karibu sana

育児しながら卒業した看護学校。で、今、看護師してます。

地震から一カ月。

2011-04-11 | Weblog
3月11日。出産して1週間。退院して3日目だった。
赤ちゃんと一緒に昼寝をしていたが、起きて、こたつに入ってアイスクリームを食べ、テレビを見ていた。
ぐらぐらっと揺れて、「地震だ。大きそうだ。」
多分大丈夫だと思うけど、こたつをとっさに止め、テレビを消し、赤ちゃんを抱っこした。
まだ揺れてる。大げさかもしれないけど・・・靴をはいて玄関を出た。まだ揺れている。
だんだん大きな揺れになってきて、念のため、マンションの二階の階段の踊り場で座った。
どんどん揺れが大きくなった。嘘でしょ、と思いながら赤ちゃんを抱きしめ、体育座りでコンクリートの上で何度もバウンドした。
二階ではあぶない、と思い、揺れが小さくなったのを見計らって下へ降りた。
オートロックのドアが閉まってしまうと中へ入れないので、ドアを開けて寄りかかりながら、おさまるのを待った。
そのうちにマンションの他の部屋の人たちが外へ出てきた。
建物の前の駐車場はべっこりと地面が陥没していた。
建物が崩れると危ないので、建物から離れて駐車場のフェンスにもたれて、様子を見た。
オートロックのドアは鍵が変形し、閉まらなくなっている。
車も揺れている。保管しているタイヤも倒れている。
畑をはさんですぐの小学校の校庭に、小学生たちが避難してきた。

何も持たず出てきたので、鍵と財布くらいは身につけておこうと、一度部屋へ戻った。
玄関をあけて言葉にならなかった。玄関にあったもの、靴箱の中身がすべて床にぶちまかれていた。
玄関のすぐ左側の部屋も、クローゼットの扉が外れ、すべてがとにかくぐちゃぐちゃにばらまかれている。徹底的に。
私はあきらめた。赤ちゃんを抱えて、この中で探し物をして、大きな余震がきたらどうする? 
外に戻り、1年生の長男がいる小学校の校庭に行った。