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岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

千葉県浦安市の液状化視察

2011-04-20 | Weblog
 現地の写真はこちらから 

 JRで浦安駅に到着。駅前を見た限りでは変わった様子はなく、はやくも改修をされたのかという印象でした。バスを待っていた方にうかがうと、そうではなく「路面全体が70センチメートルから1メートル下がっている」とのことでした。よく見ると、建物と路面の間に数センチメートルの隙間ができ、歩道面もかなりの幅で落ち込んでいました。路面全体が下がってしまっていたことに驚きました。
 駅近くでレンタカーを借り、岡山県の危機管理課でいただいた地図にもとづいて移動。途中、老人ホームがあり、見かけ上建物の異常はなかったように思えましたが、周辺の道路が沈下した関係で煉瓦敷の歩道が崩れたり、建物に取り付けられていた外壁が落下していました。住民の安全を守る大事な施設である浦安消防署今川出張所、富岡交番の被害は甚大で、周辺の土地には吹き出した砂が残されていました。電柱、電話ボックス、道路標識も大きく傾いたものが随所にありました。また、歩道に設置されたマンホールが至るところで飛び出していました。特に目立ったのは高洲中央公園駐車場、テレビ等のニュースでも大きくとりあげられたとのことでした。
 さらに大きな被害は河川護岸の堤防。市中を流れる境川堤防は、地盤沈下のために長くにわたって傾き、つっかえ棒がされていました。大きなビル、マンションは目に見える大きな被害はないようでした。たぶん、地中深くへの杭打ちなど地盤改良がされたもとで建設されているものと思います。一方、老人ホームや駅周辺で見られたように、建物周辺では地面全体が沈下し、外壁の大きな損傷がありまし。また一般住宅にも外から見える大きなひび割れ、ズレも生じていました。
 このような液状化の被害を最小限にするために、どのような対策が可能か。いくつか考えてみました。
 ①岡山県南部では、大地震の際、津波に襲われないようにいかに早く避難するかの議論が活発になっています。これも東日本大震災の教訓のひとつであり、大事なことだと思います。
 ②同時に、ハード面での対策も重要です。地面の地下全体を頑丈なものにするというのは、とうてい困難なことでしょうが、護岸堤防が倒壊すれば洪水にみまわれる危険があり、消防署や警察署は市民の安全にとって重要な施設であり、このような公共の建物や構築物については、深部までの杭打ち、地盤改良などきちんとした液状化対策が必要だと思います。
 ③また、県の防災ヘリ、県警のヘリ、岡山市の消防ヘリ、いずれの基地も岡山市南区に設置されています。これでは液状化によってヘリの出動ができなくなる危険もあります。基地(格納庫)の移転などについても一考する必要があると思います。
 ④防災計画の見直しにあたって、被害想定も見直されることになります。液状化マップなども見直しの予定になっていますが、より多くの専門家の意見、以前の南海地震を経験した人々の声や記録もふまえ、科学的見地にもとづいたより確かなものをつくる必要があると思います。
 今後も様々な角度から調査・研究をすすめ、議会での議論を深めていきたいと考えています。
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