プチ早期退職者の資産運用+αブログ

牛の首か肩の辺りが居心地がいい

 ふと会社員時代を思い出したので、今日は一種の人生観みたいな話です。


鶏口牛後(けいこうぎゅうご)

 有名な四字熟語で、故事ことわざの一つなのでご存じの方も多いと思う。今でも中学校で習うかな?
 goo辞書の三省堂 新明解四字熟語辞典によれば次の説明となっている。




 現在の会社員でいえば、大企業の平社員よりも、自営業かベンチャーを起業した方がいいというところか。起業し、IPOにこぎつけて成功する人なんてわずかだと思うけど。


牛の首とか肩で十分

 大企業が破綻したりすると、今の時代は『寄らば大樹の陰』はもはや成り立たたなくなったとか解説している識者がいたりもする。しかし、多くの場合、平均的に見れば、大企業に勤め、卒なく長く過ごす方がいいのに決まっている。給料はもちろん、企業年金を含む労務厚生面での違いは大きいと思う。

 長年勤め、それなりに仕事をこなして行けば、万年平社員でいるのは逆に難しい。多少なりとも昇格し、管理職になれる機会もあるだろう。ただ、管理職の場合、労働条件とか求められる仕事の質がだいぶ変わるので、なりたくないという人がいても不思議はない。

 ただ、金銭的なことを考えれば、残業代がなくなる昇格直後は別にして、管理職になってさらに昇格した方がいい。役職が上がれば、自分の裁量で決められることも増える。同じ忙しさでも、自分で選択し、ある程度コントロールできた中での忙しさだとメンタル面でのストレスは減る。給料のためだけに働いている訳でもないだろうから、仕事が大きくなれば責任と共に仕事のやり甲斐も増す

 大企業だとトップを目指せるような人は限られてくるし、競争は厳しい。上の方に行けば、ポストの数は限られているのだから、仕事の成果そのものだけでなく、学閥、所属組織等も昇格に効いてくる。また、仕事以外でも、日頃の酒席の付き合い、休日のゴルフの付き合いだとかも必要だ。もちろん、本人がそういうのが好きで楽しいならばいいし、社会・組織がそういうことも含めて成り立っているのも事実なので、特段の不満を抱く必要もない。

 仕事以外まで会社の人間とは付き合いたくないと思う人や、人付き合いが元々苦手で、本当はボッチの方が好きという人もいるだろう。それでも会社員として、仕事上、立場上必要なこともあるので、最低限と思う範囲での付き合いはせざるを得ない。仕事と割り切って妥協できる範囲の付き合いで済ませつつ、ほどほどに昇格できれば十分だし、その方が居心地がいいという考え方も成り立つ。鶏口牛後ではなく、牛の首とか肩あたりまで行ければ十分だという感じだ。私だけの価値観なのかもしれないが、そんな感じで会社員時代を過ごしてきた。そして少し早めに退職できて解放された。



【2020.10.21追記】

 東洋経済オンラインに部長昇進を望まない人がジワリと増えているという記事があった。鶏口牛後を望まないというのは一緒だが、部長級ぐらいになってもいいと思うけど。



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