・。」
「いらない! 時を止めるなんて間違ってる! どうして、みんなを苦しめるの!?」




「君は何か勘違いをしてるんじゃないか? 僕を恐怖の魔王かなにかだと思っているんだろ?」
「だって、そうじゃない!」


「未来の時を止めたのは僕ではない。時を止めたのは、そこに生きる民衆だ・・・。」

「文明の進化・・・。だが、その成長に見合うほど、人類は尊い生き物ではない・・・。」


「人が生み出したトゲパワワが世界に広がり、明日への希望の力、アスパワワは失われていった・・・。そして、世界の時は止まってしまった・・・。」

「私達の・・・、未来が・・・。」

同じ頃、ルールーはトラウムに、ジョージ・クライの事について聞こうとしていました。
「君達の幸せの前に、あの男はきっと立ちはだかるだろう・・・。いや、彼の幸せの前に、君達が立ちはだかっているのか・・・。」

「一言で言うと、何もしない男なのだよ・・・。クライは・・・。」

「何もしない・・・。」
「彼は、ただ我々を見つめてる・・・。深い絶望に染まった・・・、眼で・・・。」



「でも、未来のプリキュアを、あなたは・・・。」
「愚かな人々を救うためにあがく彼女達の苦しみを・・・、取り去ろうとしただけだ・・・。」


「苦しみ・・・?」
「そうだ・・・。苦しみだ・・・。何度救っても人間が辿る未来は、破滅へと続いている・・・。」





「プリキュアの戦いは無意味だ・・・。」

「今、君は幸せなんだね・・・。僕は皆を救いたい・・・。破滅に向かう前に・・・。」


「人類が生まれ、命を持つ事・・・。それは悲しみ・・・。悪い事なんだ・・・。」

「違う! 人の心にはいっぱい希望がある! アスパワワは無限に生まれるの!」

「確かに、クライアス社の社員達がアスパワワを発しだしたのは計算外だったね・・・。」
「でしょ!? 分かってくれた・・・?」

「でも、君は、人間が悪い心を持ってないと言い切れる・・・?」






「さあ、一緒に行こう・・・。」

「行けない・・・。私は・・・、プリキュアだもん・・・。」
「プリキュア・・・。」



「みんなの・・・、未来を・・・、守る!」



エレベーターの扉が開き、タワーの上階で待ち合わせていたさあやとほまれが駆けつけました。ですが、すぐにクライは去っていきました。
それからしばらくして、はな達5人はハリーの家に集合。はなは、クライの悲しい目に暗くなるものの、決して後ろ向きではありません。
「はぐたんを抱き締めた時の温かさ・・・。友達といる時の幸せ・・・。私は、そういうものを守りたいの・・・。」


「それは、私達が大きくなっても変わらないものでしょ?」


「その通りや・・・。」

直後、ほまれは、皆でお泊りしようと提案。全員、一緒にいたい気持ちが強く、すぐに意見が一致しました。
クライアス社では・・・、
「時は満ちた・・・。僕と君、どちらが描く未来に辿り着けるか、審判は今!」

「稟議、承認!」



~ Bパート ~
翌日、まだ日が出る前という時に、はな達は目覚め、良い1日が始まろうとしていました。
少しして、はな達は、吹奏楽部の新春コンサートを見に、のびのびタワーに来ていました。



コンサートの最中・・・、

「朝日が昇る・・・。」
「まぶしいね!」
「街が色づいていく!」


しかし・・・、



「新たな苦しみをここで終わらせよう・・・。もう何も生まれない、永遠の幸せの始まりだ・・・。」





クライアス社ビルから発射されたビームにより、はな達以外の人々の時が止まっていきました。
「幸せな時を・・・、2人で生きよう・・・。」

その後、はな達は、クライアス社ビルの前まで来ました。
「何を焦っている? もう時は止まった・・・。君達がどうあがこうと、未来は来ない・・・。」


「そんなのまだ、分からないでしょ!」



「あすぱわわ!」
「プリキュアの瞳は、まだ輝いてる!」


直後、クライは、大量の猛オシマイダーを生み出しました。

はな達5人はプリキュアに変身します。
エール達は、競り負けはしないものの、猛オシマイダーの数があまりにも多く、キリがありません。
「君達がどれだけ明日への希望の力、アスパワワを増やしても、際限なく人々は、トゲパワワを増やす・・・。」

「少女が目指すは、花咲き乱れる理想の王国。夢は叶え、人々は笑顔に満ちた・・・。」

「だが・・・、人々に望みは尽きなかった・・・。1つの夢が叶えば、そのまた次へと・・・。明日への希望は欲望へと変わり、王国を狂わせていった・・・。」


「だから決めたのだ・・・。時間を止めよう・・・。皆が笑顔のまま暮らせるように・・・、共に終わらぬ永遠を・・・。」


直後、エールは、トゲパワワの力で強大化した猛オシマイダーに押し潰されそうになりますが、決して諦めません。
「おしまいじゃない!」


「トゲパワワがどんなに増えても、アスパワワは消えない!」

「私は、みんなと、クリスマスも、お正月も、節分も、バレンタインも、ひな祭りも過ごしたい!」






直後、ミライパッドが強烈な光を放ちました。
「私達は負けない! みんなの未来を取り戻す!」


そして、エール達は、マザーハートの力で、大量の猛オシマイダーを一掃しました。
だが、これで終わりではありません。その直後・・・、







すぐに、怪物ははぐたんを捕まえます。エールは、はぐたんを助けに行きましたが、間に合わず、内部に取り込まれてしまいました。
さらに、リストルとビシンが出現。
今回は、これで終了です。
次回:「最終決戦! みんなの明日を取り戻す!」
はぐたんが、ジョージ・クライに連れ去られてしまいました。
はぐたんを助けに行こうとするエール達の前に、リストルとビシンが。リストル達の力は強くて、エール達は追い込まれてしまいます。
そんな中、エール達の元にやって来たのは!?
次回予告直後は、来月3日(日)から始まる次回作、および、春映画の告知がありました。
なお、キャプチャー画像と感想については、ここで述べると少々長くなりますので、記事の最後に後述します。
【まとめ】
はな達が新年を楽しんでいる中、すべての時間を止めようと、ジョージ・クライが本格的に動き出しました。
文明の進化に見合うほど、人類は尊い生き物ではない。Aパートで、クライは、はなにそう言っていましたが、この主張はあながち間違いではないのかもしれません。
文明が進化していけば、それに伴って、人々の生活は豊かになっていくでしょう。しかしながら、人々はそれで満足せず、更なる富を求めようとします。
その結果、他国へと侵略し、戦争が勃発して、植民地化。戦争が起こった事で、多くの人々が死に、建造物や自然も破壊され、侵略を受けた国は、不自由な生活を強いられます。悲しみや絶望を味わった人々の数は並大抵のものではありません。
その一方、富を得た者達は、より一層満足するものの、それだけでは飽き足らず、さらに富を追求していきます。そして、戦争、植民地化による悲しみの増大と、富を求める者達の果てなき欲望により、世界は狂っていくでしょう。
そう思うと、人は、愚かで醜い生き物なのかもしれません。人類が生まれて命を持つ事が悪い事だというクライの意見は正しいように思います。
時間を止めようという考えについても、分からなくはありません。何かをしようとする事が悲しみを生み出すというのであれば、何もしなければいいのであり、時を止めれば、それは叶えられます。
何もしない男。ドクター・トラウムはクライの事をそう評していましたが、それは、言い得て妙だと思います。
ですが、時を止める事が真の幸せかといえば、そうではないでしょう。
時間を止めて、何かをしようにも何もできないようにしてしまえば、争いや悲しみは起きず、人は平穏に生きられますが、それしか幸せがないのはつまらない事だと思います。まあ、本当に時間が止まれば、その「つまらない」という感情さえなくなるのかもしれませんが。
幸せの形は様々です。オリンピックで金メダルを取ったり、ノーベル賞を受賞するなどといった大偉業はすごく幸せな事だと思いますが、逆上がりができた、九九を全部覚えられた、いつもよりちょっとだけ早く起きられたなどといったような、ちょっとした達成感もまた幸せです。
一通りしかない幸せよりも、多種多様な幸せを望む。それが、人間なんだと思いますね。まあ、それが度を過ぎると、「欲望」という醜いものに変わってしまうのでしょうけど。
でも、人間は、「欲望」から生まれた悲しみを克服する事だってできます。そして、その先にも幸せは存在します。
人は基本的に、どんな状況からでも幸せを求めるものなんでしょう。だから、絶望的状況を絶望と受け入れるよりも、あがくのだと思いますね。
生あるものが遅かれ早かれ死を迎えるように、この世の中もいずれ終焉の時を迎えるでしょう。それは、もしかしたら明日の事なのかもしれません。
だけど、幸せのためにあがき続けていれば、終焉の時は先に延びていくでしょう。自然的なものによる終わりの可能性はありますが、それでも、何もしないよりははるかにマシです。
それに、クライは生まれつき、時を止める事が本当の幸せだと思ってはいないでしょう。何かが引き金になって、世の中は欲望にまみれた醜い人々ばかりだと思うようになったのかもしれません。
その「何か」というのは、Aパートに出てきた、はなの大人姿を思わせる、あの女性でしょうか。彼女を失った事が、クライに大きなショックを与え、どんな物事を諦観気味に見るようになったのかもしれませんね。
その真相が明かされるのは、次回か次々回でしょうか。クライがはなに渡そうとしたクラスペディアには「永遠の幸福」という花言葉がある事が劇中で明かされていましたが、他にも「心の扉をたたく」という花言葉もあります。
はながクライの心に触れて、クライを絶望から救ってほしいと思うのですが、果たしてどうなる? はなとクライの関係性に、ますます目が離せなくなってきました。
本編の感想は以上です。
ここからは、後回しにした次回作、および、春映画の告知について語ります。
まずは、来月3日(日)から始まる次回作について。既に知っている方は多いと思いますが、次回作のタイトルは「スター☆トゥインクルプリキュア」。


こちらは、次回作の主人公「星奈 ひかる」。宇宙と星座が大好きな中学2年生。
プリキュアに変身すると・・・、

「キュアスター」に。第一印象は「武器になりそうなツインテールしてるな」でしたね。先っちょのお団子の部分が。(笑)
続いて、春映画の告知について。タイトルは「ミラクルユニバース」。

ここで、次回作のプリキュアが全員出てきましたね。




キュアスター以外のプリキュアの名前については、割愛します。気になる方は、公式ホームページなどでご確認下さい。

ひかるの口癖は「キラやば~っ☆」。うーむ・・・、ギャク感想で使おうにも、なんか使うのが恥ずかしく感じるなあ。(笑)

出演するプリキュアは、前作「アラモード」の6人と、今作「HUGっと」の5人と、次回作の4人。直近3部作に限っているのは、「ドリームスターズ」や「スーパースターズ」と同じですね。
上映開始予定日は、3月16日(土)。まだ2か月以上ありますが、観賞が楽しみですね。まあ、その時には、また年齢が1つ上がっているという、笑えない事態に直面しているのですが。(笑)
今話の感想は、これで以上です。
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