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Mr.PROTOCOL

高円寺8/17にOPENのBar

風の贈り物

2015-05-12 | 毎日ブログ
先日の非番でとある用があったので夜に中野に行く事になりました。
自宅からは中野へのアクセスが悪く一番早いのは自転車だったりするのですが、その日は自転車を店に置きっ放しだったので最寄りの寂れたバス停から一時間に一本だけ走る中野行きのバスに乗ろうと決めて家を出たのですが、バス停に着いてもう中野行きのバスが運行していない事に気付きました。

「予定の時間までだいぶ余裕あるし久々に歩いてみるか」

判断に迷いはなく30分超の道程をてくてく歩く事に。
夜になり日中の季節はずれの強い日差しもなく風は気持ち良く、少しウキウキすらしながら歩き始めるといろいろな発見が。

まず休みの日にこんなに歩く事自体がない。一週間の疲れがたまった休みの日こそ早起きまではしますが、予定があればその目的地まで体になるたけ負担がかからないルートを選択しがちなのです。時には身分不相応にタクシーも使ったり。
自宅から中野まではわりと大きな道を進めば着くのですが、ここはあえて細い道を選んで歩く。

「あ、こんな所にバルがあったのか 日曜の夜でも結構入ってるな」

とか

「大きな道から一本外れるだけでこんなにも街灯がないのか 学校が近くにあるのにこんなに暗くていいのかな」

というヘタな心配とか

「ここの定食屋満席だけど全く活気がないな みんなマンガ読みながら下向いて食べてる 日曜の夜だから明日からの事を考えるとこうなっちゃうのかな」

なんていう世のいわゆるサザエさんブルー現場を目撃しては瞬間的に目に入った人に同情してみたりとなんだかいろいろなものが普段より目に入る。


そして何よりも感じたのは「匂い」。

学生の頃に感じた五月の匂い。
どんな匂いかとはうまく表現できないのですが、強いて言うなら「変化の前触れの匂い」。

少しざわついている感じというか。これから何か起こりそうな雰囲気というか。
自分が少し疲れていたせいかその分余計なものが邪魔せずにより繊細にその感覚を受けれたという感じ。

五月って四月の新しく始まった生活がいったん落ち着き始めて自分がやりたい事を本格的に始める事ができる環境が整いつつある月だったなと学生時代を振り返ってみたり。

まあこれから私の周りで何が起こるか全くそんな予定も前兆もないのですが、何か匂ったって事は何かあるのかもしれませんね。

…とまあ休みの日にてくてく歩いてみてちょっとこういう休みもいいなーと発見。
普段仕事の時には買出しや仕入れなんかでその目的地まで自分が思っている以上にきっとテンパって歩いているからわからなかったのだろうなと。そうでなくフワッと歩いてみるといいもんだなと思ったのでこれからの休みは意図的に「歩く」を実践してみたいと思います。

でも今日はタクシーで帰ろうと思います、店主でした。

お祭りマンボ

2015-05-08 | 毎日ブログ
明日が休みという事で普段より気合が入る土曜日です。


私は個人的に御神輿を担いだりしてるのですが、明日が今年の担ぎ始め。

数年前から知人に誘われて始めた神輿ですが、これがまあなんとも楽しいもので。
「神輿」は「祭」で担ぐもので「祭」は「街」に根付いているもの。
高円寺でも御神輿出るみたいですがやはり阿波おどりが街のメインなので御神輿はちょっと寂しいかな。

私は同好会に所属しているので町会ではないのですがそれでもその地域で生まれ育った人達が仲間には多く、結婚して子供が生まれその子供も担ぐというような血の繋がりも少なくない話です。

小さい頃親の仕事の都合で引越し、転校を繰り返していたので私には今でも繋がっているいわゆる幼馴染みという存在がいません。
でもその同好会では30半ばのこんなオッサンでも昔からその土地で生まれ育った人間のように接してくれてなんかとてもほっこりするのも私が神輿を担ぎ始めた理由でもあります。

もちろん担いでいる時のアドレナリンがみなぎっている感じも快感であり、街のど真ん中を褌で半ケツさらしながら堂々と歩けるという稀有な感覚もおもしろいです。


まあ要するに明日の御神輿が楽しみでしょうがないという話でした。
ご興味がある方いれば一緒に担ぎましょう!担ぎ手不足はどこの地域でも深刻であります。昔からあるものが知られずに縮小衰退していくのは悲しいです。
阿波おどりだってなくなってしまったら寂しいでしょ?

というわけで月曜は少し顔も焼けてかなり肩を痛めてる私がきっといますが気にしないでください。楽しさの代償です。
こんな感じで週一の休みを過ごす事で残りの週六日の仕事のモチベーションが保てます。遊びも全力で。

ではでは。
本日も皆様のお越しをチャキチャキっとお待ちしております、店主でした。

ミエナイチカラ

2015-05-01 | 毎日ブログ
先日のお客様との会話にて。



「最近もっと人に何かを伝える力をつけたいんだよね」



こんな事を言われました。
いきなり深々しい話題ではありますが。

ちなみにその方は自他共に認めるお話好きな方でその話も非常に私は面白いと感じるし、何より話の組み立て方が上手いといつも思っていました。その場にいる他のお客様もその方の話に耳を傾ける事が多いし、いつだったか「あの方は噺家さんですか?」と聞かれた事もあるくらい。
いわば"愛されるおしゃべり"。

そんな方からの意外な一言だったのでこれは何かあるなと思い、詳しくそう思った経緯を聞いてみました。

要約すると、よくある仕事の話から始まって新入社員の育て方について同僚と口論になり一向に平行線しか辿らない会話に限界や問題を感じたからだそうで。まあこれもよくある話ですね。

まず人の育て方という議題が難しいですね。十人十色ですからいろいろな育て方、伸ばし方があります。
基本的にはその社の方針にそって社にいずれ成果(売上、結果)をもたらしてくれるようにその社の型にはめて教育していくのが普通だと思いますが、やはり口で言うのは簡単で同じ花でも毎日水をやらなければいけないのもあるし、週に一回でいいもの、中には水をあげると腐ってしまうのもあるでしょう。

とはいえ、ゆくゆくは自分の会社に大きく関係してくる話ですからそりゃ真面目になります。人は真面目になればなるほどそれを表に出すか否かはともかく意見、考えが強くなっていくものです。
譲ることをしなければ意見の相違というものになります。もっと発展してしまうと喧嘩、退職、解散等という繋がっていた鎖を切断しなければいけない事態に陥るのです。


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自分に置き換えてみると、BARという職種においてはそういった結末はなるべく避けなければいけない事であります。
もちろんそういったひとつのコミュニティーの崩壊が必要な局面もあるのですがやはり稀で、基本的にはみんなに優しく楽しくドリンクを飲みながら過ごしてほしいので自身の主張は控えます。
言い換えるとその方が欲しい答えに寄っていく行動が必要なのです。
それは悩み事であれば欲しい答えを出してあげて、「言って欲しい事を言ってあげる」事だし、ドリンクならばその方の今の体調、気分、好みに応じて提供する事になります。

その他にもいろいろな要素がありますが、私が昔教わったのは「バーテンダーとは総合職だ」という事です。
これは今でもやはり体に染み込んでいて日々実践していかねばとは思っていますができているかどうか…。



とにかく話を戻すと「人に何かを伝える力の上げ方」というのはやはり公式なんてものはないので明確な答えはないんですよね。統計として「こうした方がわかりやすい」くらいはあるんでしょうけど。
ただそのお客様に言えたのは
「そんなに話が上手い○○さんでもそういった事を悔いて改めようとする人の方が少ないと思うし、そう考えた考えようとした事実が素晴らしいと思います」
とフワッとした感じのやつでした。
うーん、違ったんだろなー。


とまああらためて非常に考えさせられる会話だったのでここに書いてみました。
連休も残り僅かではありますが、高円寺の南のBARとかに寄ったりして有意義な時間をお過ごしくださいませ、店主でした。




笑顔の行方

2015-04-29 | 毎日ブログ
皆様、連休中いかがお過ごしでしょうか。

私は非常に野球が観たいです。

というのも先週の休みには今年初の居酒屋神宮に行き、やはり野球をつまみにした外飲みは最高だと再再々実感したためです。

しかし毎年シーズン初めに行くと思う事があります。

それはビールの売り子のクオリティの差。

おそらく毎年のようにやっているスタッフとそのシーズンから始めたスタッフがいて、明らかにサービスの違いを感じるのです。

球場に行かれた事がある方はご存知と思いますが、売り子さんは売り上げた現金(お札)をポケットなどには入れず折り曲げて手に器用に挟みながらスタンド内を歩き回るのですが、明らかに売れているスタッフはその枚数が違います。

その差はわかりやすい所で言うと批判承知で言えば、容姿。

そりゃあ同じ物を買うならカワイイ女の子から買った方が気分がいいもの。

ただその差の一番の要因は私は「笑顔」だと思います。

売れているスタッフは必ず笑顔です。
これからのシーズン、特に暑い夏場は重たいビールタンクを背負いながら歩くだけでも相当な負担なもの。当然汗だくになるのです。

それでも笑顔を絶やさないスタッフとわかりやすくしんどそうなスタッフがいるわけですが、当然前者の方が売れています。当たり前ですよね、汗だくで疲労困憊なスタッフから生ビールを買っても同じ物でもきっと味わいが違います。

逆に汗だくでも笑顔さえあれば、その汗さえもいい方向に作用するのです。「この子、頑張ってるな」と。


かなり突き詰めていくとそれは「同情」なんだと思います。
「こんなに汗かきながらも不満も言わずに(もしかしたらけっこう上に文句言ってるかもしれないけど)重たいビールタンク背負って(もしかしたらもう残り数杯分しかなくてけっこう軽いかもしれないけど)それでも笑顔なあの子は頑張ってるな、よし買ってあげよう」
となるのです。カッコ部分が同情から自然と想像させないのです。


同情が全てではないのですが、そこからうまく発生する感情として「応援」があります。一番そこが大事なんだと思います。

というわけで皆様に「応援」してもらえるように汗だくになって(ただスーツを着てて暑いから)笑顔を絶やさず(昨日飲み過ぎてもはや笑えるくらい体調悪いから)本日も営業致します。


ではでは。
みんなでチャージ¥1600の居酒屋神宮に行きませんか?店主でした。




2015-04-28 | 毎日ブログ
まずは最初にGWの営業のお知らせを。


・~5/2(土) 通常営業
・5/3(日) 19:00~3:00
・5/4(月)~ 通常営業

となります。
日曜も休まず営業しますので、どうぞもろびとこぞりて。



最近お客様との会話でもちょいちょい話題にあがるこちらのお店が
来月頭にオープンだそうです。





とうとう磯丸水産も高円寺上陸です。


やはりというか当然の24時間営業という事で私も這々の体でも行けるとありなかなか来店機会もありそう。

しかしこの1年で高円寺には大手飲食チェーン店が増えたように思います。
なぜでしょう。


かつては、というか今でも言われ続けている「高円寺ではチェーン店は難しい」というジンクス。

ただこの1年で増えたチェーン店はどこも枯れる事なく安定した集客をしているように思えます。繁忙時間帯は私も店にいるのでなんともわからんのですが聞く話によるとです。

ここ高円寺は一説によると大小合わせると商店街の数が日本一だそうです。
北にも南にも東にも新にも名前の付いた通りや商店街がたくさんあります。

新しく入れ替わる店舗ももちろんありますが、変わらない古くからある店舗ももちろんあります。それだけ昔からある個人店が通りを、街を支えているという事です。

いわば高円寺は『個』の集合体。

言い換えると『古き良きを貫く』といった所でしょうか。

昔、駅にホテルを建設するとなった時に住民の方からひどい反発があったそうです。

「大きな建物を高円寺に建てるな」

これ、なんなんですかね。

ホテルができれば高円寺以外からの人の流れが発生して新しい流れを作る事ができるのに。それが結果、街の活性化につながるはずです。

今高円寺に参入してきた大手飲食チェーン店もそれと同じですよね。きっと『個』だけでは遅かれ早かれ街全体が停滞衰退するでしょう。

大小様々なものがあってうまく噛み合えばもっと街も盛り上がるし良いと思います。

だから私は磯丸水産にもサイゼリヤにも行こうと思います。

そしてここMr.PROTOCOLもそんな高円寺の活性化に微力ながらも力添えできれば。


ではでは。
GWはどこも混んでるので地元で飲みましょう、店主でした。