風がヴギウギ

自由気ままな風の様に毎日を切り取っていく

親父の自作本・・・ 初午・・・

2020年08月03日 | 自作本

立春の初めての牛の日が初午なのだが

この日の行事は子ども達の為に一番それに近い日曜日が選ばれた

田舎の事だから 昔からの家と家の繋がりが大事にされる

むしろそうした濃さの差こそあれ様々な人間関係の

繋がりの中に互いに守りあって生きてきたのである

其の同姓者の集団を「牧」と呼んだ

牧は5つあった

ただ同姓であっても土着でなく やや後世になって移住してきた人たちは血筋とは言えない

この牧の仲間には加えられなかったようで 簡単にいえば 血筋の集団と言うことだ

我が家の牧は 六軒の家だった

毎年の祭りの順番は決まっていて

朝 担当の家に集まり 女達は台所に入って御馳走の準備をし

男たちは祭りの準備にかかり お神酒やお供物を持って

子ども達を連れて 先祖をまつる祠にお詣りに行く

我先祖の神は裏の天狗山の登り口の森にある

大きな橡の木が一本 その傍らにあららぎの古木があって

その根本に石の祠がある

又 天狗山へ登る径から石段があり その上に小さな鳥居もある

総本家の神官である当主が祝詞を挙げて皆で礼拝し

一番重要であろう 祭の行事が終わる

帰ると餅つきが始まる

あんころ餅・大根おろしに醤油をかけた辛味餅になった

これと オノッペとかオヌッペと称する のっぺ汁が慣わしだったように思う

そして午後三時から酒肴の用意がされ 大人たちの酒盛りが夕飯迄続き散会になる

子ども達も楽しく遊ぶのだが

必ず造られた甘酒の事が今でも記憶に残っている

☆牧には名前がついているが 今回は隠しました

何時か機会が来れば書き出したいと思います

その一端は ウィキペディアに載ってたり・・・

牧については 僕の記憶はありませんが 

牧に使った食器や漆器、御重類はお蔵に沢山ありました

酒盛りに使った 徳利やおちょこなんて山のようでした

漆器は 僕の家に 2箱持ってきています

やはり 親父と向き合うべきでした


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« じじいの畑仕事・・・ 四角... | トップ | 94歳誕生日・・・ »

コメントを投稿