「ドキドキ! プリキュア」第12話「マナの決意! あたし弟子をとります!」の感想です。
オープニング前。
大貝第一中学校。マナの教室に、ある男子生徒がやって来て、弟子になりたいと言って土下座しました。
Aパート。
マナの弟子入りを希望している男子生徒は1年D組の「早乙女 純」。六花によると、こういうのは、よくあるらしいです。
彼が弟子入りを希望したきっかけは昨日の出来事にありました。大量の本を図書室に持っていこうとしますが、あまりの重さによろけます。その時、マナが運ぶのを手伝います。その後姿が、とても力強くて、頼もしくて、まるで白馬の王子だった、と彼は言います。
そして、前話の予告で出たマナ王子のイメージ図。「白馬は関係ないし。」とツッコむ六花。
「僕は相田先輩のように、強くたくましい男になりたいのです!」
と彼は強く言います。「マナは男じゃないし。」と、またツッコむ六花。いや、キミもマナを幸せの「王子」って言ってるよね?(笑)
そして、彼は改めて弟子入りを頼み、マナは了承します。「断らない。それがマナ。」と感心する真琴。
考えなく安請け合いしてるようにも見えますけどね。もっとも、この場合は、断らないというよりも、「断れない」と言えそうです。マナは相手の熱意を無下にするようには思えないですし。
昼休み。購買所には、大量の生徒が押しかけていました。ある男子生徒が、焼きそばパンを買いたかったが諦めようとした時、マナも自分も買うので何とかすると言います。
マナは焼きそばパンがあるかどうかを聞きますが、人出が足らないと返されます。そこで、マナは売り手を手伝います。純も手伝おうとしますが、生徒集団の中に入れませんでした。
一度に注文されても、適切に注文通りの品を渡していくマナ。すげーな。そして、商品は完売。焼きそばパンを欲しかった男子生徒も買えました。
だが、自分のパンはなし。自分の分は忘れていました。しかし、純は
「さすが先輩。自分の分を人に譲ってあげるなんて・・・。なんて心が広いんだ・・・!」
と尊敬の眼差しです。この子らしいですよね。自分も買う事を忘れてなかったとしても、最後の焼きそばパンは、間違いなく、あの男子生徒に渡しているでしょうね。
自分の昼食はなくなったので、六花の弁当を分けてもらうよう頼みます。六花は、この事態に備えて、弁当を多めに作っているでしょうね。(笑)
その直後、近くの階段で、女子生徒がケガをし、マナは彼女を保健室に連れて行きます。純もついて行き、一緒に手当をします。
保健室の先生は別の生徒の世話で忙しくなりましたので、机の書類を職員室に持っていってほしい、とマナに頼みます。
その途中、男子生徒のケンカを仲裁。その後も、掃除を手伝ったり、生徒会の仕事、小学生が安全に登下校できるように努めるなど、人助けの時間ばかりでした。
そして、ソリティアでは、アイちゃんの世話。純も世話しますが、途中、六花がラビーズでガラガラを出して、引き受けます。
ようやく一息つけた純。彼は疲れていました。しかし、マナは彼を頑張り屋だと褒めます。人助けばかりで大変ではあったが、マナは楽しかった、と言います。
「だって、ありがとうって言ってもらえたり、喜んでもらえたりすると嬉しいじゃない。」
とも言います。それが、この子の原動力。幼い頃から、こういう事に慣れているので、人助けに苦労を感じないのでしょうね。
「僕は、ただヘトヘトで、そんな余裕は・・・。僕は本当になれるのかな・・・? 先輩のように。イヤイヤ、僕だって・・・!」
と純は心の中で思います。そんな彼にジョーは、お守りとしてラビーズをプレゼントします。
しかし、真琴のこの表情は何なんだろうか?
敵のアジト。前話のバトルで大怪我を負ったベール。前話でビーストモードになったのを呆れるイーラとマーモですが、ベールは、もう後がない、キングジコチューがご立腹だ、と言い、彼らを本気にさせます。
Bパート。
後日。図書室では、調べ物をするために、本を取っていました。純は本棚の上段にある本を取ろうとしますが、届かず。マナが取ります。
六花と真琴は、彼がマナについていってる事に感心しますが、ダビィは元気がないみたいだと指摘します。
テニス部では、良い練習相手に。純は、こんなサーブは打てない、とまた落ち込みます。
練習後、純はカバンを持つのを手伝おうとしますが、重くて持ち上がりません。マナは片手で軽々と持って、練習場を去ります。
余談ですが、この子にバドミントンをやらせても、かなりの実力を発揮しそうですよね。これ見て、シングルスのゲームやったら、なんか私が負けそうな気がしてきました。いや、マジで・・・。(汗)
下校時、マナ達3人と純は、ありすと対面。ありすも一緒に帰ります。
ありすは、今日も純がマナの手伝いをした事に労いの言葉をかけますが、彼はマナとの身体能力の差から無力さを痛感していました。
その時、近くで遊んでいた女の子の帽子が風で飛ばされます。マナはそれを取りに行こうとし、純も追います。
しかし、ここでも、身体能力差が現れます。
「僕は・・・、背も低くて・・・、足も遅くて・・・、力も・・・、なくて・・・。」
と嘆き、途中で転びます。一方のマナは帽子を取ります。そんなマナを見て、
「どんなに努力しても、僕は先輩みたいになれない・・・。強く、大きくなりたい・・・! 先輩よりも!」
と心の中で感じます。それと同時に広がる心の闇。
え? これは、自己中と言っていいのか? それに、なれる訳ないと思えば、闇が小さくなったり、一体どういう事なんだ?
純の心の闇をイーラが突きます。イーラはビーストモードに入り、ゾウのジコチューになりますが、
「あれは・・・、ゾウ?」「ゾウね。」「ゾウですわ。」「か・・・、可愛い・・・。」「ゾウさん、可愛いでランス~。」
と癒されている感じ。やれやれ、またこれか。(笑)
「可愛いって、ゆーな!」と言うイーラ。だって、しょうがないじゃん。威厳あるように見えないんだし。(笑)
前話のベールといい、何で、見た目で脱力させるものばかりなんだ。強くなっているのは間違いないでしょうけど、どの道、ラブハートアローの餌食にされる宿命なんだから、「ビーストモード(大笑)」と改名していいんじゃないかと思います。(笑)
という訳で、変身。見た目は威厳なくても、強いジコチュー。「強い・・・。可愛いのに。」と言うダイヤモンド。いや、確かにそうなんだけど、緊張感は下げさせないで。(笑)
純を助けなきゃ、と言うハートに対し、彼の望みを叶えてやっているだけと言うイーラ。彼の望みは強く、大きく、たくましくなりたい事。
ハートはこんなやり方は、本当の望みではないと反論しますが、マナのようにはなれない、と言い、水流で攻撃します。ソードは水流を手刀で斬り、
「あなた、マナの何を見てたの!? 強ければ、マナみたいになれるの!? そうじゃないでしょ!」
と言います。ダイヤモンドも
「マナだって、最初から何でもできた訳じゃない! 誰かの力になりたくて頑張り続けたから、今のマナがあるのよ!」
と言います。
「できるできないではなく、大切なのは、誰かのために何かをしたいというマナちゃんの心! 強さとは、その心の事です!」
とロゼッタ。ハートは
「みんな褒め過ぎ。あたしだって、しょっちゅう失敗したり、落ち込んだりしてる。純君と同じだよ。」
と反撃に転じますが、逆にやられます。ジコチューはハートを踏みつけようとしますが、狙いがわずかに外れます。再度踏みつけようとしますが、思うように動きません。ハート達の説得が効き、抵抗しているようです。
しかし、イーラは無理矢理、彼の抵抗を抑え、再び、踏みつけようとしますが、4人で抑えます。
「いつも一生懸命頑張っている純君に、あたしキュンキュンした・・・! だから、純君のハートは渡せない!」
そして、4人はジコチューを押し返します。「プリキュア」シリーズにはよくある、重量級の攻撃を全員で力を合わせて押し返すシーンが来ました。作画が微妙なものもありましたが、これは見所タップリです。
ここからは、ラブハートアローのターン。まずは、スパークルソードでジコチューの周りに水しぶきを作ります。
ジコチューが水流で反撃しますが、ロゼッタリフレクションで押し返します。大量の水に覆われたところで、ダイヤモンドシャワーでジコチューを凍らせます。最後はハートシュート。
「強くなりたいって努力する純君の思い、真っ直ぐな願い、それは決して自己中な心なんかじゃない!」
ああ、今回はウインクなしか。でも、カッコ良かったので、これはこれでOKです。矢を放ち、ジコチューを浄化します。
後日、純が最近来なくなったと話すマナ達3人。花壇に目を移すと、花がたくさん咲いていました。
これは、純が育てて植えたもの。彼は園芸が趣味だったようです。
「僕、気付きました。僕は先輩みたく強くはなれません。でも、僕の花を見て、誰かが元気に、笑顔になってくれればいいなって。僕が憧れていたのは、きっとそういう事だと思うんです。」
マナは彼に感動し、真琴は弟子がとれるんじゃないか、と称えます。純が笑顔になって良かったと安心するマナ。
彼女達のやりとりを遠くから見ている1人の女の子が。
彼女の名はレジーナ(本編では語られていません)。「いい遊び相手みーつけた。」と言います。キングジコチューの手下でしょうけど、ベール達の関係は? 今後、どんな形でマナ達と対面するのか?
今回はこれで終了です。
次回、「ついに発見!? 王女様の手がかり!」
トランプ王国にしか咲かない花がマナ達の世界にあるようです。「ローズレディコンテスト」の優勝者に贈られるようですが、マナ達を標的にトラブルが続出するらしいです。
ありすメイン回になりそうですが、果たして?
~ まとめ ~
今回の話において、大事なのは、「等身大」。つまり、自分のできる事で、どれだけ良い結果に結び付けられるかが重要だと思いました。
マナは今回の話でも、歴代主人公顔負けのスペックの高さを披露していましたが、それは今回の話の重要ポイントではありません。もちろん、あるに越した事はありませんが、問題は、何をきっかけにそのスペックの高さを身につけたのか、ですね。
純はマナを完璧超人に捉えていたところがありましたが、彼女も言っていたように、純みたく物事が上手くいかず、挫折した事は何度もあります。だけど、常に心にあるのは、「相手に喜んでもらいたい」という気持ち。それがあるから、失敗のたびに、反省を次に活かせるよう努力してるのでしょうね。
マナの高スペックは、幼い頃から、その姿勢を貫いてきた結晶と言えます。ですので、彼女のスペックに一朝一夕で追い付こうなんていうのは無理があるでしょう。しかしながら、彼女の姿勢を見習って、自分のできる事で頑張る事はさほど難しい話ではありません。
この純ももしかしたら、マナのスペックにいずれ追い付けるのかもしれませんが、そうだとしても、失敗ばかりでは、自分を見失います。そうならないためにも、尊敬している人物の努力姿勢を見習い、自分のできる事に結び付けて、ある程度の成功を作る事で自信に繋げていくのが大事なんだろうな、と思いました。
「プリキュア」シリーズでは「等身大」で頑張る、というのは、かなり重要ポイントになっています。今作の4人が、どのような「等身大」で今後頑張るのか、注目したいと思います。
最後に、私の大学生時代の出身サークルと今回の話に関連した話。
今回の話も、前話と同じく、千葉大学バドミントン部の今と関連性が強く、いい話だと思いました。今週末から、部員は「関東リーグ」という、部にとって最大規模の大会を迎えます。相手の上手いプレーに翻弄されたり、試合展開が思うように進まない時などが来るかもしれませんが、そういう時こそ、自分達を見つめ直して、できる事を精一杯頑張ってほしいな、と思います。
当然、試合に出るからには、勝ち負けは大事ですが、悔いなく試合を終える事が大事だと思っています。自分達のこれまでの練習の成果を出し切るためにも、「等身大」で試合をする事を忘れないでほしい、と願っています。
オープニング前。
大貝第一中学校。マナの教室に、ある男子生徒がやって来て、弟子になりたいと言って土下座しました。
Aパート。
マナの弟子入りを希望している男子生徒は1年D組の「早乙女 純」。六花によると、こういうのは、よくあるらしいです。
彼が弟子入りを希望したきっかけは昨日の出来事にありました。大量の本を図書室に持っていこうとしますが、あまりの重さによろけます。その時、マナが運ぶのを手伝います。その後姿が、とても力強くて、頼もしくて、まるで白馬の王子だった、と彼は言います。
そして、前話の予告で出たマナ王子のイメージ図。「白馬は関係ないし。」とツッコむ六花。
「僕は相田先輩のように、強くたくましい男になりたいのです!」
と彼は強く言います。「マナは男じゃないし。」と、またツッコむ六花。いや、キミもマナを幸せの「王子」って言ってるよね?(笑)
そして、彼は改めて弟子入りを頼み、マナは了承します。「断らない。それがマナ。」と感心する真琴。
考えなく安請け合いしてるようにも見えますけどね。もっとも、この場合は、断らないというよりも、「断れない」と言えそうです。マナは相手の熱意を無下にするようには思えないですし。
昼休み。購買所には、大量の生徒が押しかけていました。ある男子生徒が、焼きそばパンを買いたかったが諦めようとした時、マナも自分も買うので何とかすると言います。
マナは焼きそばパンがあるかどうかを聞きますが、人出が足らないと返されます。そこで、マナは売り手を手伝います。純も手伝おうとしますが、生徒集団の中に入れませんでした。
一度に注文されても、適切に注文通りの品を渡していくマナ。すげーな。そして、商品は完売。焼きそばパンを欲しかった男子生徒も買えました。
だが、自分のパンはなし。自分の分は忘れていました。しかし、純は
「さすが先輩。自分の分を人に譲ってあげるなんて・・・。なんて心が広いんだ・・・!」
と尊敬の眼差しです。この子らしいですよね。自分も買う事を忘れてなかったとしても、最後の焼きそばパンは、間違いなく、あの男子生徒に渡しているでしょうね。
自分の昼食はなくなったので、六花の弁当を分けてもらうよう頼みます。六花は、この事態に備えて、弁当を多めに作っているでしょうね。(笑)
その直後、近くの階段で、女子生徒がケガをし、マナは彼女を保健室に連れて行きます。純もついて行き、一緒に手当をします。
保健室の先生は別の生徒の世話で忙しくなりましたので、机の書類を職員室に持っていってほしい、とマナに頼みます。
その途中、男子生徒のケンカを仲裁。その後も、掃除を手伝ったり、生徒会の仕事、小学生が安全に登下校できるように努めるなど、人助けの時間ばかりでした。
そして、ソリティアでは、アイちゃんの世話。純も世話しますが、途中、六花がラビーズでガラガラを出して、引き受けます。
ようやく一息つけた純。彼は疲れていました。しかし、マナは彼を頑張り屋だと褒めます。人助けばかりで大変ではあったが、マナは楽しかった、と言います。
「だって、ありがとうって言ってもらえたり、喜んでもらえたりすると嬉しいじゃない。」
とも言います。それが、この子の原動力。幼い頃から、こういう事に慣れているので、人助けに苦労を感じないのでしょうね。
「僕は、ただヘトヘトで、そんな余裕は・・・。僕は本当になれるのかな・・・? 先輩のように。イヤイヤ、僕だって・・・!」
と純は心の中で思います。そんな彼にジョーは、お守りとしてラビーズをプレゼントします。
しかし、真琴のこの表情は何なんだろうか?
敵のアジト。前話のバトルで大怪我を負ったベール。前話でビーストモードになったのを呆れるイーラとマーモですが、ベールは、もう後がない、キングジコチューがご立腹だ、と言い、彼らを本気にさせます。
Bパート。
後日。図書室では、調べ物をするために、本を取っていました。純は本棚の上段にある本を取ろうとしますが、届かず。マナが取ります。
六花と真琴は、彼がマナについていってる事に感心しますが、ダビィは元気がないみたいだと指摘します。
テニス部では、良い練習相手に。純は、こんなサーブは打てない、とまた落ち込みます。
練習後、純はカバンを持つのを手伝おうとしますが、重くて持ち上がりません。マナは片手で軽々と持って、練習場を去ります。
余談ですが、この子にバドミントンをやらせても、かなりの実力を発揮しそうですよね。これ見て、シングルスのゲームやったら、なんか私が負けそうな気がしてきました。いや、マジで・・・。(汗)
下校時、マナ達3人と純は、ありすと対面。ありすも一緒に帰ります。
ありすは、今日も純がマナの手伝いをした事に労いの言葉をかけますが、彼はマナとの身体能力の差から無力さを痛感していました。
その時、近くで遊んでいた女の子の帽子が風で飛ばされます。マナはそれを取りに行こうとし、純も追います。
しかし、ここでも、身体能力差が現れます。
「僕は・・・、背も低くて・・・、足も遅くて・・・、力も・・・、なくて・・・。」
と嘆き、途中で転びます。一方のマナは帽子を取ります。そんなマナを見て、
「どんなに努力しても、僕は先輩みたいになれない・・・。強く、大きくなりたい・・・! 先輩よりも!」
と心の中で感じます。それと同時に広がる心の闇。
え? これは、自己中と言っていいのか? それに、なれる訳ないと思えば、闇が小さくなったり、一体どういう事なんだ?
純の心の闇をイーラが突きます。イーラはビーストモードに入り、ゾウのジコチューになりますが、
「あれは・・・、ゾウ?」「ゾウね。」「ゾウですわ。」「か・・・、可愛い・・・。」「ゾウさん、可愛いでランス~。」
と癒されている感じ。やれやれ、またこれか。(笑)
「可愛いって、ゆーな!」と言うイーラ。だって、しょうがないじゃん。威厳あるように見えないんだし。(笑)
前話のベールといい、何で、見た目で脱力させるものばかりなんだ。強くなっているのは間違いないでしょうけど、どの道、ラブハートアローの餌食にされる宿命なんだから、「ビーストモード(大笑)」と改名していいんじゃないかと思います。(笑)
という訳で、変身。見た目は威厳なくても、強いジコチュー。「強い・・・。可愛いのに。」と言うダイヤモンド。いや、確かにそうなんだけど、緊張感は下げさせないで。(笑)
純を助けなきゃ、と言うハートに対し、彼の望みを叶えてやっているだけと言うイーラ。彼の望みは強く、大きく、たくましくなりたい事。
ハートはこんなやり方は、本当の望みではないと反論しますが、マナのようにはなれない、と言い、水流で攻撃します。ソードは水流を手刀で斬り、
「あなた、マナの何を見てたの!? 強ければ、マナみたいになれるの!? そうじゃないでしょ!」
と言います。ダイヤモンドも
「マナだって、最初から何でもできた訳じゃない! 誰かの力になりたくて頑張り続けたから、今のマナがあるのよ!」
と言います。
「できるできないではなく、大切なのは、誰かのために何かをしたいというマナちゃんの心! 強さとは、その心の事です!」
とロゼッタ。ハートは
「みんな褒め過ぎ。あたしだって、しょっちゅう失敗したり、落ち込んだりしてる。純君と同じだよ。」
と反撃に転じますが、逆にやられます。ジコチューはハートを踏みつけようとしますが、狙いがわずかに外れます。再度踏みつけようとしますが、思うように動きません。ハート達の説得が効き、抵抗しているようです。
しかし、イーラは無理矢理、彼の抵抗を抑え、再び、踏みつけようとしますが、4人で抑えます。
「いつも一生懸命頑張っている純君に、あたしキュンキュンした・・・! だから、純君のハートは渡せない!」
そして、4人はジコチューを押し返します。「プリキュア」シリーズにはよくある、重量級の攻撃を全員で力を合わせて押し返すシーンが来ました。作画が微妙なものもありましたが、これは見所タップリです。
ここからは、ラブハートアローのターン。まずは、スパークルソードでジコチューの周りに水しぶきを作ります。
ジコチューが水流で反撃しますが、ロゼッタリフレクションで押し返します。大量の水に覆われたところで、ダイヤモンドシャワーでジコチューを凍らせます。最後はハートシュート。
「強くなりたいって努力する純君の思い、真っ直ぐな願い、それは決して自己中な心なんかじゃない!」
ああ、今回はウインクなしか。でも、カッコ良かったので、これはこれでOKです。矢を放ち、ジコチューを浄化します。
後日、純が最近来なくなったと話すマナ達3人。花壇に目を移すと、花がたくさん咲いていました。
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これは、純が育てて植えたもの。彼は園芸が趣味だったようです。
「僕、気付きました。僕は先輩みたく強くはなれません。でも、僕の花を見て、誰かが元気に、笑顔になってくれればいいなって。僕が憧れていたのは、きっとそういう事だと思うんです。」
マナは彼に感動し、真琴は弟子がとれるんじゃないか、と称えます。純が笑顔になって良かったと安心するマナ。
彼女達のやりとりを遠くから見ている1人の女の子が。
彼女の名はレジーナ(本編では語られていません)。「いい遊び相手みーつけた。」と言います。キングジコチューの手下でしょうけど、ベール達の関係は? 今後、どんな形でマナ達と対面するのか?
今回はこれで終了です。
次回、「ついに発見!? 王女様の手がかり!」
トランプ王国にしか咲かない花がマナ達の世界にあるようです。「ローズレディコンテスト」の優勝者に贈られるようですが、マナ達を標的にトラブルが続出するらしいです。
ありすメイン回になりそうですが、果たして?
~ まとめ ~
今回の話において、大事なのは、「等身大」。つまり、自分のできる事で、どれだけ良い結果に結び付けられるかが重要だと思いました。
マナは今回の話でも、歴代主人公顔負けのスペックの高さを披露していましたが、それは今回の話の重要ポイントではありません。もちろん、あるに越した事はありませんが、問題は、何をきっかけにそのスペックの高さを身につけたのか、ですね。
純はマナを完璧超人に捉えていたところがありましたが、彼女も言っていたように、純みたく物事が上手くいかず、挫折した事は何度もあります。だけど、常に心にあるのは、「相手に喜んでもらいたい」という気持ち。それがあるから、失敗のたびに、反省を次に活かせるよう努力してるのでしょうね。
マナの高スペックは、幼い頃から、その姿勢を貫いてきた結晶と言えます。ですので、彼女のスペックに一朝一夕で追い付こうなんていうのは無理があるでしょう。しかしながら、彼女の姿勢を見習って、自分のできる事で頑張る事はさほど難しい話ではありません。
この純ももしかしたら、マナのスペックにいずれ追い付けるのかもしれませんが、そうだとしても、失敗ばかりでは、自分を見失います。そうならないためにも、尊敬している人物の努力姿勢を見習い、自分のできる事に結び付けて、ある程度の成功を作る事で自信に繋げていくのが大事なんだろうな、と思いました。
「プリキュア」シリーズでは「等身大」で頑張る、というのは、かなり重要ポイントになっています。今作の4人が、どのような「等身大」で今後頑張るのか、注目したいと思います。
最後に、私の大学生時代の出身サークルと今回の話に関連した話。
今回の話も、前話と同じく、千葉大学バドミントン部の今と関連性が強く、いい話だと思いました。今週末から、部員は「関東リーグ」という、部にとって最大規模の大会を迎えます。相手の上手いプレーに翻弄されたり、試合展開が思うように進まない時などが来るかもしれませんが、そういう時こそ、自分達を見つめ直して、できる事を精一杯頑張ってほしいな、と思います。
当然、試合に出るからには、勝ち負けは大事ですが、悔いなく試合を終える事が大事だと思っています。自分達のこれまでの練習の成果を出し切るためにも、「等身大」で試合をする事を忘れないでほしい、と願っています。
今回の話は『マナはあくまで人の為に強くなろうとしたけど、純は自分の為に強くなろうとしてた』事で対比になっているのが見事ですね。
又アバン冒頭で花壇越しに純君が拳握るのを、ちゃんとラストで回収してました。
花がマーガレットだったのは、『ちょっと恋心入れたかった』っていうスタッフのお遊びなのかもしれません。
今回の一件で、自己中の定義が後半の布石につながる部分があるのも見逃せません。
ジコチュー化に繋がる基準が後の話で明確化されれば、今回の件も納得できるのかもしれません。
そうですね。10話までのように、「自分さえ良ければいい」という不純な気持ちは強くなかったのに、ジコチューにされたのは気になりますので、以降の話で、納得できるようなものを出してほしいと思います。
ただ、「自分の為に強くなろうとしてた」という点は、関係してそうですね。