USA13 これから。

おはようございます

これからロッジをチェックアウトして、妹夫婦は義兄実家でクリスマスを母さん父さんたちは家に戻ります。

私とＴはアメリカに来て１時間たりとも２人きりで過ごしていないことに気がついたので今日から３日間はＴ名義に変えた家へ２人で行って来ることにしました

父さん母さんの家にはイブに戻ります

昨日ね、母さんは外にでかけたいし、妹夫婦は朝からでかけたから結局私とＴで家に残りたい父さんの世話をすることに。

もうそういうストレスも限界に達していて、森の中で「やっぱりもう帰りたい」ってＴに直訴したのです。こんな状況で結婚式もやりたくないとも言いました。

たった１時間のランチさえ２人でしていないし、誰かがでかけたいって言い出すと「じゃあ僕が残るよ」って長男Ｔは言うし、「じゃあ私も家に」って言うしかないし。それが自分たちの結婚式の１週間さえもそうなるのかと想像すると何も楽しい想像や妄想ができない自分がいて。

何がしたいって特にないんだけどね、私も外に出てフレッシュな空気を吸いたいしね。

そんなわけで、今日から３日滞在する場所はネットが繋がれていないので、恐らく連絡とりにくくなると思いますが、ご心配なさらず

Ｔと２人、ゆっくり過ごして色んな話をしてきたいと思います。

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USA12 絆。

今日は１日車２台でアンティークショッピングにでかけました

しかも信じられない位巨大で、５時間は滞在しました。父さん、途中で車イスを拝借して隅々まで見ていました

こーんなコーナーが体育館より広い場所に沢山あって、とにかく落ち着いて物色してはレジまで「これ、取っておいてください」って預かってもらう繰り返しで本当に楽しかったな

途中で父さんの機嫌が悪くなったから、母さんも機嫌悪くなり・・・今日はTがずっと２人の間に入ってお世話してたよ。

脳に腫瘍があるからね、機嫌が悪いっていうよりも考え方がたまに急激に意味不明な位に頑固になったりするんだ。

私、エミリー＆アーロンでそんなやりとりを見ながら「とりあえずランチしよう」と３人で休憩

このレストランが美味しくて３人でデザートも突っついて食べました

帰宅しても父さん機嫌悪くて、ついにエミリーが泣いて外に飛び出し・・・それを兄のＴが追いかけ・・・

義兄アーロン、私＆母さん、父さんと気まずい空気が流れたんだけどさ、アーロンが涙流しながら「もう少し癌に勝とうって強い気持ち持たなきゃこうして、新しくできた血は繋がっていない息子も娘も全ての生活捨ててここにこうしてみんなで集まって来ている意味をもう少し分からないとダメだよ癌に勝たないとって自分でまず思わないと勝てるはずがないよ」と泣き出したので・・・

私も大号泣。涙目の父さんを抱きしめて「何が１番寂しいか分かるここに来て１度もコーヒーを作ってくれてないでしょそれがどれだけ寂しいか分かる」

父さんも泣いて「Nao、ごめんね。本当にごめんね、明日コーヒー作ってあげるから」って。

きっと明日になれば腫瘍のせいで忘れてしまうのも分かってるんだけど嬉しかったな。

父さんも本当はこんな人じゃないってみんな分かっているんです。脳に腫瘍があるし、大きな癌が肺にもあるから、痛いだろうしイラつくだろうし、自分が言ったことも覚えてないことも沢山ある。昔にみんなでしたゲームも今じゃできないんです。

もう毎日がこんなことの繰り返し。１日誰かが泣かずにすむことがまずない毎日。でも、相手を思いやる絆は今まで以上にみんな学んでいる。

お父さんの余命が今のままでカウントすると私たちの結婚式が終わった４月末だってみんな分かってる。でも誰も希望を捨ててないからね。

みんなで頑張らないとみんなで乗り越えないとね

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USA１１ ネイティブアメリカン。

今日は、Tと義兄アーロンが早起きして釣にでかけたので、私＆エミリー＆父母でおでかけしてきました

アメリカとどこかの国の戦争のことは常に耳にしているのに、ネイティブアメリカンの悲しい歴史のことをあまり知らずに今日まできた自分

ネイティブアメリカンミュージアムで歴史を勉強した後で、インディアンのおじさんの話をまた聞いて、ダンスまで見て、おじさんの息切れに噴出しそうになった１日でした

ネイティブアメリカンの言語を誰よりも先に覚えてしまった好奇心旺盛な自分。今日は何かあると英語ではなくネイティブアメリカン言語で話すようにしてみんなを笑わせてみました

ランチは、昨日と違う小さな素敵な街で食べました

NYやシカゴみたいなビッグシティも好きだけど、こういう小さな街の景色もなんだかとっても落ち着きます

「入んなくていいよ」って言ってるのに、どこにでも出没するエミリー

会うたびに本当の姉妹のようになっていく毎日

今夜はエミリー夫婦が夕飯を作る係

巨大ツナステーキを外のグリルで焼いてくれました

今日はおでかけしても、途中で母さんが何度か泣き出したりとアップダウン激しかったけど、だんだん私なりにそういう時の対処方法を学べてきています。とにかく泣いたら抱きしめてあげることで、不安やイラ立ちが少し楽になるようです

病気の人だけが支えを必要としているように見えていたけど、本当はそこではなくて、その人を支えるまわりの人のほうが精神的にきついのだとこの歳になってはじめて気がつきました。

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USA10 アンティーク。

今日は最高にお天気が良くて、全員揃ってアンティークショップに行ったり、近くの街まで観光してきました

最初は父さん「俺は歩けないから絶対行かない」と言い張っていたけど、「ダメ、全員で行くの」と無理やり外に連れ出してみたんだけど、実はとってもアンティークショッピング楽しんでました

ランチは昔のアメリカ映画に出てくるような小さな素敵な街でビュッフェにしました

ロッジに戻ってきて、Ｔと恒例の散歩にでかけたんだけど、山を歩いていたらどこかの家の犬がついてきて、私たちのロッジでしばらく遊んでいました

「そろそろおうちに帰ろう」とまた犬たちの家まで歩いて送ってあげたのに、結局またロッジまで着いてくるの繰り返しで別れるのが辛くなっちゃいました

Ｔも私も何が寂しいかって、コタがここにいないことが１番寂しいのです

今夜は私が夕飯を作る係

みんなには照り焼きポークディナー、父さんにはジンジャーポーク（塩抜きのシーズニングで）を作りました

父さんはあらゆる砂糖入りフードを食べてはいけないので、いつもみんな注意して食事させます。でも、今夜は父さん、みんなの目を盗んでこっそり照り焼きソースを塗って食べてました

食事前には注射して、ご飯の目の前に沢山の薬を用意している毎日。なんだか、可哀相なんだ。

日に日に髪の毛が抜けてしまって歩くのもやっとな状態だけど、みんな普通に外に連れ出したり「星がとっても綺麗だよ」って外の空気を吸わせたりしています

夜はみんなで昔したゲームをして盛り上がりました

明日もみんなで笑って過ごせますように

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ＵＳＡ９ 到着。

今日から５日間、Ｔの妹夫婦と合流して、ノースカロライナのグレイトスモーキーマウンテンという山々がカナダから連なっているロッジに泊まりにきました

父さんも、体調は良くないけど、私たちのおかしな会話に笑ってくれています

母さんもね、今朝起きたらＴに泣いて昨日のこと謝っていたので、なんとなく大丈夫になりました。

私たちのロッジの部屋です

今夜はママが夕飯を作る係。ビュッフェ形式のタコスでした

みんなで暖炉を囲んで５時間位色んな話をしました

ＤＶＤで見た「ブラザーズ＆シスターズ」のような家族ですが、私ここに嫁に行くんだなと改めて分かったし、そこに後悔はない夜になりました

この後、みんなが寝静まってから、ＰＣをいじりはじめた自分。そこに義姉エミリーが登場して「もう少し飲まない？」とずーーーーっと、家族のことを語っていました。

私の気持ちをとってもよく分かっているエミリー。そして、アメリカに来ると知り合いのいない私ですが、唯一彼女が私の親友になってくれます

だいぶ、２人でワイン空けてしまいましたが、久しぶりにガールズトークできて本当に楽しかった夜でした。

もう夜中なので寝ます

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