電話がかかってきました。
Ｓさんの娘さんからでした。
Ｓさんは明治４５年生まれの方で、９０歳を過ぎて尚ボランティアの現役でおられた立派な方でした。
手話を７０歳から学び始め、たくさんの方に癒しを届けた方です。
私にも手話を教えてくださり自己紹介くらいは出来るように育ててくださいました。
お礼に阿騎野の温泉に何回かご案内したことがあり、指のきれいな美しい流れの手話のできるＳさんだったのです。
昨年の夏にお亡くなりになっていたというお話でした。
私が大分に来て丸２年が過ぎ、Ｓさんとの連絡は携帯電話でしたから家族割の外国でも使える携帯に変えてからＳさんにはお教えしていなかったのです。
きっと何度か私のことを思い出して懐かしく思って下さったに違いありません。
ばたばたと荷物をまとめて大分にきましたので、やっと年賀状を出そうと言う気持ちが今回蘇ったのでした。
私との出会いやすべての思い出はきちんと娘さんにお話してくださっていたようでした。
もっちゃんとの出会いをとっても喜んでいたと言ってくださいました～
冬越しの出来るミニシクラメンの寄せ植えをプレゼントしたことがありましたが、いつも父は大事にしていたそうです。
５月に退院した時もまだ咲いていた花を見て、「おお、まだがんばってくれていたの～？」と愛しそうに覗き込んでいたとのこと～
「これは父の形見だから大事に育てようと思っています～」と教えてくださいました。
「花も命ある生き物ですからね～枯れる時がありますからあまり気になさらないでくださいね～」と応えました。
「でも、教えていただけて私も区切りをつけることが出来ました～
丸２年間、一度も奈良には帰れてないので、今度帰ったら素晴らしいお父様との懐かしい思い出話を聞いてもらいに伺いますね～
たくさんのご厚情をいただき感謝しています。
心からご冥福をお祈りしています～」とかなりの長電話でした。
ほっこりと懐かしい夢を昨夜は見せていただけました～
「もっちゃん姉妹の親孝行には本当に感心しているよ～」と褒めてくださいました
９０歳のＳさんとの出会いは退職した時からの出会いで、２年間のお付き合いでした～
笠 智衆さんという俳優さんにそっくりの風貌できれいな端正な方でした。
父の理想の姿をＳさんの中に見出していたのだと思います。
ボランティアの守るべき５か条も教えてもらいました。
年賀状の波紋がまだまだ続きそうです～
買い物に出かけ気分転換できたので、元気を取り戻していますからご安心くださいね～
今日くらいまでお休みでしょうか～？
ゆっくりと楽しんでくださいね～(^.^)/~~~
