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岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

錦海の自然保護 少し前進か

2012-09-20 | 環境を守るとりくみ
 瀬戸内市が所有する錦海塩田跡地(500㌶)に民間事業者が400㌶にわたりメガソーラーを設置することで、湿地の自然環境環境が壊されるという問題を日本共産党の氏平みほ子議員の質問でとりあげました。
 氏平議員は、絶滅危惧種チュウヒの繁殖が確認されていること、わたり鳥の宿営地であることなど自然保護の重要性を指摘し、一律に環境アセスの対象から除外するべきではないこと、追跡調査をするよう瀬戸内市に助言することなどを求めました。知事は、チュウヒなど野生動植物の保護は重要とし、「自然保護条例にもとづいて、県、市、事業者で協定を結び、自然保護のとりくみをする」と答弁しました。しかし、環境アセスの対象からメガソーラーを除外する点については改めようとしませんでした。
 環境アセスは1年から2年(チュウヒなど猛きん類の場合は最低1年半)かけて厳密な調査が求められます。環境に重要な影響をきたす場合は事業を見直す場合も生じます。自然保護条例でも、深刻な影響がある場合は見直しの勧告をすることができますが、強制力はありません。自然環境への影響を継続して調査するという点では、少し前進とも言えますが、一度壊してしまったものはすぐには元に戻らないことを考えると、手放しで喜べるものではありません。
 メガソーラー計画を白紙に戻せと言うつもりはありません。しかし、自然環境に深刻な影響を及ぼすことのないよう、のちのち後悔するようなことにならないようにしなければいけないと思います。引き続きとりくみたいと思います。

 話は変わりますが、今日の一般質問でこのような議論がありました。県北(山間部)での自動車道の建設にかかわって環境アセスに時間がかかるので何とかならないかというものでした。同じ質問で、県北に出没するツキノワグマの殺処分を求めまていました。
 メガソーラーをアセスの対象から除外したことがきっかけになり、なし崩しにされることは絶対に許されません。ツキノワグマの出没は、気温など気象変動の影響もあるでしょうが、自然を壊し続けてきたことも大きく影響しています。人間の便利さのために自然を壊し、住処をうばわれた鳥獣がエサを求めて人里に出てきたら「殺処分を」と言う、ほんとにこれで良いのでしょうか。

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