「ドキドキ! プリキュア」第47話「キュアハートの決意! まもりたい約束!」の感想です。
~ オープニング前 ~
大貝町の人達は、海にいるキングジコチューの存在に驚きます。
キングジコチューはジコチュートリオに人間界攻略を指示します。ベールは承諾するとともに、レジーナにも、それでいいかを聞きます。
レジーナもOKを出しますが、イーラは、素直じゃない、プシュケーがしおれててみっともない、と言い残します。という事は、やっぱり、マナを倒さなければいけない事に迷っている?
街には、大量のジコチューが現れます。その一方で、プリキュア達はエンジェルモードで今の状況を打開しようと臨みます。最終決戦が始まりました。
~ Aパート ~
キングジコチューの元に向かうプリキュア達。途中の敵を技で蹴散らしつつ、前に進みます。
プリキュア達の戦いはテレビにも中継され、多くの人々がプリキュア達に注目します。
そんな中、大貝第一中学校でも、ネット動画を通じて、プリキュアの活躍を目にします。32話では直接目にしただけに、プリキュアが何者なのか気にします。
プリキュア達の行く手をベールが阻みますが、ソードとロゼッタが引き受けます。
マーモはベールのやられっぷりに、情けない、そんなんで倒せるのか、と言いますが、ベールは、倒す必要などない、愛という下らない幻想に縛られているせいで自ら滅びるだろう、と返します。
ダイヤモンドはトゥインクルダイヤモンド発動後の隙を狙われますが、何者かがジコチューを倒して助けます。
助けたのはイーラ。ダイヤモンドは、前(26話)にもこんな事があったと温和な表情ですが、イーラは、覚えてないと、そっけなく返します。レジーナには、素直じゃないと指摘しておきながら、イーラも人の事は言えないですよね。
ダイヤモンドはイーラと1対1で戦う事になります。ダイヤモンドは、「ダイヤモンドは傷つかないのよ」と倒されない自信にあふれています。
ロゼッタはマーモと1対1に。優勢ではないものの、「みんなで頑張ればきっと道が開ける、そんな気がする」と前向きです。たとえ、今を乗り越えられる根拠に具体性はなくても、
「それだけで十分です! それが私達のカッチカチの絆なんです! その上、今日の私はガッチガチです!」
ソードはベールと1対1に。アン王女は、ベールに殺されたも同然ですので、ある意味、因縁の戦いとも言えますね。
「私が斬るのはあなたじゃない! 断ち切るのは弱さ! 切り開くは未来! 心を貫く勇気の刃! それが私、王女様から貰った名前、キュアソードよ!」
残ったハートとエースはキングジコチューのすぐ近くまで来ました。もちろん、レジーナもいました。
「マナ、あなたはどうして、いつも・・・。あたしはもう、あなたの顔なんて見たくないのに・・・。」
「約束だから。落ち着いたら、一緒にお父さんに会いに行こうって、言ったじゃない? ちょっと予想外の形になっちゃったけど、今がその時だよ。」
そして、ハートは、
「キングジコチューさ~ん! あたしの話を、聞いて下さ~い!」
と叫びます。キングジコチューは聞き入れず、手で払いのけようとします。
直接被弾は避けるものの、風圧で地面に叩きつけられます。その後、キングジコチューの踏みつけが襲いかかります。しかし、ハートとエースはこらえました。
「あたしたちは、みんなの笑顔を守りたいだけなんです!」
「守る? そんなちっぽけな力で何が守れる?」
「守ってみせます!」
「この世界も! トランプ王国も!」
「レジーナも! あなたの笑顔も!」
「守って・・・、みせる!」
ハートとエースはキングジコチューの踏みつけを押し返します。
イーラは、その力に驚きますが、ベールは依然として、自分達が有利である事に変わりはない、と分析します。
というのも、トランプ王国にキングジコチューが現れた時、それまでは仲睦まじく暮らしていた住民達が恐怖のあまり豹変し、他人はどうなろうとも自分だけが助かりたい、という欲望からジコチューへと変わり、滅んでいったため。
そして、今、同じ事が人間界でも起きようとしています。このままいけば、あの時と同じく、自然に滅びていき、愛を失う、とベールは言います。
しかし、ハートは、そんな事はないと返します。
「愛の力は何にも負けないって、あたしは信じてる! 今でもきっと、みんな、愛の力で支え合っているよ!」
「そんな奴が一体どこにいる?」
「いるよ。確かに感じる。みんなの、ドキドキするような、愛の鼓動を!」
とはいえ、街の人達は、我先に逃げようとしている者ばかり。
そんな中、12話のゲストキャラ・純が、ケガ人がいるから手を貸してくれるよう呼びかけます。その言葉に、足を止める住民達。
すぐに、二階堂と百田が手を貸します。他の者達も引き返し、彼らを助けます。
マナの両親達も、六花の母が勤める大学病院で手助けをし、セバスチャンや、13話&41話のゲストキャラ・麗奈も救助ヘリで尽力します。もちろん、彼ら以外も。
ここで、これまでに出てきたゲストキャラをふんだんに出させて、誰かのために動く描写を入れたのは、良い演出ですよね。人は基本、利他的に動きやすい事を強く思わせる、良い象徴だと思いますし、東日本大震災では略奪があまり起きなかった事に諸外国が驚いた、というニュースをも思い出させます。
「確かに感じる。誰かを思いやる、優しい音色。」
「決して希望を捨てない、優しい音色。」
「互いに支え合い、響き合って、」
「ハーモニーを、奏でています!」
しかし、キングジコチューは下らないと言い、特大ビームで愛を壊そうとします。
ここは、ロゼッタリフレクションでガードしますが、あまりの威力の強さに防ぎきれず、後ろにあったクローバータワーにビームが当たり、タワーの上部が崩れ落ちます。
~ Bパート ~
クローバータワーが崩れ落ちても、まだ愛の鼓動は消えてない、とハート。他の4人も、その言葉に希望を持ちます。
キングジコチューは、これほど力の差がありながら、どうしてまだ立ち向かおうとするのか、怖れを知らないのか、と聞きます。
「怖くなんかないわ!」
「ええ、エターナルゴールデンクラウンが教えてくれた!」
「あなたは、レジーナさんのお父様なのですから!」
「そう、だからこそ、絶対に分かりあえる・・・、はずなんです!」
そう言うプリキュア達に、レジーナは槍を向けます。そして、レジーナはハートを攻撃します。4人は加勢しようとしますが、ジコチュートリオが阻みます。
ハートはレジーナと1対1に。ハートは、致命傷は避けるものの、少しずつダメージを受けていきます。とはいえ、ハートは反撃しません。しかし、やがて、倒れます。
「何よ、もう終わり? こんな痛い目にあっても、まだ、あたしやパパと話ができるなんて思っているの? どうして、やり返してこないのよ!?」
「あたし・・・、レジーナとは・・・、戦わないよ・・・。」
「何でよ!?」
「友達だから・・・。友達との約束は・・・、守らなきゃ・・・。」
レジーナは、そう言うハートの近くに、槍を突き立てます。
「いい加減にして! そんな約束、もう意味なんてない! あたし達は、もう友達なんかじゃ・・・!」
「友達だよ・・・。ねえ、レジーナ・・・。もう、苦しまないで・・・。」
「あたしは苦しんでなんて・・・。」
「レジーナ、(前話で)泣いてたよね? あれは嬉し涙なんかじゃない。行き場をなくしてあふれた悲しい涙に見えたよ。」
レジーナは胸の鼓動を感じます。
「ほら、やっぱり。あたし、レジーナのそんな(悲しい)顔、見たくないな。」
「な、何で、何でよ!? 何なのよ!? アンタなんか、あたしの家族でも何でもないくせに、他人のくせに・・・!」
ハートはレジーナを抱き締めます。
「好きだから・・・。あたし、レジーナが好きだから・・・。それだけじゃ、ダメかな? レジーナが好きだから、レジーナが愛するパパも好きになれる。好きになりたい。分かり合いたい。だから・・・、もう一度、話そう、レジーナ。あたしと、あなたと、あなたのパパで。」
少しして、このやりとりを見ていたキングジコチューは、レジーナを惑わせるな、と特大ビームで攻撃します。
レジーナはグレイブを手にし、ビームを相殺します。グレイブの先端も本来の輝きになっていました。
キングジコチューは、どうして自分に逆らうのか、また愛が芽生えてしまったのか。と嘆きます。
「パパ・・・。ううん、違う。そうじゃないよ。愛は・・・、最初から・・・、あたしの中にあったんだよ、パパ。だって、あたし、パパの事、大好きだもん。でも・・・、でもね・・・、やっぱり、マナも好き! パパと同じくらい! どっちかなんて選べないくらい、マナが好きなの!」
と、レジーナは言います。
トリオは呆れますが、レジーナのプシュケーは元気だと分析します。
「それって、いけない事?」
「そんな事ないと思いますわ。私もマナちゃんが大好きですし、六花ちゃん、真琴さん、亜久里ちゃん、レジーナさん、みんなみんな大好きですもの!」
「私も、前は王女様しか見えてなかったけど、今は、ここにいるみんなが大切に思える!」
だが、キングジコチューは耳を貸さず、レジーナは自分だけを見ていればいい、と言います。
「そう思う気持ちも分かるわ。私も、その気持ちに覚えがあるから。でも、好きな誰かを独り占めするよりも、好きな人が好きな人を自分も好きになって、そうやって、人の輪が広がっていく方が、なんか良いじゃない?」
と、ダイヤモンドは言います。その後、
「もうおやめ下さい。人と人との繋がり、それが愛。愛の戦士たる私の使命は、あなたを倒す事ではなく、愛する事だったと、ようやく気付きました。そして、今ならそれができます。なぜなら、あなたは私にとっても、お父様だから!」
と、エースは言います。キングジコチューは、エースにアン王女の姿を重ねます。すると、キングキコチューは何かを感じ、苦しみます。
「さあ、今こそ目をお覚まし下さい! お父様!」
「パパ!」
その直後、キングジコチューの胸から光が出てきます。
ハートは、それが「愛」だと指摘します。
「認めん・・・。愛などいらぬ! 愛などありえぬ! 愛など消し去ってくれる!」
キングジコチューはそう言いながら、ハート達に拳を入れます。ハート達はどうなったのか!?
今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ全開! プリキュアVSキングジコチュー!」
キングジコチューの体内に突入します。トランプ国王は心臓部に捕われているようです。プリキュア達は国王を救えるのか!?
【まとめ】
やっと・・・、書けた・・・。
父親はまだキングジコチューのままですが、ドラゴングレイブの輝きは本来のものに戻りましたし、父親に自分の想いを打ち明けたのですから、もう大丈夫と見ていいですよね?
「いつでもレジーナに『お帰り』の言葉をかけられるよう準備をしておく」と書いた23話感想投稿日から、今日で190日。半年以上も経ち、先月は「今作終了まで、もう2か月もないのに、何で、こんな優し過ぎる子が悪い事をさせられなきゃいけないんだよ・・・」と心が折れそうになっていました。それでも、粘り強く、プリキュア達とレジーナと、そして、スタッフ様達の心意気を信じ続けて、本当に・・・、良かったです・・・。
それにしても、「年を越したって構わない」って書いたら、本当に年を越しちゃうとは・・・。こう書かなかったら、あまりのやるせなさに耐えられなかったでしょうね、たぶん。
もしかして、「年を越したって構わない」と多くの記事で書いたから、こうなったのでしょうか? まさかとは思いますけど、このブログを見て、マナとレジーナが再び笑い合う展開を年明けにした、という事はないですよね、スタッフ様?(笑)
あと、昨年11月下旬から期待していた、というより、願っていた「マナも父親も大好きな事を打ち明ける事」も今回出て、良かったです。
やっぱり、子どもにとって、大好きな友達、大好きな父親、どちらかとだけしか過ごせない、と言われたら辛いですよね。それだけに、今話、マナが「レジーナが好きだから、レジーナが愛するパパも好きになれる」と言ったのは、すごく良かったと思います。今まで、父親の味方は自分しかいなく、自分以外はマナですら父親の敵だと思い込み、友達関係を諦めていたレジーナにとっては、すごく救いになったでしょう。大好きな友達が、父親も大好きだと言ってくれたら、そりゃ、嬉しくなるに決まってますよね。
人間界侵攻前に自分の想いを打ち明けていればなお良かったのですが、それでも、誰かに言わされた訳ではなく、自分の力でこの結論に辿り着けたのですし、父親を裏切るかもしれない恐怖を振り払ってまで打ち明けたのですから、当然、評価すべきであり、レジーナをほめるべきですよね。本当に、よく頑張ったよ・・・。
さらに、亜久里も自分の信念を譲歩できたのは良かったです。
今まで、レジーナとキングジコチューを「家族」である前に「国を滅ぼす敵」と見ていましたが、だからといって、相手の考えが絶対的に間違っている訳ではなく、そこから、素晴らしい愛を見出す事もありえます。マナ、六花、ありす、真琴が、それを強く信じていたから、繋がりの深い亜久里が「愛すべき家族」として見れたのは、すごく良かったと思います。
今回見終えた感じでは、亜久里もレジーナも、互いを嫌う決定的要素がなくなったと思われ、アン王女が2人に託した「戦い」は終結したと見ていいでしょう。あとは、2人が手を取り合って、父親を救出し、2世代に渡って起きた悲劇に終止符を打ってほしいものです。次回は、2人が力を合わせて父親を救うところに大いに注目したいと思います。
これまで願っていた事が今話で多く実現してくれて、今話視聴後はすごく清々しい気分でした! 今作始まって、これほどまで良い気分になったのは、今回が初だと思います。スタッフ様、本当にありがとうございました!
だけど、プリキュア達の戦いは、まだ終わっていません。トランプ国王を救わなければなりませんし、真の敵もどうにかする必要もあります。
今作終了まで、あと2回。今話でもらった感動は大きかったですが、それに気を緩めず、残り2回のプリキュア達の戦い様を熱く見ていきたいと思います! そして、自分にとって最高の感想が書けるよう頑張ります!
~ オープニング前 ~
大貝町の人達は、海にいるキングジコチューの存在に驚きます。
キングジコチューはジコチュートリオに人間界攻略を指示します。ベールは承諾するとともに、レジーナにも、それでいいかを聞きます。
レジーナもOKを出しますが、イーラは、素直じゃない、プシュケーがしおれててみっともない、と言い残します。という事は、やっぱり、マナを倒さなければいけない事に迷っている?
街には、大量のジコチューが現れます。その一方で、プリキュア達はエンジェルモードで今の状況を打開しようと臨みます。最終決戦が始まりました。
~ Aパート ~
キングジコチューの元に向かうプリキュア達。途中の敵を技で蹴散らしつつ、前に進みます。
プリキュア達の戦いはテレビにも中継され、多くの人々がプリキュア達に注目します。
そんな中、大貝第一中学校でも、ネット動画を通じて、プリキュアの活躍を目にします。32話では直接目にしただけに、プリキュアが何者なのか気にします。
プリキュア達の行く手をベールが阻みますが、ソードとロゼッタが引き受けます。
マーモはベールのやられっぷりに、情けない、そんなんで倒せるのか、と言いますが、ベールは、倒す必要などない、愛という下らない幻想に縛られているせいで自ら滅びるだろう、と返します。
ダイヤモンドはトゥインクルダイヤモンド発動後の隙を狙われますが、何者かがジコチューを倒して助けます。
助けたのはイーラ。ダイヤモンドは、前(26話)にもこんな事があったと温和な表情ですが、イーラは、覚えてないと、そっけなく返します。レジーナには、素直じゃないと指摘しておきながら、イーラも人の事は言えないですよね。
ダイヤモンドはイーラと1対1で戦う事になります。ダイヤモンドは、「ダイヤモンドは傷つかないのよ」と倒されない自信にあふれています。
ロゼッタはマーモと1対1に。優勢ではないものの、「みんなで頑張ればきっと道が開ける、そんな気がする」と前向きです。たとえ、今を乗り越えられる根拠に具体性はなくても、
「それだけで十分です! それが私達のカッチカチの絆なんです! その上、今日の私はガッチガチです!」
ソードはベールと1対1に。アン王女は、ベールに殺されたも同然ですので、ある意味、因縁の戦いとも言えますね。
「私が斬るのはあなたじゃない! 断ち切るのは弱さ! 切り開くは未来! 心を貫く勇気の刃! それが私、王女様から貰った名前、キュアソードよ!」
残ったハートとエースはキングジコチューのすぐ近くまで来ました。もちろん、レジーナもいました。
「マナ、あなたはどうして、いつも・・・。あたしはもう、あなたの顔なんて見たくないのに・・・。」
「約束だから。落ち着いたら、一緒にお父さんに会いに行こうって、言ったじゃない? ちょっと予想外の形になっちゃったけど、今がその時だよ。」
そして、ハートは、
「キングジコチューさ~ん! あたしの話を、聞いて下さ~い!」
と叫びます。キングジコチューは聞き入れず、手で払いのけようとします。
直接被弾は避けるものの、風圧で地面に叩きつけられます。その後、キングジコチューの踏みつけが襲いかかります。しかし、ハートとエースはこらえました。
「あたしたちは、みんなの笑顔を守りたいだけなんです!」
「守る? そんなちっぽけな力で何が守れる?」
「守ってみせます!」
「この世界も! トランプ王国も!」
「レジーナも! あなたの笑顔も!」
「守って・・・、みせる!」
ハートとエースはキングジコチューの踏みつけを押し返します。
イーラは、その力に驚きますが、ベールは依然として、自分達が有利である事に変わりはない、と分析します。
というのも、トランプ王国にキングジコチューが現れた時、それまでは仲睦まじく暮らしていた住民達が恐怖のあまり豹変し、他人はどうなろうとも自分だけが助かりたい、という欲望からジコチューへと変わり、滅んでいったため。
そして、今、同じ事が人間界でも起きようとしています。このままいけば、あの時と同じく、自然に滅びていき、愛を失う、とベールは言います。
しかし、ハートは、そんな事はないと返します。
「愛の力は何にも負けないって、あたしは信じてる! 今でもきっと、みんな、愛の力で支え合っているよ!」
「そんな奴が一体どこにいる?」
「いるよ。確かに感じる。みんなの、ドキドキするような、愛の鼓動を!」
とはいえ、街の人達は、我先に逃げようとしている者ばかり。
そんな中、12話のゲストキャラ・純が、ケガ人がいるから手を貸してくれるよう呼びかけます。その言葉に、足を止める住民達。
すぐに、二階堂と百田が手を貸します。他の者達も引き返し、彼らを助けます。
マナの両親達も、六花の母が勤める大学病院で手助けをし、セバスチャンや、13話&41話のゲストキャラ・麗奈も救助ヘリで尽力します。もちろん、彼ら以外も。
ここで、これまでに出てきたゲストキャラをふんだんに出させて、誰かのために動く描写を入れたのは、良い演出ですよね。人は基本、利他的に動きやすい事を強く思わせる、良い象徴だと思いますし、東日本大震災では略奪があまり起きなかった事に諸外国が驚いた、というニュースをも思い出させます。
「確かに感じる。誰かを思いやる、優しい音色。」
「決して希望を捨てない、優しい音色。」
「互いに支え合い、響き合って、」
「ハーモニーを、奏でています!」
しかし、キングジコチューは下らないと言い、特大ビームで愛を壊そうとします。
ここは、ロゼッタリフレクションでガードしますが、あまりの威力の強さに防ぎきれず、後ろにあったクローバータワーにビームが当たり、タワーの上部が崩れ落ちます。
~ Bパート ~
クローバータワーが崩れ落ちても、まだ愛の鼓動は消えてない、とハート。他の4人も、その言葉に希望を持ちます。
キングジコチューは、これほど力の差がありながら、どうしてまだ立ち向かおうとするのか、怖れを知らないのか、と聞きます。
「怖くなんかないわ!」
「ええ、エターナルゴールデンクラウンが教えてくれた!」
「あなたは、レジーナさんのお父様なのですから!」
「そう、だからこそ、絶対に分かりあえる・・・、はずなんです!」
そう言うプリキュア達に、レジーナは槍を向けます。そして、レジーナはハートを攻撃します。4人は加勢しようとしますが、ジコチュートリオが阻みます。
ハートはレジーナと1対1に。ハートは、致命傷は避けるものの、少しずつダメージを受けていきます。とはいえ、ハートは反撃しません。しかし、やがて、倒れます。
「何よ、もう終わり? こんな痛い目にあっても、まだ、あたしやパパと話ができるなんて思っているの? どうして、やり返してこないのよ!?」
「あたし・・・、レジーナとは・・・、戦わないよ・・・。」
「何でよ!?」
「友達だから・・・。友達との約束は・・・、守らなきゃ・・・。」
レジーナは、そう言うハートの近くに、槍を突き立てます。
「いい加減にして! そんな約束、もう意味なんてない! あたし達は、もう友達なんかじゃ・・・!」
「友達だよ・・・。ねえ、レジーナ・・・。もう、苦しまないで・・・。」
「あたしは苦しんでなんて・・・。」
「レジーナ、(前話で)泣いてたよね? あれは嬉し涙なんかじゃない。行き場をなくしてあふれた悲しい涙に見えたよ。」
レジーナは胸の鼓動を感じます。
「ほら、やっぱり。あたし、レジーナのそんな(悲しい)顔、見たくないな。」
「な、何で、何でよ!? 何なのよ!? アンタなんか、あたしの家族でも何でもないくせに、他人のくせに・・・!」
ハートはレジーナを抱き締めます。
「好きだから・・・。あたし、レジーナが好きだから・・・。それだけじゃ、ダメかな? レジーナが好きだから、レジーナが愛するパパも好きになれる。好きになりたい。分かり合いたい。だから・・・、もう一度、話そう、レジーナ。あたしと、あなたと、あなたのパパで。」
少しして、このやりとりを見ていたキングジコチューは、レジーナを惑わせるな、と特大ビームで攻撃します。
レジーナはグレイブを手にし、ビームを相殺します。グレイブの先端も本来の輝きになっていました。
キングジコチューは、どうして自分に逆らうのか、また愛が芽生えてしまったのか。と嘆きます。
「パパ・・・。ううん、違う。そうじゃないよ。愛は・・・、最初から・・・、あたしの中にあったんだよ、パパ。だって、あたし、パパの事、大好きだもん。でも・・・、でもね・・・、やっぱり、マナも好き! パパと同じくらい! どっちかなんて選べないくらい、マナが好きなの!」
と、レジーナは言います。
トリオは呆れますが、レジーナのプシュケーは元気だと分析します。
「それって、いけない事?」
「そんな事ないと思いますわ。私もマナちゃんが大好きですし、六花ちゃん、真琴さん、亜久里ちゃん、レジーナさん、みんなみんな大好きですもの!」
「私も、前は王女様しか見えてなかったけど、今は、ここにいるみんなが大切に思える!」
だが、キングジコチューは耳を貸さず、レジーナは自分だけを見ていればいい、と言います。
「そう思う気持ちも分かるわ。私も、その気持ちに覚えがあるから。でも、好きな誰かを独り占めするよりも、好きな人が好きな人を自分も好きになって、そうやって、人の輪が広がっていく方が、なんか良いじゃない?」
と、ダイヤモンドは言います。その後、
「もうおやめ下さい。人と人との繋がり、それが愛。愛の戦士たる私の使命は、あなたを倒す事ではなく、愛する事だったと、ようやく気付きました。そして、今ならそれができます。なぜなら、あなたは私にとっても、お父様だから!」
と、エースは言います。キングジコチューは、エースにアン王女の姿を重ねます。すると、キングキコチューは何かを感じ、苦しみます。
「さあ、今こそ目をお覚まし下さい! お父様!」
「パパ!」
その直後、キングジコチューの胸から光が出てきます。
ハートは、それが「愛」だと指摘します。
「認めん・・・。愛などいらぬ! 愛などありえぬ! 愛など消し去ってくれる!」
キングジコチューはそう言いながら、ハート達に拳を入れます。ハート達はどうなったのか!?
今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ全開! プリキュアVSキングジコチュー!」
キングジコチューの体内に突入します。トランプ国王は心臓部に捕われているようです。プリキュア達は国王を救えるのか!?
【まとめ】
お帰り・・・、レジーナ・・・。
やっと・・・、書けた・・・。
父親はまだキングジコチューのままですが、ドラゴングレイブの輝きは本来のものに戻りましたし、父親に自分の想いを打ち明けたのですから、もう大丈夫と見ていいですよね?
「いつでもレジーナに『お帰り』の言葉をかけられるよう準備をしておく」と書いた23話感想投稿日から、今日で190日。半年以上も経ち、先月は「今作終了まで、もう2か月もないのに、何で、こんな優し過ぎる子が悪い事をさせられなきゃいけないんだよ・・・」と心が折れそうになっていました。それでも、粘り強く、プリキュア達とレジーナと、そして、スタッフ様達の心意気を信じ続けて、本当に・・・、良かったです・・・。
それにしても、「年を越したって構わない」って書いたら、本当に年を越しちゃうとは・・・。こう書かなかったら、あまりのやるせなさに耐えられなかったでしょうね、たぶん。
もしかして、「年を越したって構わない」と多くの記事で書いたから、こうなったのでしょうか? まさかとは思いますけど、このブログを見て、マナとレジーナが再び笑い合う展開を年明けにした、という事はないですよね、スタッフ様?(笑)
あと、昨年11月下旬から期待していた、というより、願っていた「マナも父親も大好きな事を打ち明ける事」も今回出て、良かったです。
やっぱり、子どもにとって、大好きな友達、大好きな父親、どちらかとだけしか過ごせない、と言われたら辛いですよね。それだけに、今話、マナが「レジーナが好きだから、レジーナが愛するパパも好きになれる」と言ったのは、すごく良かったと思います。今まで、父親の味方は自分しかいなく、自分以外はマナですら父親の敵だと思い込み、友達関係を諦めていたレジーナにとっては、すごく救いになったでしょう。大好きな友達が、父親も大好きだと言ってくれたら、そりゃ、嬉しくなるに決まってますよね。
人間界侵攻前に自分の想いを打ち明けていればなお良かったのですが、それでも、誰かに言わされた訳ではなく、自分の力でこの結論に辿り着けたのですし、父親を裏切るかもしれない恐怖を振り払ってまで打ち明けたのですから、当然、評価すべきであり、レジーナをほめるべきですよね。本当に、よく頑張ったよ・・・。
さらに、亜久里も自分の信念を譲歩できたのは良かったです。
今まで、レジーナとキングジコチューを「家族」である前に「国を滅ぼす敵」と見ていましたが、だからといって、相手の考えが絶対的に間違っている訳ではなく、そこから、素晴らしい愛を見出す事もありえます。マナ、六花、ありす、真琴が、それを強く信じていたから、繋がりの深い亜久里が「愛すべき家族」として見れたのは、すごく良かったと思います。
今回見終えた感じでは、亜久里もレジーナも、互いを嫌う決定的要素がなくなったと思われ、アン王女が2人に託した「戦い」は終結したと見ていいでしょう。あとは、2人が手を取り合って、父親を救出し、2世代に渡って起きた悲劇に終止符を打ってほしいものです。次回は、2人が力を合わせて父親を救うところに大いに注目したいと思います。
これまで願っていた事が今話で多く実現してくれて、今話視聴後はすごく清々しい気分でした! 今作始まって、これほどまで良い気分になったのは、今回が初だと思います。スタッフ様、本当にありがとうございました!
だけど、プリキュア達の戦いは、まだ終わっていません。トランプ国王を救わなければなりませんし、真の敵もどうにかする必要もあります。
今作終了まで、あと2回。今話でもらった感動は大きかったですが、それに気を緩めず、残り2回のプリキュア達の戦い様を熱く見ていきたいと思います! そして、自分にとって最高の感想が書けるよう頑張ります!