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一年の計は元旦にあり/New year's day is the key of the year

2016-01-01 00:41:30 | 詩とか
あけました!

大晦日に「あー今年の振り返りしないとな」と思い、すっかり忘れていた。
というか一回考えたんだけど、「…」という感じで、一旦放置していた。

一年の後半がスーパールーティンワークだったので、本当は色んなことがあって、色んなことを感じたんだろうけれど、多分それがどこかに押し込められてしまっている。

それを大晦日1日で復元するのは不可能だったので、とりあえずどこかでじわじわと復活してくるのを待とう。


で、今年はどうすんの?という話だが、実はもう決まっている。
というか、どうせ何も考えられないことは分かっていたので、事前に決めていた。

会社に入ってしまったらあらゆる感性や向上心が消え失せてしまうと確信し、焦りながらも具体的な目標を無理やり決めた卒業前の自分を褒めてやりたい。

よく人から「ブレない」と言われるが、それは決して心が強いからではなく、1つ2つ先を見て自分がその時どんな状態なのかを謙虚に考えているからだろう。

その能力は多分大きな武器であり自信にはなるんだけど、そもそも自分が想定した通りに薄れていっている現状に凹んでいたりもする。

例えばサッカーを見ていて「日本は負ける!」と確信を持って宣言し、見事に負けた時、自分の見る目は正しかったと手放しに喜べないというのと似ているかもしれない。だってそもそも日本負けてるんだから。

まあ、考えすぎる分、色々複雑なのだ。


という訳で、今年(というか多分来年も)の目標を備忘録的に書き記す。

入社後の目標なので、去年の使い回しではあるが、きちんと明文化することにきっと意味があるはずなので。

(1)金融に精通する

(2)そこそこ英語ができるようになる。

(3)働いた履歴を作る


(1)(2)に関しては完全に今後自分に必要なスペックを高めるという観点である。
書いた通りなので、特に解説することもない。

(3)に関しては対外的に役立つもので、言ってしまえば履歴書だ。
少し説明する。

履歴書とは、例えば○○で何年働いていたとか、○○の資格を持っているとか、会わなくてもその経歴だけで「こいつはガチ勢だ」と思わせる何かである。

僕自身こういったことで人を判断するのはナンセンスだと思っているが、世の中はそれを最重視する人達で溢れているみたいなので、無視するわけにはいかない。

やるだけ無駄な議論や、行くだけ無駄な集まりを端折るには、「この人は生きているスピードや世界が違う」と思わせる何かが必要なのだ。

という訳でもう少し具体的に考えてみる。


英語はちょっとずつやることにして、残りの①③をまとめると「実用的な知識を身につけつつも、対外的に金融に精通していると思わせる何かの習得」ということになる。

答えは色々あると思うけど、僕が選んだ答えは税理士だ。

特に確固たる理由はないけれど、とりあえずそういう目標をたてて今年一年すすんで行くことにする。


今年もよろしくお願いいたします。

幻夏

2015-09-01 21:29:21 | 詩とか

夏だなあ、暑いなあ。

そんな風に思わない夏が来るとは思ってもみなかった。

「死んでしまう!」と思って実家から慌てて持ってきた扇風機も、結局使わず終い。

日の入りも知らぬ間に峠を超え、太陽に合わせて寝ると少し早すぎるようになってしまった。

日の出に合わせて起床すると、そのうち遅刻してしまうかもしれない。

夏の暑さが好きというわけではないけれど、だらだらと汗をかき、ベッドの上で悶え苦しむ、というのが恒例の夏。

それがないというのは何というか、結構寂しい。というよりも、もはや不自然だ。

 

唯一夏を感じるチャンスだった高知は、2日とも雨。

1ヶ月以上続く調査の終盤にお邪魔した際、「今年はまだ一日しか雨が降ってないんだけど」「そういえば去年もずっと雨だったよね」と方方から言われ、雨男のレッテルを付与された。

宿のお上さんにも「また雨だね」と笑われた。

けれど、あまりに寒かったため、滅多にいかない温泉にみんなで「行こう!」となったのはきっと雨のおかげだ。

前後の二日に自転車で自走したのだが、これもいい感じに曇り。

朝5時ぐらいに走り始めたので、昼過ぎには到着して、暑さを感じることもほとんどなかった。

といっても、いきなり200km走ったので、体はボロボロになったけど。

帰りのフェリーが寒くて、まさかお風呂があるなんて思わなくて、それを知ったときには文字通り飛び込んでしまった。

 

夏の終わりに行った鳥取は、これまた曇りのち雨。

到着した夜のあまりの涼しさに、後輩と「マジ適温!」といって騒ぎ、翌日同期と海に潜って、その寒さと大量に浮いているクラゲの恐怖に震えていた。

そういえば、この時も温泉に行った。

露天風呂の外(風呂と池がつながっていた)で跳ねている魚を見て子供のように騒いだ後、魚たちがあまりに一生懸命飛び跳ねているので「お前らも大変だなぁ」と少ししんみりした。

 

 

ここまで読むと、もはや温泉を楽しむために海に行って無理をしているんじゃないかという疑惑が生じてくるが、決してそんなことはない。

僕は本当は夏と、海と向き合いたいのだ。

 

夏を感じないまま夏が終わってしまう、というのは僕とって地味に気になることのようで、鳥取からの帰りのバスで、あれこれ考え、焦っていた。

結果、今年訪れる予定の南半球に思いを馳せた。

「オーストラリアだったら、これから夏なんじゃないか!?」

一縷の望みに希望を託し、目的地の月の平均気温を調べてみたが、これまた「マジ適温」。

事実上、僕の夏は終わってしまった。

 

「もう31日!?」と思う暇もないほどバタバタしていた八月最後の一日は、夕日を見ることすらできなかった。

 

ああ、夏よ。

夏のくせに、挨拶もせずに去っていくなんて、冷たいじゃないか。

 

ああ、夏よ。

夏のない一年なんて、牛乳のないコーンフレークよりも寂しいじゃないか。

 

ああ、夏よ。

今年は、ちゃんと相手できなくてごめんな。

 

ああ、夏よ。

ちゃんと一年後、会いに来てくれると約束してくれるか?

 

 

僕は、楽しく、面白く生きたい。


ユートピア

2015-08-09 21:54:07 | 詩とか

そこに一本の道がある

まっすぐ進んでゆけば、こちらからあちらへ行ける

決して難しいことではない

ただ真っ直ぐ進むだけだ

 

その道に一枚の壁が立っている

しかし目には見えない

壁はそれを乗り越えるためにあるのではなく、そこに壁がある意味を考えるために立っている

だからそれでいいのだ

 

こちら側にあって、あちら側にないものがある

あちら側にあって、こちら側にないものもある

 

失ってみて初めて、その存在の有り難さに気がつくこともあるが

失ってみて初めて、その存在の過剰さに気がつくこともあるのだ