放射線量データは、東日本大震災直後の混乱した状況では、必ずしも適切には公開されなかった感がある。
情報を公開するときに起きる課題について、今日は考えてみたい。
しばしば、正確な情報が提供されないことがある。その理由には、概ね次の3つの要因があるのではないかと考える。
1.情報は手元にあるが、何らかの理由があって情報を出し渋る
2.情報が手元になく、そもそも情報を提供することができない
3.手元にある情報を加工・改ざんし、事実とは異なる形で出す
1番目の状態は、社会不安を招く。都合が悪いから情報を出さないのではないかと多くの人が憶測する状態。その「何らかの理由」が明確にならない限り、情報を受け取る側は、真相を知ることはできない。
ところで、情報が手元にないから情報提供できないという事態もある。よく「現在確認中」「詳細は不明」と速報されることがあるが、これは2番目の状態だと思う。この状態にあることが丁寧に説明されないと、多くの人は1番目の状態と2番目の状態を混同し、情報を隠しているのではないかと疑ってしまう。
もっとも、情報を出したとしても、その情報が真実ではないとすれば、正確な情報が提供されたとは言えない。それが3番目である。ただし、情報が曲がって伝えられているかどうかはふつう、一般の者には気づきにくいものである。
説明責任という言葉が、特に叫ばれるようになってきたが、情報を公開する者は情報を提供する社会的意義について、認識しておく必要がありそうだ。組織の何らかの都合により、情報が公開されないという社会的不都合が起きないためにも。
情報を公開するときに起きる課題について、今日は考えてみたい。
しばしば、正確な情報が提供されないことがある。その理由には、概ね次の3つの要因があるのではないかと考える。
1.情報は手元にあるが、何らかの理由があって情報を出し渋る
2.情報が手元になく、そもそも情報を提供することができない
3.手元にある情報を加工・改ざんし、事実とは異なる形で出す
1番目の状態は、社会不安を招く。都合が悪いから情報を出さないのではないかと多くの人が憶測する状態。その「何らかの理由」が明確にならない限り、情報を受け取る側は、真相を知ることはできない。
ところで、情報が手元にないから情報提供できないという事態もある。よく「現在確認中」「詳細は不明」と速報されることがあるが、これは2番目の状態だと思う。この状態にあることが丁寧に説明されないと、多くの人は1番目の状態と2番目の状態を混同し、情報を隠しているのではないかと疑ってしまう。
もっとも、情報を出したとしても、その情報が真実ではないとすれば、正確な情報が提供されたとは言えない。それが3番目である。ただし、情報が曲がって伝えられているかどうかはふつう、一般の者には気づきにくいものである。
説明責任という言葉が、特に叫ばれるようになってきたが、情報を公開する者は情報を提供する社会的意義について、認識しておく必要がありそうだ。組織の何らかの都合により、情報が公開されないという社会的不都合が起きないためにも。