(写真は、観音寺の築地塀)
前回の「谷根千」散策の天王寺駐在所や谷中銀座
の続きです。
谷中銀座の商店街を抜けると「藍染(あいぞめ)
川」を暗渠化した「へび道」に突き当たります。
突き当たりを左折して「へび道」を少し進み、
直ぐにまた左折して、路地を真っ直ぐ進むと、
突当りに、次頁の写真の「岡倉天心記念公園」
があります。
岡倉天心は、明治時代、日本美術の発展に大きな
貢献をしました。
岡倉天心記念公園は、岡倉天心の旧居と天心が
教鞭をとった美術院の跡です。
公園の奥には、六角堂があり、この中に前頁の
写真の岡倉天心像が安置されています。
岡倉天心記念公園の右側の路地を進んで、蛍坂を
上ります。
蛍坂の突当りを左折すると、赤穂浪士ゆかりの
「観音寺」です。
赤穂浪士討入りに名を連ねた近松行重と奥田行高
が、ここ観音寺の住職と兄弟であったことから、
赤穂浪士討入りの会合によく使われました。
そして、討ち入り後には、前頁の写真の
「赤穂浪士供養塔」が建立されました。
また、観音寺は、瓦と土を交互に積み重ねて
作られた写真の「築地塀」でも有名です。
道向かいの養傳寺も築地塀なので、この路地
散策は、江戸時代の雰囲気を味わえます。
観音寺を出て、三崎(さんさき)坂へ向かいます。
三崎坂を下って行くと、明治の商家建築である
写真の「下町風俗資料館」(旧吉田屋酒店)が
あります。
建物の中を見学出来ます。(無料)
下町風俗資料館の道路向いには、大正時代の民家
を改造した、レトロな雰囲気で人気の上の写真
の「カヤバ珈琲」があります。
そして、この近くには、上の写真の和菓子の老舗
「谷中 岡埜栄泉」(やなか おかのえいせん)も
あります。
ここで、人気の和菓子を買いました。
しょうがの香りが効いて、素朴で懐かしい味が
します。
次に、三崎坂を戻りながら上って行くと、右手に
下の写真の「全生庵」(ぜんしょうあん)が
あります。
全生庵は、幕末・明治維新の際、国事に殉じた
人々の菩提を弔うために、山岡鉄舟が明治16年に
建立しました。
鉄舟と親しかった落語家の三遊亭円朝の墓があり、
寺には円朝が収集したお化け絵がたくさんある
そうです。
更に、地下鉄・千駄木駅近くまで三崎坂を上って
行くと、明治8年創業の写真の「菊見せんべい」
があります。
醤油、唐辛子、砂糖、抹茶の4種類が入った
次頁の写真の詰合せを買いました。
堅めの煎餅で、パリンと豪快に割れ、食べ応えが
あります。
三崎坂が、不忍(しのばず)通りを横切った先に
ある前頁の写真の「須藤公園」で一休みします。
須藤公園は、加賀藩の支藩の大聖寺藩(十万石)
の屋敷跡でしたが、実業家の須藤吉左衛門が
買い取り、その後、須藤家が公園として東京都
に寄付しました。
須藤公園を出て、三崎坂の延長上にある団子坂を
少し歩いた左手にある下の写真の「森鴎外
記念館」に入ります。(撮影禁止)(300円)
この記念館は、森鴎外が、家族と共に晩年まで
30年間住んでいたという「観潮楼」の跡地に、
生誕150年を記念して平成24年に建てられた
ものです。
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